古書展示ギャラリーにて「山岳風景の発見と近代登山の誕生」を展示中です

2018.01.05

 旅の図書館1Fの古書展示ギャラリーでは、「山岳風景の発見と近代登山の誕生 -志賀重昂、ウェストンとその時代-」を展示中です。

<展示概要>

 永らく宗教登山や採薬登山など山に登ること以外に主目的があった日本の登山は、江戸末期から明治初期にかけて来日した「御雇外国人」たちの登山によって近代登山への門戸が開かれていきました。

 日本近代登山の黎明期を語る上で欠かせない人物に、『日本風景論』(1894(明治27)年)を著した志賀重昂と、日本の各地の山に登り著書『日本アルプス登山と探検』(1896(明治29)年)を通して日本の山の魅力を世界に広めたウォルター・ウェストンの二人があげられます。

 さらに、彼らの影響を受け、明治30年代に入ると、小島烏水(日本山岳会の生みの親)、木暮理太郎、田部重治などの登山家による山岳探検時代を迎え、優れた山岳文学が生まれていきました。

 今回の展示では、日本の近代登山の黎明期に大きな足跡を残した人物とその著書(山岳文学)を紹介しながら、近代登山誕生の歴史を辿ります。

 当館にお越しの際は、ぜひご覧下さい。

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