「2014年度第2回温泉まちづくり研究会」を道後温泉で開催しました

2014.12.02

 7つの温泉地と当財団が共同で研究活動を進めている「温泉まちづくり研究会」(2008年発足)。今回は、会員温泉地の一つである愛媛県松山市の道後温泉にて、2014年10月29日(水)と30日(木)の2日間にわたり、プレゼンテーションやディスカッション、まち歩き視察などの多彩なプログラムが行われました。概要は以下の通りです。

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■10/29(水)
1.開会の挨拶 
 大西雅之氏(温泉まちづくり研究会代表)
 桑野和泉氏(温泉まちづくり研究会副代表)
2.地元歓迎の挨拶 
 大木正治氏(道後温泉旅館協同組合 理事長)
3.来賓挨拶
 遠藤美武氏(松山市副市長)
4.プレゼンテーション
 道後温泉本館改築120周年記念事業と『道後オンセナート2014』
  講師:中矢博司氏(松山市産業経済部 道後温泉活性化担当課長)
5.道後オンセナート2014・道後温泉まち歩き視察
6.懇親会
 
■10/30(木)
7.情報交換会~会員温泉地からの報告
 【会員温泉地】
 大西雅之氏(NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構 理事長)
  桑野和泉氏(一般社団法人由布院温泉観光協会 協会長)
 黒岩裕喜男氏(草津温泉旅館協同組合 理事長)
 吉川勝也氏(鳥羽市温泉振興会 会長)
 下城誉裕氏(黒川温泉観光旅館協同組合 代表理事)
 宮﨑光彦氏(道後温泉旅館協同組合 副理事長)
8.公開研究会
 テーマ 現代アートを起爆剤に温泉街を活性化!? ~道後温泉のまちづくりに学ぶ
【外部講師】
 山出淳也氏(NPO法人BEPPU PROJECT 代表理事) 
【道後温泉】
 大木正治氏(道後温泉旅館協同組合 理事長)
 宮﨑光彦氏(道後温泉旅館協同組合 副理事長)
  松波雄大氏(道後アートプロジェクト 統括責任者)
【研究会アドバイザー】
 米田誠司氏(愛媛大学法文学部総合政策学科 講師)
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 今回の研究会に参加したのは会場となった道後を含め、阿寒湖、草津、鳥羽、由布院、黒川の6温泉地の皆さんです。歴代講師を務めた株式会社梵まちつくり研究所代表取締役の吉田道郎氏、株式会社温泉ビューティ研究所代表取締役の石井宏子氏も参加されました。有馬温泉の皆さんは、台湾・新竹県でのアンテナショップ開設という理由で残念ながら欠席となりました。
 
 初日の開会式は、道後温泉のシンボルとなっている道後温泉本館2階の広間でスタート。関係各位の挨拶に続き、松山市の道後温泉活性化担当課長を務める中矢博司氏によるプレゼンテーションが行われました。歴史ある会場で、畳の上に並べられた座布団に正座し、参加者が並んで聞き入る開会式とプレゼンテーションは新鮮で印象的な光景でした。
 
 
 今回の研究会は、道後温泉本館の改築120周年を記念し、今年1年間を通じて開催されるアートイベント「道後オンセナート2014」を通じた観光まちづくりがテーマ。さまざまなアーティストが道後温泉を舞台に現代アートの作品を作り出しています。道後温泉本館も会場の一つで、2時間ごとに建物の外観が人工の霧にすっぽりと包まれる「霧の彫刻」が話題です。ちょうど来賓挨拶が終わった後に「霧の彫刻」が始まる時間となり、広間の窓の外はひんやりとした霧で覆われ、視界が一面真っ白に。その幻想的な光景に、会場内は歓声で包まれました。
 
               
 
 その後は、会員温泉地の参加者は道後温泉旅館協同組合副理事長の宮﨑光彦氏に率いられ、道後温泉のまち歩き視察へ。道後温泉本館内に展示されたアート作品の展示や、まちづくりの一環として作られたオリジナルの「俳句恋みくじ」が女性客に人気を博している円満寺、1時間ごとに小説「坊ちゃん」の登場人物が音楽に合わせて踊り、観光客に人気のカラクリ時計などを約1時間半かけて見て回りました。その後は、ホテル花ゆづき4階のカメリアホールで懇親会が行われました。
 
 開催2日目は、ホテル花ゆづき2階のバンケットホールI「平安」に会場を移し、会員温泉地からの情報交換に続いて公開研究会「現代アートを起爆剤に温泉街を活性化!? ~道後温泉のまちづくりに学ぶ」が開催されました。
 
 
 まず、道後温泉旅館協同組合副理事長の宮﨑光彦氏により、道後温泉のまちづくり全般に関する取り組みについてプレゼンテーションが行われました。道後温泉では市民も事業者も参加する「道後温泉誇れるまちづくり推進協議会」がまちづくりの大きな牽引力になっているとのことです。道後温泉旅館協同組合理事長の大木正治氏(写真)は「過去10年間、道後温泉の宿泊客数の減少を食い止めることに努力し、年間80万人をキープすることを目標にしてきた。今年は道後オンセナートの開催に伴い、85万人に達することが予想される」と述べました。