No.102 第30回旅行動向シンポジウムを開催しました

2020.11.12

 2020年10月27日(火)・28日(水)の2日間にわたり、第30回旅行動向シンポジウムを開催しました。ここ数年のシンポジウムは『旅行年報』の解説を中心に構成していましたが、今回は現在の最大の関心事である「コロナ禍における観光」にテーマを絞って報告しました。

 両日とも、まず「コロナ禍の観光の動向を振り返る」と題して、グーグルアラートによる収集データや「観光政策に関するアンケート調査」をもとに、2020年の年明けから秋口までの動向を再確認してから、各テーマを深掘りする形で進行しました。

 1日目の「インバウンド市場の再始動に向けて」では、「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(2020年度 新型コロナ影響度 特別調査)」の結果を報告したのち、日本政府観光局 企画総室長の蔵持京治氏より、日本及び世界の現状を踏まえたJNTOの今後の取り組みについて、高山市 東京事務所長の林秀和氏からは、コロナ禍における高山市のインバウンド戦略についてご紹介いただきました。
 つづく「コロナ禍に地域を支える観光地の取り組み」では、リモートトリップにいち早く取り組まれた海士町の株式会社島ファクトリー 代表取締役 青山敦士氏と篠原綾子氏にオンラインでご参加いただき、地域の現状をご報告いただきました。

 2日目の「コロナ禍における日本人旅行者の動向」では、「JTBF旅行者調査(旅行実態調査・旅行意識調査)」の結果を報告したのち、立教大学観光学部 教授の羽生冬佳氏との対談形式にて、コロナ禍が日本人の旅行市場にもたらす影響について、様々な視点から考えました。
 つづく「過去の経験に学ぶ復興への展望」では、大震災や対外関係の悪化などによる観光へのダメージを乗り越えてきた岩手県釜石市と沖縄県那覇市をオンラインでつなぎ、株式会社かまいしDMC サステナビリティ・コーディネーターの久保竜太氏と一般社団法人沖縄観光の未来を考える会 事務局長の中村圭一郎氏とともに、この危機を乗り越えるために必要なことを議論しました。

 コロナ禍にあって、本シンポジウムもオンラインでの開催となりました。設備機材が限られるなか、事務局では可能な限りスムーズな配信に努めましたが、至らない部分もあったことと思います。ご了承ください。一方、参加者枠を大幅に拡大できたり、遠方からも参加をいただけるなど、オンライン開催ならではのメリットにも気づくことができました。シンポジウムの詳しい様子については、機関誌「観光文化」でご紹介いたします。

配信スタジオの様子

※第30回旅行動向シンポジウムのプログラムはこちらをご覧ください。当日の発表資料も掲載しております。
※『旅行年報2020』はこちらをご覧ください。
※当財団がこれまでに実施したコロナ関連調査データはこちらをご覧ください。

(2020.11.12 観光文化情報センター 企画室)

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