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	<title>マラマ・ハワイ | (公財)日本交通公社</title>
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	<description>公益財団法人日本交通公社は、観光を専門とする実践的学術研究機関です。旅行・観光に関する学術的、実践的な調査研究を通して、わが国の観光文化の振興に寄与し、豊かな社会の実現を目指します。</description>
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		<title>タロイモ畑のほとりで　[コラムvol.523]</title>
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		<dc:creator><![CDATA[webkamitomo]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 28 Mar 2025 06:15:54 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>タロイモ畑のほとりで ２０２５年１月、自身にとって７度目のハワイ訪問の機会を得た。 今回、ハワイで進められている「マラマ・ハワイ（Mālama Hawai&#8217;i）」の取り組みをテーマに、ハワイ州観光局（HTA）･･･</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<h3>タロイモ畑のほとりで</h3>
<p>
    ２０２５年１月、自身にとって７度目のハワイ訪問の機会を得た。<br />
    今回、ハワイで進められている「マラマ・ハワイ（Mālama Hawai&#8217;i）」の取り組みをテーマに、ハワイ州観光局（HTA）やその他の関係者との意見交換をしていく中で、特に印象的に感じたのは、ハワイにおける地域文化の復興と観光が持つ関係性の深さである。
</p>
<p style="margin-top: 3em">
<h3>１. ハワイアン・ルネッサンスの水脈</h3>
<p>
    １９７０年代に始まった「ハワイアン・ルネッサンス」は、ハワイ諸島における文化復興運動であり、アメリカ合衆国による同化政策の影響を受けたハワイ語や伝統文化の復活を目指したものである。この運動は、特に若者たちによるハワイ音楽の再評価を契機に発展し、伝統楽器の使用やハワイ語での歌唱が盛んに行われるようになった。また、ハワイ語の復興は単なる言語の回復にとどまらず、ハワイ先住民のアイデンティティと土地との深い結びつきを再構築する試みでもあった。<br />
    そして教育現場では、ハワイ語使用の再開や地域社会での言語教育プログラムの拡充が進み、１９７８年にはハワイ語が公用語として指定されるに至った。その後も、ハワイ語を学べる教育機関やプログラムが増加し、ハワイ大学ではハワイ文化知識学部（Hawai’inuiākea School of Hawaiian Knowledge）が設立され、若い世代の学びの場が広がっている。現在、こうした文化復興の流れは、７０年代のハワイアン・ルネッサンス勃興時の当事者たちの子世代にも引き継がれ、２０００年代以降のハワイアン・ルネッサンスの再びの盛り上がりにも繋がっていると言われる。<br />
    「マラマ・ハワイ」は、ハワイの自然環境や文化を守るための取り組みであり、環境保護と伝統的な知識や文化の復興を目指し、地域社会の支援や教育プログラムなども進められている。また、若い世代に伝統を伝え、持続可能な未来を築くための活動も行われているが、こうした取り組みの背景には、70年代から続く文化復興運動の精神が脈々と世代間で引き継がれている、社会的なうねりがあることを理解しておく必要がある。
</p>
<p style="margin-top: 3em">
<h3>2. ホクレアの航海と人々の誇り</h3>
<p>
    ハワイアン・ルネッサンスの中で象徴的な出来事のひとつは、１９７６年に実施された伝統航海カヌー「ホクレア」による航海である。この航海では、現代の航海技術を用いず、ポリネシア人が古来より用いていた自然のサイン（星、風、波）を頼りに、ハワイとタヒチを結ぶ２５００マイルの海路を制覇している。今回の滞在では、ホクレアにおける日本人初クルーである内野加奈子さんにもお会いし、話を伺うことができた。<br />
    ホクレアの成果は、ポリネシア人の先祖が太平洋を横断し、ハワイに到達したという証拠を示すものであり、ポリネシア航海技術の正当性と先住民の知識体系の復権を意味するという。その後、ホクレアはアメリカ本土やニュージーランド、イースター島などを含む多くの地域を巡り、伝統的な航海技術を再評価し、広く伝える役割を果たした。ホクレアは、ハワイの人々にとって単なる航海カヌーではなく、文化的アイデンティティと誇りの象徴（シンボル）となっている。現在、ホクレアは教育の場としても機能しており、若い世代が伝統的知識と価値観を学び、「自分たちは何者か」を再認識し、共同体を再構築するための「動く文化遺産」にもなっている。
</p>
<p style="margin-top: 3em">
<h3>伝統知の再評価とマラマ体験ツアー</h3>
<p>
    現在、ハワイの文化復興は、単なる言語や伝統技術の回復にとどまらず、「生物文化多様性（bio-cultural diversity）」という枠組みを通じてさらに幅を拡げている。そのひとつが、流域に沿って山から海までを一体的な社会単位として捉える伝統的な土地利用制度「アフプアア（Ahupua&#8217;a）」の再評価である。この制度は、単位内で農業、漁業、森林資源の利用などを一体的に管理し、共同体と自然との共生を図るもので、先住民の知恵（伝統知）に基づいた上での現代版の森林再生、流域管理、持続可能な農業などにつながっている。<br />
    このアフプアアの概念を旅行者が体感して学ぶことができるのが、オアフ島北東部のクアロアランチで実施されている「マラマ体験ツアー（Mālama Experience）」である。同ツアーで参加者は、タロイモ畑（ロイ）に入り、タロの植え付けや雑草除去を行うことで、伝統的な農法と食文化に触れる。また、古代ハワイで重要な役割を果たしていた魚養殖池（ロコイア）の保全活動にも取り組み、水路の清掃やゴミ拾いなどを通じて、水資源と生態系のつながりについて学ぶ機会が提供される。加えて、ツアー中にはクアロアの歴史や神話、アフプアアの土地区画制度といったハワイ固有の文化的知識について、専門ガイドによる解説が行われる。これにより、参加者は単なる旅行者としてではなく、土地と深く関わる主体としての意識を育むことができる。<br />
    所要時間は約２時間で、観光と教育、文化体験を融合させたこのプログラムは、旅行者がハワイとの持続的な関係を築くための重要な一歩となっている。
</p>
<p style="margin-top: 3em">
<h3>４. ハワイから帰国して</h3>
<p>
    帰国後、屋久島で訪れた「MOSS OCEAN HOUSE」と「Sumu Yakushima」。そこで展開されていたのは、ハワイで見て学んだアフプアアそのものの世界観であった。舞台は、屋久島の山から海へと広がるひとつの流域。滞在を通じて自然と向き合いながら、本来そこにあったはずのライフスタイルを少しずつ形にしている人たちがいた。そこに旅行者も加わることで、さまざまな知恵や経験が交わり、新たな気づきや想像を生み出していく。春休み期間ということもあり、いわゆる“意識の高い”層ではなく、ごく普通の家族連れが訪れ、流域単位での生活スタイルを体験し、そこに宿泊することを楽しんでいた風景がとても新鮮であった。<br />
    観光業は地域経済にとって重要な存在であるが、その一方で、観光と環境保護・文化保全との関係性については、十分に整理されているとは言いがたい。日本においても、観光客と地元住民との間に意識のギャップが見られ、観光が地域社会に与える影響をどのように調整すべきかが問われている。観光業者や地域住民は、観光と環境・文化の共存の意義を理解し、協力して持続可能な観光の枠組みを構築することが求められている。しかし現状では、観光と環境保護、文化継承とを有機的に結びつける制度や仕組みは、まだ確立されていない。<br />
    旅先での自然や地域社会との深い関わりが、新たな気づきや創造を生み出す世界。ハワイにおける実践は、地域の文化や自然環境を尊重する観光モデルの構築に向けて多くの示唆を与えてくれた。教育や地域住民との連携を通じて、観光が地域社会に対してポジティブな影響を与える仕組みを整備していくこと。その実践の積み重ねが、本来の観光が持つ価値・意義を引き上げる、「持続可能な観光」の実現に向けたカギとなるのではないか。
</p>
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<p style="text-align: center"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2025/03/image_nakajima2.png" alt="中島コラム画像"></p><figcaption>
<div style="text-align: center">ハワイ州では有料でホクレアが描かれた自動車のナンバープレートが購入可能。<br />売上の一部はポリネシア航海協会の活動資金として寄付される。</div>
</figcaption></figure>
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<p style="text-align: center"><img decoding="async" src="/wp-content/uploads/2025/03/image_nakajima3.png" alt="中島コラム画像"></p><figcaption>
<div style="text-align: center">ハワイの朝靄や夕陽の下、ロコたちがカヌーを漕ぎ出す光景は、この地に息づく日常の一幕である。</div>
</figcaption></figure><p>The post <a href="https://www.jtb.or.jp/researchers/column/column-hawaii-nakajima/">タロイモ畑のほとりで　[コラムvol.523]</a> first appeared on <a href="https://www.jtb.or.jp">(公財)日本交通公社</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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