セミナー・シンポジウム

第11回海外旅行動向シンポジウム 2006年度

2006年7月26日(水)

20代の海外旅行者数の減少になかなか歯止めがかかりません。10年前には最も活発なセグメントであった女性を中心とする20代のマーケットは、今や、旅行者数減少の最大要因となっています。市場では団塊など中高年をいかに攻めるかが最大の関心事となり、若年層には雇用市場のみならず消費の場面でも冷たい風が吹いているようです。若年層に一体何が起きているのでしょうか?

アメリカでは1975年以降に生まれた若者世代をジェネレーションYと呼んで、60年代生まれを中心とするジェネレーションXと区別しています。「X」とも異なる「Y」には従来型のマス・マーケティングが通用しないというのがこの世代の特徴とされています。成熟した消費社会の中で育った「Y」を攻めるにはこれまでと違う戦略が必要という訳です。

わが国の若年層旅行市場で変化が始まったのは概ね10年前で、75年以降生まれの世代、つまりアメリカのジェネレーションYに相当する世代が20代になった時期と重なっています。これは偶然の一致でしょうか? もしかしたら我々は彼らの発信する信号を誤読して、取り返しのつかない間違いを犯しているのではないでしょうか?

本シンポジウムでは、海外旅行市場の最新動向の解説とあわせ、若年層市場の真の可能性について、新事実の紹介を交えた議論をお聞かせいたします。
皆様方のご参加をお待ちしております。

概要

テーマ なぜ減少する20代海外旅行!?ジェネレーションYからの信号を解読せよ!
開催日時 2006年7月26日(水) 13:30~17:20
会場 東京・大手町/経団連会館 11階 国際会議場
東京都千代田区大手町1-9-4
TEL:03-3279-1411(代表)
(JR東京駅下車徒歩7分、地下鉄大手町駅下車1分)
アクセス
主催 公益財団法人日本交通公社
後援 ジェイアイ傷害火災保険株式会社
協力 株式会社ツーリズム・マーケティング研究所
お問い合わせ 財団法人日本交通公社 観光文化事業部 中野・黒須

スケジュール

12:30 開場
13:30~13:40 開会・主催者ご挨拶
13:40~14:40

第1部 海外旅行マーケット動向2005~2006
当財団の独自市場調査に基づく最新の市場動向分析の結果を報告します。今年は、マーケット動向を主要方面別にまとめて一層実践的な解説を行うほか、リピーター比率、満足度、再訪意向などの独自調査指標にもとづく各方面の質的評価を試みます。また例年通り、市場全体のトレンド、及びマーケットセグメント別の動向の解説も行います。

プレゼンター:財団法人日本交通公社 主任研究員 黒須 宏志

14:40~15:00 休憩
15:00~17:20

第2部 パネルディスカッション
 なぜ減少する海外旅行!?
~ジェネレーションYからの信号を解読せよ~

20代の旅行市場の減少はなぜ起こったのか、また20代を相手に成功している「ビジネス」とはいったいどのようなものなのか、データや事例の紹介を交え、具体的にお伝えしていきます。ジェネレーションYからの信号を解読すると、そこにはどんなメッセージが書き込まれているのでしょうか。
パネラーには「下流社会」の著者であり、「アクロス」の編集長時代以来、若年層の消費行動・意識について卓越した知見を世に問うてこられた消費社会研究家の三浦展氏と、「ハッピーバリ」「ハッピーバンコク」など女性のひとり旅をバックアップするガイドブックシリーズの発行を手がけ、ユニークな視点で旅行市場を斬るフリーライター山田静氏を招き、経済社会的なバックグラウンドの解説から、旅を巡る議論まで、闊達なディスカッションをお聞きいただきます。

◎パネラー
三浦 展 氏

カルチャースタディーズ研究所 主宰
マーケティング情報誌「アクロス」(パルコ出版)編集長、三菱総合研究所を経て1999年に独立、現在「カルチャースタディーズ研究所」を主宰する。「マイホームレス・チャイルド」「ファスト風土化する日本」「下流社会」など著書多数。

山田 静 氏
フリーライター
旅行会社出身のフリーの編集ライター。女性の旅を元気にしようと99年「ひとり旅活性化委員会」を結成、現在会員は800名を超える。「女ひとり旅読本」シリーズ(双葉社)、街歩きガイド「ハッピーシリーズ」(双葉社)など40冊以上の書籍を企画制作、旅行誌や旅行業界紙を中心に執筆活動にも従事。

◎コーディネーター
小林 英俊

財団法人日本交通公社 理事

17:20 閉会

※パネラーはやむを得ず変更となる場合がございます。