3年に及ぶコロナ禍によって日本の観光業界は停止状態に陥った。パンデミックを経て需要は急速に戻りつつあるが、一度、リセットされた現場
は従前とは異なる世界となっている。日本中の観光地でこうした「新しい環境」への対応が迫られている。
 本号では日本国内において最も長く観光振興に取り組んできた京都市の事例を元に、新しい環境に適合する観光地マネジメントのあり方について考察する。