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	<title>ポスト・コロナ | (公財)日本交通公社</title>
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	<description>公益財団法人日本交通公社は、観光を専門とする実践的学術研究機関です。旅行・観光に関する学術的、実践的な調査研究を通して、わが国の観光文化の振興に寄与し、豊かな社会の実現を目指します。</description>
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		<title>コロナ禍前後で比較した訪日中国人観光客の旅行形態と消費動向の変化　[コラムvol.504]</title>
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		<dc:creator><![CDATA[]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 22 Feb 2024 02:04:44 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>はじめに このコラムを執筆している2月中旬は、中華系の国々では春節（旧正月）の連休ということもあり、都内の街中や電車の中でも中華系外国人観光客の姿が目立ちます。メディア等でも、彼らの動向に着目した記事や報道を多く目にしま･･･</p>
<p>The post <a href="https://www.jtb.or.jp/researchers/column/column-inbound2023-china-kudo/">コロナ禍前後で比較した訪日中国人観光客の旅行形態と消費動向の変化　[コラムvol.504]</a> first appeared on <a href="https://www.jtb.or.jp">(公財)日本交通公社</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h3>はじめに</h3>
<p>このコラムを執筆している2月中旬は、中華系の国々では春節（旧正月）の連休ということもあり、都内の街中や電車の中でも中華系外国人観光客の姿が目立ちます。メディア等でも、彼らの動向に着目した記事や報道を多く目にします。ただし、中国人観光客については、コロナ禍前は消費額ベースで見たインバウンド市場全体の3～4割を占めていたにもかかわらず、他の国々と比べて観光客の往来再開が遅れているという状況も続いています。国土交通省が公表している国際就航状況※1を見ると、2019年冬ダイヤでは192便／週であった中国との直行便は、2023年冬ダイヤでは99便／週と、約半数にとどまっています（図表1）。2024年の春節をきっかけに航空便数が復活していくことが期待されますが、完全にコロナ禍前の状況に戻るということではなく、客層や嗜好に変化が起きていることは必然であると考えられます。約4年間の間に、団体旅行から個人旅行へのさらなるシフトや、体験を重視する一方で「爆買い」は以前より控えめになっている、というような仮説もよく耳にします。</p>
<p>そこで、本コラムでは、観光庁による訪日外国人消費動向調査※2における「観光・レジャー目的」の訪日中国人旅行者の結果を用いて、コロナ禍前との変化を検証していきたいと思います。</p>
<p>なるべく直近のデータから中国人観光客の傾向を把握するため、観光庁による訪日外国人消費動向調査の公表結果のうち、2024年2月現在最新の公表データである、2023年10-12月期を分析対象とします。また、コロナ禍前の比較データとしては、季節変動による影響を考慮するため、2019年同期（10-12月期）を用います。</p>
<p>なお、消費単価を比較する際は、近年の円安の影響を考慮する必要があります。そのため、国際通貨基金（IMF）※3の月別為替レートデータから、2019年10-12月期を基準とし、為替変動による上昇分を差し引いた2023年10-12月期の消費単価を用いて比較します。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表1　中国から日本への直行便回復状況</span></h5>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="aligncenter  504-image1" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image1.png" alt="図表1" width="475" height="598" /></p>
<div>
<p style="text-align: center"><small>出典：国土交通省「国際就航状況」※1より筆者作成</small></p>
<p style="text-align: left"><small>※1　国土交通省「国際線就航状況」<a href="https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr19_000005.html" target="_blank" rel="noopener">https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr19_000005.html</a><br />
※2　観光庁「訪日外国人消費動向調査」<a href="https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/syouhityousa.html" target="_blank" rel="noopener">https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/syouhityousa.html</a><br />
※3　国際通貨基金「Exchange Rate Change Archives by Month」<a href="https://www.imf.org/external/np/fin/data/param_rms_mth.aspx" target="_blank" rel="noopener">https://www.imf.org/external/np/fin/data/param_rms_mth.aspx</a></small></p>
</div>
<h3>訪日中国人観光客の旅行形態の変化</h3>
<p>まずは、訪日中国人観光客の基本的な属性や旅行形態の変化について見ていきます。図表2～6は、訪日中国人観光客の「居住地」「滞在日数」「日本への来訪回数」「同行者」「旅行手配方法」について、2019年10-12月期と2023年10-12月期の結果をそれぞれ比較したものです。</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表2　居住地【観光・レジャー目的】</span></h5>
<p><img decoding="async" class="504-image2 aligncenter" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image2.png" alt="図表2" width="730" /></p>
<p style="text-align: center"><small>出典：観光庁「訪日外国人消費動向調査」※2の結果より筆者作成</small></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表3　滞在日数【観光・レジャー目的】</span></h5>
<p><img decoding="async" class="504-image3 aligncenter" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image3.png" alt="図表3" width="730" /></p>
<p style="text-align: center"><small>出典：観光庁「訪日外国人消費動向調査」※2の結果より筆者作成</small></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表4　日本への来訪回数【観光・レジャー目的】</span></h5>
<div style="margin: 20px 20px"><img decoding="async" class="504-image4 aligncenter" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image4.png" alt="図表4" width="711" height="390" /></p>
<p style="align-items: center;text-align: center"><small>出典：観光庁「訪日外国人消費動向調査」※2の結果より筆者作成</small></p>
</div>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>居住地では、上海市の割合が約25％から約40％へと顕著に増加し、山東省や遼寧省の割合がやや減少しています（図表2）。都市部の割合が増えている理由については同調査の結果のみからは判断できませんが、日本への就航便が都市部から回復している等の理由が考えられます。</p>
<p>続いて、滞在日数をいくつかのカテゴリーに分けた分布を見ると、6日間以下の割合が減少し、7日間以上の割合が増加しています（図表3）。なお、平均泊数では、2019年10-12月期の5.6泊に対し、2023年10-12月期は6.8泊と、1.2泊増加しています。</p>
<p>日本への来訪回数は、2019年10-12月には約半数を占めていた「1回目（初めて）」の割合が約3割に減少し、その分リピーターの割合、特に6回目以上の割合が増加しています（図表4）。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表5　訪日旅行の同行者【観光・レジャー目的】</span></h5>
<p><img decoding="async" class="504-image5 aligncenter" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image5.png" alt="図表5" width="730" /></p>
<p style="text-align: center"><small>出典：観光庁「訪日外国人消費動向調査」※2の結果より筆者作成</small></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表6　旅行手配方法【観光・レジャー目的】</span></h5>
<p><img decoding="async" class="504-image6 aligncenter" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image6.png" alt="図表6" width="730" /></p>
<p style="text-align: center"><small>出典：観光庁「訪日外国人消費動向調査」※2の結果より筆者作成</small></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>訪日旅行の同行者では、「自分ひとり」の割合が約1割から約3割へ増加している一方で、2019年10-12月期では最も多かった「友人」の割合は約3割から約2割に減少しています（図表5）。</p>
<p>旅行手配方法は、2019年10-12月では約3割ほどであった団体ツアーへの参加割合が激減し、2023年10-12月期では95％以上が個別手配での旅行となっています（図表6）。旅行スタイルへの好みが変化したことも考えられますが、図表1で示したように、便数（座席数）が限られることで団体旅行の数が減っている可能性も考えられます。</p>
<h3>訪日中国人観光客の消費動向の変化</h3>
<p>続いて、訪日中国人観光客の、コロナ禍前と比較した消費動向の変化について見ていきたいと思います。</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表7　費目別購入率【観光・レジャー目的】</span></h5>
<p><img decoding="async" class="504-image7 aligncenter" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image7.png" alt="図表7" width="661" height="363" /></p>
<p style="text-align: center"><small>出典：観光庁「訪日外国人消費動向調査」※2の結果より筆者作成</small></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表8　娯楽等サービス費の購入率【観光・レジャー目的】</span></h5>
<p><img decoding="async" class="504-image8 aligncenter" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image8.png" alt="図表8" width="730" /></p>
<p style="text-align: center"><small>出典：観光庁「訪日外国人消費動向調査」※2の結果より筆者作成</small></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>図表7は、費目別購入率の変化を示したものです。宿泊費、飲食費、交通費については、2019年10-12月期から2023年10-12月期にかけて増加し、購入率が9割を超えるようになっています。これは、2019年では団体旅行へのパッケージツアー代金として支払っていた費目が、個別手配へのシフトにより、費目別の料金として計上されるようになったためではないかと推察されます。</p>
<p>また、娯楽等サービス費については、約4割から約5割へと増加しています。図表8でさらに細かい費目別に見てみると、「テーマパーク」「舞台・音楽鑑賞」「美術館・博物館・動植物園・水族館」で、購入率が大きく増加していることがわかります。</p>
<h5 style="text-align: center"><span style="font-size: 12pt">図表9　費目別購入者単価【観光・レジャー目的】</span></h5>
<p><img decoding="async" class="504-image9 aligncenter" src="https://www.jtb.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/504-image9.png" alt="図表9" width="730" /></p>
<p style="text-align: center"><small>出典：観光庁「訪日外国人消費動向調査」※2の結果より筆者作成</small></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>続いて、費目別の購入者単価を見てみると、宿泊費、飲食費は増加、交通費はやや増加しています（図表9）。これらの費目は滞在日数と連動する費目であることから、図表2で示したように、滞在日数全体が増加していることが影響していると考えられます。<br />
また、購入率では2019年から増加傾向が見られた娯楽等サービス費については、購入者単価には変化は見られませんでした。買い物代については、観光・レジャー目的の訪日外国人全体の購入者単価が約6万円であることを考えると、中国人観光客の単価は高い水準ではありますが、コロナ禍前と比較するとやや減少傾向にあると言えそうです。</p>
<h3>まとめ</h3>
<p>訪日中国人観光客の属性や行動は、図表2～6で示したどの項目を見ても、コロナ禍前と比較して明らかに変化していることがわかりました。また、これらの客層の変化は、消費動向の変化にも、当然影響しているものと考えられます。特に、娯楽等サービス費の購入率が上がっていることから、体験への関心が高まっている傾向は見られますが、まだ消費単価の増加には至っていないことがわかりました。また、買い物代は高い水準ではあるものの、やや減少傾向であることが確認できました。</p>
<p>本コラムでは、直近のデータから中国人観光客の傾向を検証するため、10-12月期のデータのみを用いて比較を行いましたが、春節が含まれる1-3月期や、夏休みである7-9月期にはまた違った傾向となったり、航空便数がコロナ禍前の水準に戻ることで団体旅行が復活する等、さらに変化する可能性もあるため、引き続き今後の各期の動向にも注視していきたいと思います。</p>
<p>2024年の春節をきっかけに中国との往来が回復し、訪日旅行市場全体がさらに活気づくことを期待したいです。</p><p>The post <a href="https://www.jtb.or.jp/researchers/column/column-inbound2023-china-kudo/">コロナ禍前後で比較した訪日中国人観光客の旅行形態と消費動向の変化　[コラムvol.504]</a> first appeared on <a href="https://www.jtb.or.jp">(公財)日本交通公社</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>観光が「輝く」社会をめざして　[コラムvol.502]</title>
		<link>https://www.jtb.or.jp/researchers/column/column-society-tourism-shines-yamada/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=column-society-tourism-shines-yamada</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[webkakishima]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 09 Jan 2024 05:46:19 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>2024年となりました。 元旦、能登半島で最大震度7の地震。翌日には、羽田空港で大きな事故が発生。新年早々、心を痛める出来事が続いています。 観光は2020年春から約3年、コロナ禍、パンデミックに翻弄されてきましたが、2･･･</p>
<p>The post <a href="https://www.jtb.or.jp/researchers/column/column-society-tourism-shines-yamada/">観光が「輝く」社会をめざして　[コラムvol.502]</a> first appeared on <a href="https://www.jtb.or.jp">(公財)日本交通公社</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>2024年となりました。<br />
元旦、能登半島で最大震度7の地震。翌日には、羽田空港で大きな事故が発生。新年早々、心を痛める出来事が続いています。</p>
<p>観光は2020年春から約3年、コロナ禍、パンデミックに翻弄されてきましたが、2023年3月に、マスク着用が個人判断となり、その後、5月に、COVID-19の2類相当から5類へ移行したことにより、国内需要は本格的な回復基調へと転じました。インバウンドについても、中国本土の回復は遅れているものの、2023年1〜11月で延べ2,200万人に達する回復となりました。<br />
さらに、日本より1年ほど早くパンデミックより脱した欧米では、過度な観光客集中、いわゆるオーバー・ツーリズム問題が再び顕在化しており、国内でも一部地域で、同様の問題が指摘されるようになっています。</p>
<p>これらの状況は、人々の「観光」に対する想いは強く、例え、数年に及ぶ人流制限が生じたとしても、その想いは絶えることはないということを示しています。</p>
<h3>観光を取り巻く多様な問題</h3>
<p>一方で、観光は多くの問題も抱えています。</p>
<p>先のオーバー・ツーリズムは、その一つですが、コロナ禍における観光の停止と、その後の復活は、観光と地域との関係性を変化させました。絶対的な人数はコロナ禍前と変わらない、むしろ、若干少ない水準であるにもかかわらず、観光客集中が問題視されているのは、その一つの現われでしょう。</p>
<p>人手不足も深刻となっています。そのため、需要が急回復する中で、客室すべてを開けることができない宿泊施設も出てきています。コロナ禍による離職者が復帰していないことが原因とされることが多いですが、団塊世代が80歳に達しつつあり、労働可能な「人手」が今後、大きく減少していくマイナスサム状態となっているのが真の理由でしょう。しかも、団塊世代のリタイアは、今後、高齢者福祉の人手が必要となり、労働力不足に拍車をかけるのは必定となっています。しかも、団塊世代は、欧米ではベビーブーマーと呼ばれており、同様の人手不足は国際的に生じてきています。そのため、海外から人手を確保する難易度も高まっています。</p>
<p>人手不足への対応で真っ先に指摘されるのは、人件費アップですが、燃油を中心に各種の原材料価格も上昇傾向にあり、コスト・プッシュ型のインフレが生じてきています。この物価上昇は、サービス価格の設定に影響を及ぼすに留まらず、景気を失速させる懸念も強まっています。実際、米国ではコロナ禍後、旺盛に生じていたリベンジ消費にも陰りが見られるようになっています。</p>
<p>これに対応していくためには、経営の高度化が重要となっていきますが、日本の観光事業者は中小企業が多くDXやブランディング、経営の計数管理などにおいて、国際的なホテルチェーンにビハインドしているのが実情です。その結果、新規出店する事業者は国外ブランドとなることが多く、観光で創造された付加価値が域外に流出してしまう要因ともなっています。もともと、日本には観光振興政策はあっても、観光産業施策は乏しい状態にあります。今後は、観光客を呼び込むこと以上に、地域が観光で稼げるような産業構造へと転化していくことが重要となっていくでしょう。</p>
<p>さらに、日本でも2023年6月に（通称）LGBT理解増進法が施行されましたが「人権」に対する注目は、世界的に高まってきています。観光において性的マイノリティは、顧客への配慮という点だけでなく、今後は従業員の確保についても、需要な配慮事項となっていくでしょう。日本の場合、LGBT以前に、女性の社会進出においても課題を抱えています。海外の観光現場、特にマーケティング領域においては多くの女性が活躍していますが、日本では、まだまだ男性の比率が高い状態となっているからです。この理由は、様々であり、単純な男女差別に起因するものではないとしても、今後の人手確保、活用においても重要な課題となっています。</p>
<p>また、観光に大きな影を落としつつあるのは、環境、特にカーボン問題です。<br />
私は、スキー場のコンサルティングも手掛けていますが、2023/24シーズンは、世界的な暖冬となっており、多くのスノーリゾートが少雪に悩まされています。温暖化に伴う豪雨災害の増加は多くの人命を脅かすようになっており、海洋を含む植生、生態系の変化は農業、漁業も大きく変化させるようになっています。特に欧州では、その影響が顕著に出ており、大きな社会問題となってきています。<br />
人が移動し、飲食やアクティビティを楽しむことは、少なからず環境に負荷をかけ、カーボン排出量を増やすことになります。カーボン排出を、どのように抑えるのか…という命題をクリアしていくことが求められています。</p>
<h3>マーケティングからマネジメントへ</h3>
<p>こうした状況を受け、欧米では観光地マーケティング（デスティネーション・マーケティング）からマネジメントへの意識変化が生じてきています。もともと、DMOのMは、マーケティングとマネジメントのダブル・ミーニングであったように、欧州ではMをマネジメント、米国ではマーケティングと捉える傾向が強いものでした。しかしながら、2023年、筆者が赴いた米国のDMOなどでも「マネジメントが重要だ」という言説を聞く機会が増えるようになりました。これは、前述したような観光が抱える課題の解決が重要となっており、かつ、その解決には事業者単体ではなく、地域総体で取り組む必要が出てきていることが理由でしょう。</p>
<p>例えば、人手の確保についても、地域の人口が減り続けることを考えれば、事業者が対応できることは限定的です。観光産業の人手不足問題を解消していくには、女性や若者、さらには海外から人材を得て、その人材に定着してもらうには、住みやすい、育てやすい地域として人々に認知されることが必要となるでしょう。環境問題、カーボンも同様です。カーボン排出を減少させていくには、例えば、域内の交通を公共系に切り替えるとか、電力を再生可能エネルギーに頼るといった対応が必要となります。</p>
<h3>観光の未来を創造する</h3>
<p>観光が、コロナ禍を経ても力強く復活したのは、人々が、観光に対して強い欲求を持っていることの現われです。それは「観光」が、今日の社会において輝く、憧れの活動であることを示しています。観光を提供する我々は、そうした期待に応えていく義務を持っているのではないでしょうか。</p>
<p>観光が抱える問題は、実は、現在社会が抱える問題でもあります。言い換えれば、観光が問題を乗り越えていくということは、社会そのものを変えていくということでもあります。社会の新しい価値観、ライフスタイルをリードする立場にあることに自負心を持ち、関係者の皆さまと一緒に、その振興に取り組んでいければと思います。</p><p>The post <a href="https://www.jtb.or.jp/researchers/column/column-society-tourism-shines-yamada/">観光が「輝く」社会をめざして　[コラムvol.502]</a> first appeared on <a href="https://www.jtb.or.jp">(公財)日本交通公社</a>.</p>]]></content:encoded>
					
		
		
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