No.51 「近代日本における旅行案内書の歩み」をテーマに第8回たびとしょcafeを開催しました

2017.03.06

 3月2日(木)、第8回たびとしょcafeを開催しました。
 テーマを「近代日本における旅行案内書の歩み」とし、関西学院大学文学部教授の荒山正彦先生をゲストスピーカーとしてお招きしました。

 江戸時代、徒歩が中心であった旅行の案内書として多数制作された道中記から、各地の名所が図や絵で描かれた名所図会、そして明治大正時代の鉄道開通に伴って発行された鉄道旅行案内書、さらには東京などを起点とした旅行のモデルルートや旅程にかかる費用の概算、目的地の案内などを記した『旅程と費用概算』(ジャパンツーリストビューロー,1920年~1941年)に至るまで、戦前の日本における旅行案内書の変遷をわかりやすくお話いただきました。

 旅行案内書をひもとくことで、当時の日本人がどのような旅行をしていたかを知ることができる点は大変興味深く、後半の意見交換では、旅行案内書の発行部数や販売価格をはじめ、どういった人が購入していたのかといった質問が挙がりました。

 当館では約2300冊の古書を所蔵しており、今回はその中から20冊ほど関連図書として展示しました。この分野は資料の残存数や先行研究が少ないこともあり、当財団としても、古書の整理と研究をさらに進めていく重要性を再認識しました。

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(2017/3/6 福永 香織)

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