古書展示ギャラリーにて「出版物からみるジャパン・ツーリスト・ビューローの歴史」を展示中です

2018.07.02

 旅の図書館は2018年10月で開設40周年を迎えます。当館では明治・大正・昭和の戦前期に発行された旅行案内書や地誌、社史、雑誌など約2300冊の古書・貴重書を所蔵しており、移転・リニューアルを機に古書の整理・収集・公開に力を入れてきました。今年度は開設40周年特別展示として

  • 第1弾(2018年7~9月):「出版物からみるジャパン・ツーリスト・ビューローの歴史」
  • 第2弾(2018年10~12月):「木下淑夫と木下文庫」
  • 第3弾(2019年1~3月):「日本における観光行政のあゆみ ~国際観光局を中心に~」
をご紹介します。

<展示概要:「出版物からみるジャパン・ツーリスト・ビューローの歴史」>

 ジャパン・ツーリスト・ビューロー(以下、ビューロー)は、外客の誘致と外客に諸便宜を図ることとし、国際観光に関係する諸事業者との連絡、外客に対する日本の紹介・斡旋などの事業を行うことを目的として1912(明治45)年に創立されました。そのきっかけとなったのは、鉄道院運輸部営業課長の木下淑夫が、国際親善と国際経済振興、ひいては国際収支の改善の立場から外客誘致とその斡旋機関設立の必要性を熱心に説いて回ったことに始まります。 

 ビューローは国内のみならず、外地、欧米、アジアの主要都市における支部、案内所設置(1912(大正元)年~)や外客用乗車船券委託販売(1915(大正4)年~)、各国語による宣伝物の作成や販売などをおこない、事業を拡大していきました。

 また、ビューロー内に日本旅行倶楽部(大正9~)や日本温泉協会(昭和4~)、日本観光通訳協会(昭和14~)など観光関連組織の本部を置いたほか、旅行案内書、時刻表、人材育成テキスト、観光学概論など多種多様な書物を出版し、国内観光の発展に尽力しました。

 1930(昭和5)年に鉄道省の外局として国際観光局が設置されると、ビューローは内外旅客の斡旋と国内旅行文化の向上に重点を置きました。そして戦時中は、国の要請による特殊な集団輸送に限定的に従事するなど、時代ごとに役割や名称を変えながら国内観光、旅行、交通の発展に尽力してきました。

 今回の展示では、ビューローが発行した代表的な印刷物を通じて、ビューローの歩みの一部をご紹介します。

 当館にお越しの際は、ぜひご覧下さい。