平成19年度 観光実践講座

2007.10.09

地域の環境、景観を活かした地域主体の観光を考える

ご案内
 財団法人日本交通公社では、観光・地域振興関連事業の担い手である自治体の方々を主な対象として「観光基礎講座」を毎年6月に開催しています。この「観光実践講座」はその応用編として、地域の現場で実践されている方々を講師としてお招きし、具体的な考え方や実際の行動に役立つヒントをいただく内容で構成しています。
 観光振興が国や地域の重要なテーマとなっている昨今、地域全体の戦略として観光をとらえることが求められています。地域が主体となることが重要なのです。どのように環境や景観など地域の資源を生かし、地域の人たちをまきこみながら進めていけばいいのか、各地の取り組みを参考にしながら考えていきましょう。
 観光行政のご担当者様を中心に、観光による地域振興を志す皆様のご参加をお待ちしております。

プログラム及び講義のご案内

11月15日(木)

9:45 開講
10:00 講義1 : 地域主体の観光の時代
社会の成熟とともに観光も変わっています。宣伝・誘客イベントを主とした観光行政から新しい観光地づくり政策へとダイナミックな転換が求められているのです。これからの観光は、地域の暮らしに根ざした地域活性化への取り組みとますます深くかかわってきます。地域が主体的に進めていくこれからの観光のあり方について、海外事例もまじえながら提言します。

(講師:財団法人日本交通公社 常務理事 小林 英俊)
10:45 休憩
11:30 昼食
12:30 講義2 : 「五感に訴える」観光立町に取り組む富士河口湖町の実践的観光戦略
「湖面に富士を映す美しい河口湖」という恵まれた観光的立地に甘んじることなく、常に新しい観光戦略に取り組む富士河口湖町。温泉源掘削による温泉リゾートづくり、春から秋へと途切れることなく花の咲くフラワーツーリズム、青木ヶ原樹海を利用したエコツーリズム、アジアからの誘客を進めるインバウンドなど、観光カリスマでもある町長の下での観光町づくりへの実践的な取り組みについてお話を伺います。

(講師:富士河口湖町 観光課長 渡邊 武博 氏)
14:30 休憩
14:45 講義3 : 地域の遺伝子を受け継ぐ人々へ-足りないのは資金じゃない-
実践的な政策立案のための基礎データとして当財団発行「旅行者動向2006」を中心に旅行マーケットの最新の動向とその捉え方について解説します。全国的な旅行者アンケートから旅行者の動きを把握し、今、誰がどんな旅行をしたいのか、地域に望むことは何かを再確認しましょう。 久住の山懐の過疎地直入町の元役場の職員として「全国炭酸泉シンポジウム」や「西洋と日本の温泉文化フォーラム」をしかけた首藤氏。それが縁でのドイツの温泉都市との経済交流や人的交流、さらには温泉療養文化館「御前湯」の開館と次々と事業を展開し、「長湯温泉」の知名度とイメージはアップ、観光客は15年の間に20万人から70万人へと飛躍的に増大しました。国際シンポジウム「温泉と文化」の成功を機に役場を退職、地元の大丸旅館社長としてラムネ湯の復活など地域の魅力づくりに取り組み、県会議員としても活躍される首藤氏に、長期的な地域づくりにかける情熱と夢を熱く語っていただきます。

(講師:大分県県会議員/観光カリスマ/(株)大丸旅館 代表取締役社長 首藤 勝次氏)
16:45 休憩
17:00 意見交換会1(参加者自己紹介)
18:00 意見交換会2(~19:00頃)

11月16日(金)

9:30 開場
9:45 講義4 : 観光政策と地域再生の現場をつなぐ-阿寒湖温泉7年の取り組み-
人口減少社会における地域マネジメントのキーワードは、多様な主体の参画、新しい「公」の導入です。既存観光地の再生は、もはや観光事業者だけでは解決できず、一般の住民を含むまちぐるみの取り組みが不可欠となってきています。『阿寒湖温泉再生プラン2010』の策定から7年、国立公園の集団施設地区における地域マネジメント組織のモデルとも言えるNPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構を設立し、国土交通省の観光ルネサンスや都市再生事業、道路社会実験、ニューツーリズムなど各種事業を活用し、地域再生に取り組む阿寒湖温泉における観光まちづくりの事例を紹介します。

(講師:財団法人日本交通公社 研究調査部長 梅川 智也)
11:30 昼食
12:30 講義5 : まちを商品化したらダメ、まちを想う人を増やすことが大切
八幡堀の再整備をはじめ、農家による農産物の直売所づくり、曳山開館の整備など、土木課、農政課、観光商工課、文化政策課と異動する先々で「吉田氏のいるところ新しいまちが開ける」といわれるほど、まちづくりの仕掛け人として常に困難な仕事に正面から取り組んでこられました。まちづくりとは、「観光でもノスタルジアでもない、まちを商品化したらダメ」と語る吉田氏からまちづくりへの想いを伺います。

(講師:近江八幡市 市長公室長 吉田 正樹 氏)
14:15 休憩
14:30 講義6 :コウノトリがつなぐ地域の生業と環境、そして観光
2005年9月、コウノトリが自然の元に放鳥されたのは記憶に新しいところです。当初行政主導で進められた野生復帰も、「コウノトリの住める環境は、人間にとっても望ましい環境」との考えが広まり、今では、安全安心な農作物作り、荒廃した里山林の整備、水田の魚道づくり、河川の湿地再生など、コウノトリをシンボルにした、地域の環境や住民のライフスタイルを見直す動きへと進んでいます。コウノトリツーリズムという言葉まで生まれました。地元の担当者としてコウノトリの野生復帰を手掛けてこられた佐竹氏から、保護から地域づくりへと変容していく地域の動きを伺います。

(講師:豊岡市コウノトリ共生部 コウノトリ共生課 課長 佐竹 節夫氏)(交渉中)
16:00 ふりかえり
(財団法人日本交通公社 常務理事 小林 英俊)
16:10 アンケート記入
16:20 閉講
開催日 2007年11月15日(木)9:45(開講)~16日(金)16:20(閉講)
対象 観光・地域振興・リゾート関連事業に携わる地方自治体のご担当者および観光業界関係者
募集人数 50名(お申し込み順)
申込締切 お申し込み受付を終了しました
受講料 2日間 28,000円
(参加お一人様 消費税込み・当財団賛助会員は25,200円)
会場 朝日生命大手町ビル 27階
大手町サンスカイルーム D会議室 [地図]
主催 財団法人日本交通公社

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