平成23年度 観光実践講座

2011.09.13

地場産業、行政、高校が融合“つなぐ”、“つながる”が生む 地域の新しい魅力
~高校生レストランのまち多気町に学ぶ、まちの宝の創造と磨き方、地域住民との協働~

ご案内

 財団法人日本交通公社では、観光・地域振興関連事業の担い手である自治体の方々を対象として、「観光基礎講座」を毎年6月に開催していますが、この「観光実践講座」はその応用編として、地域の現場で実践されている方々を講師としてお招きし、具体的な考え方や実際の行動に役立つヒントをいただく内容で構成しています。

 今年度の「観光実践講座」は、初めて東京を離れて、観光や交流によるまちづくりの“現場(三重県多気町)”で開催することにいたしました。多気町では行政、企業、住民、学校が一体となったまちづくりが進められており、中でも「生徒の夢をかなえ、地域と共に歩む学校」を基本理念とする相可高校「まごの店」(「高校生レストラン」として、今年はテレビドラマ放映もされました)に代表される地域との協働は、全国的に注目されています。

 社会の成熟とともに観光も変化し、自然や歴史文化といった従来型の観光資源だけではなく、“地域に根ざした生活・文化や人そのもの”が魅力的な観光資源として認識されるようになってきました。“多気町住民の未来へ託す想いや気持ち”が来訪者にも伝わり、その気持ちの連鎖が人を惹きつけていると、私どもは考えています。
 まちづくり実践地域での受講を通し、“観光まちづくりの新たな視点の習得”“新しいつながりが生む地域の魅力創造”など、参加者自身の地域への応用に向けた多くの気づきがあると信じています。

 観光行政のご担当者様、観光による地域振興を志す皆様のご参加をお待ちしております。

プログラム及び講義のご案内

11月10日 (木) 10:30~20:00

10:30~10:40 開講・オリエンテーション
10:40~12:10 講義1 : 講座のねらい/これからの観光の意味と可能性
講師:(財)日本交通公社 常務理事 小林英俊

社会の成熟とともに変わっていく観光。地域が主体的に進めていくこれからの観光のあり方について、国内外の事例もまじえながら提言します。
昼食 「せんぱいの店」(相可高校卒業生らによる(株)相可フードネットが運営)の特製弁当をご用意します。
13:10~15:00 講義2 : 視点を変えればまちには宝がいっぱい
出会いが生んだ「高校生レストラン」

講師:多気町まちの宝創造特命監 岸川政之氏

農林商工課への配属後、すぐに「農業を知らんのはあかん」と田んぼを借りて米づくり。そんな岸川さんが、「高校生はまちの宝だ!」と地域と共に磨き育てたのが「高校生レストラン」。「 安易にコンサルに頼らず自分たちで考える」が持論の岸川流まちづくりについてじっくり伺います。コミュニティビジネスの手法も取り入れた徹底的な実践に学びます。
15:30~18:00 クロストーク : スパークを生む新しいつながりが魅力を創る
15:30 セッション1 : 高校生レストラン、行列の理由
講師:三重県立相可高等学校 食物調理科教諭 村林 新吾氏

「技術だけでなく、料理人の心、人間としてのあるべき姿勢を教えたい」。先生の想いと、地域住民の愛情、行政マンの情熱が「高校生レストラン」に結実しました。そのプロセスを語っていただきます。
16:00 セッション2 : 住民、企業、学校、行政がつながる独自のまちづくり
パネリスト:たき環境くらぶ・竹遊号運営委員長 谷村 朗氏
        多気工業会会長/万協製薬(株)代表取締役社長 松浦 信男氏
        相可高校教諭・専門調理師 村林 新吾氏
        多気町長 久保 行央氏
       (コーディネーター(財)日本交通公社 主任研究員 久保田美穂子)

「いいまちとは、新しいことが実践できるまち」。多気町では学校、住民、企業、行政が 常に“つながり”を模索し、他に類のない独自のまちづくりに挑戦しています。
17:00 セッション3 : 次々生まれる高校生発プロジェクト 「まごジェル」が全国発売へ
特別講師:三重県立相可高等学校 校長 上野 哲八氏
プレゼンター:同 生産経済科 生徒代表

相可高校は食物調理科だけじゃない!高校生のフレッシュな発想で、地元企業とコラボ。地域の素材にこだわったヒット商品(ハンドジェル)を生み出しました。生産経済科では、生徒主体のNPO法人「植える美ing」を立ち上げ、活動しています。
意見交換会 (~20:00) 「まごの店」(高校生レストラン)にて開催します。
ご参加の皆様の地域での取り組みや課題を共有しながら、講師と意見を交換する場です。

11月11日(金) 9:00~16:30

9:00~10:30 講義3 : “ゆさぶり”講演 みんなの汗と知恵が生み出すまちの魅力
講師:観光カリスマ 若松 進一氏
    (真似しない、真似できないアイデアで地域力を作り上げる観光カリスマ)

「愛媛 双海の夕日は日本一」「夕日の時代がやってきた」。その気づきと直感は「行動」によって大きなカタチとなりました。地域住民と一緒になってゼロから観光地をつくりあげる極意を語っていただきます。
昼食 農村文化が魅せる「まめや」にて田舎料理バイキングです。
12:40~13:50 講義4 : 農村らしい魅力はトータルで伝え、残す
講師:農業法人せいわの里 まめや 代表取締役 北川静子氏

せいわの里を包むすべてのものが農村らしい魅力を生み出す大切な資源。
「農村文化を次の世代に伝えたい」。その想いを具体化した事例から学びます。
14:00~16:30 みんなで深掘り長談義
登壇者:観光カリスマ 若松進一氏
     多気町まちの宝創造特命監 岸川 政之氏
     農業法人せいわの里 まめや 代表取締役 北川 静子氏
     多気観光社 代表 松浦 信男氏
     (コーディネーター (財)日本交通公社 小林英俊、久保田美穂子)

講師陣が参加者(会場)からの悩みや意見を聞きながら、Q&A方式で一緒に考えます。具体的な行動を起こすためのヒントや考え方をみんなで探りましょう。

11月12日 (土) 10:30~12:00(希望者のみの)
 ○高校生レストラン「まごの店」での食事体験(花御前(1,200円))
 ○五桂池ふるさと村内視察(「おばあちゃんの店」「せんぱいの店」等))

※講義内容・講師は、やむを得ず変更となる場合がございます。

主催 財団法人日本交通公社
共催 三重県多気町
開催日 2011年11月10日(木)~12日(土)
対象と目的 対象:全国の観光行政職員、商工・観光関連団体、地域振興を志す観光事業者
目的:観光による地域振興の具体的実践について、考え方と手法を、多様な角度から、現場で学ぶ。
募集人数 30名(お申し込み順)
申込締切 お申し込み受付を終了しました
参加費 受講費:お一人様 26,000円 (当財団賛助会員 23,400円)
*受講料は、10日および11日の昼食代(食事体験代)、消費税を含みます。
*お申し込み後の取り消しはご容赦願います。(代理の方がご出席ください)
*ご宿泊先の手配が必要な方は、お申し込みの際に、宿泊手配の必要な日をご選択ください。なお、ご宿泊先は、ホテルエコノ多気(1泊朝食付き、シングル、5,500円前後)を予定しております。
*受講費は、受講前にお振り込みいただきますようお願いいたします。受講費の領収書がご必要な場合は、お申し込みの際に、「領収書要」をご選択ください。
主な会場
交通案内

参考図書: ぜひご一読をお勧めします。
講師としてご登壇いただく、相可高校食物調理科の村林先生、多気町役場・まちの宝創造
特命監の岸川氏の御著書です。講座の理解がより深まります。
本日も満席 行列の理由 高校生レストランの奇跡
『高校生レストラン、本日も満席』
(村林新吾著、伊勢新聞社、2008)
『高校生レストラン、行列の理由』
(村林新吾著、伊勢新聞社、2010)
『高校生レストランの奇跡』
(岸川政之著、伊勢新聞社、2011)

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