北海道での本格的オーベルジュの先駆け、真狩村の「マッカリーナ」を1997(平成9)年にオープンさせたオーナーシェフ中道博氏をゲスト講師にお招きしました。氏は、北海道を代表する料理人として洞爺湖サミットに深く関わるほか、JAびえいや札幌市との異色の協働事業によるレストラン運営を通じ、地域や人を元気にしています。
シンポジウムでは、近年オーベルジュが注目されている背景やそこに求められる価値について、これからの観光の方向性を考えるヒントを探りながら議論を展開しました。
夢と志のある料理人が創り出した場としてのレストランは、地域の生産者と旅行者をつなぐ役割を果たし、旅行者はそこで、地域の景色や文化と一体化した食体験を楽しんでいます。食材や味だけでなく、料理に表現された“創造性”や“物語性”に感動したり、シェフの“世界観”に共感して人が集まる時代になっているのです。
(2008年12月17日 開催)
- 発行年月
- 2009年6月
- 判型・ページ数
- A4判 24頁
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【PDF:2.79MB】