
寺崎 竜雄理事・観光地域研究部長
“タフ”であれ
わたしたちのコンセプトは「実践的な学術研究者」。
内外の研究が伝える知見を、観光地という現場にもちこみ、地元の人たちとの協働作業に活かしていく。逆に、観光地づくりの中で得られたデータや経験の中で気づいた法則性を、学会や各種の研究会で報告する。たくさんの本を読み、多くの方と話し、データを収集し、それらを分析して自分の考えをとりまとめ、伝えること。
わたしたちの仕事は、この繰り返しです。
この過程で大切にしていることは、現地に出向いて、見て、聞いて、感じて、自ら判断すること。ネットを検索すればさまざまな情報を得ることができますが、本当に価値があるのは自分の足で得た情報と、その経験の蓄積です。
わたしは若手研究員に、どんどん出て行けと言っています。出張好きな人は喜びそうな話題ですが、年間100日以上も出歩くとなると結構大変です。机に向かう仕事も増えますから。
ですから、当財団の研究員に大切な資質は、“タフ”であることだと思います。