国立公園に関する旅行意識 ~JTBF旅行意識調査トピックス~

概要

国立公園に関する旅行意識 ~JTBF旅行意識調査トピックス~

当財団では、日本人の旅行意識に関する調査を毎年実施し、その結果の一部は、10月発行の「旅行年報」に掲載しています。 今回は、調査結果の中から、2016年3月に政府がとりまとめた『明日の日本を支える観光ビジョン』の中で活用が促されている国立公園をとりあげます。

 

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報告

国民の約6割、国立公園を訪問したい

  • 参加したい旅行について尋ねたところ、 「日本の国立公園を訪れる旅行」への参加意向は60.9%で、「国内外の世界遺産旅行」、「文化財を訪れる旅行」に続く高人気となっています。
  • 年代別でみると、50歳代以上に特に人気があり、70歳代では全旅行スタイルの中でも最も人気となっています。
  • なお、これらの旅行スタイルを主成分分析を用いて分類した結果、「日本の国立公園を訪れる旅行」は、「文化財を訪れる旅行」や「お参り・巡礼」と同じグループ※となりました。このことから、国立公園への訪問は、古くから楽しまれているタイプの旅行と同様に捉えられているようです。
    ※ その他のグループ:【エコツアー/着地型観光/ヘルスツーリズム/グリーンツーリズム】・【国内の世界遺産旅行/海外の世界遺産旅行/ロングステイ】

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多様なイメージと独自性、宿泊施設が魅力のカギ

  • 国立公園エリアを含む11の観光地に対してイメージ調査を実施した結果、行ってみたい観光地の1位は箱根で、以下やんばる、奄美大島と続きました。
  • 人気観光地ほどイメージが複数挙がっており、1位の箱根は「良い宿泊施設」があること、また2~5位の観光地は「他にないみどころ」や「独特の雰囲気」がある点が特徴となっています。
  • 一方、魅力的な資源があるにも関わらず、そのことがイメージとして伝わっておらず、ポテンシャルを活かしきれていない観光地もありそうです。

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求めるものは 遊歩道 と ビューポイント

  • 国立公園の観光にあったら良いものを尋ねたところ、「遊歩道」「ビューポイント」「温泉」の順になりました。
  • 同じ質問を日本への旅行を希望する外国人にしたところ、「遊歩道」「ビューポイント」に次いで、3位には「自然や歴史文化を学ぶツアー」が入りました。
  • 日本人に比べ、外国人のほうがより多く求めているのは「景観や建物のデザイン」「ビジターセンターでの解説」でした。

zu4-nationalpark-2017*出典:公益財団法人日本交通公社・株式会社日本政策投資銀行「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年版)」
インターネットによるアンケート調査。対象地域は韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランスの12地域。

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発注者 公益財団法人日本交通公社