2023年10月のおすすめ図書

2023.10.15

旅の図書館おすすめ図書

最近刊行された図書の中から当館のおすすめをご紹介します。
ご来館の際はぜひご一読ください。

信州に学ぶ地域イノベーション

(長野県立大学グローバルマネジメント学部 編 中央経済社 2023年6月 239頁)

個性的で多様な地域で構成されている信州には、イノベーションが数多く存在する。革新的な成果をあげている事例を掘り起こし、その分析から地方創生の鍵となるヒントを探る。地域活性化を実現した事例に学びたい。

 

解剖 京都力 ~5つの視点で探る強さの秘密~

(読売新聞大阪本社経済部 編 淡交社 2023年6月 215頁)

京都の企業や大学、寺社、老舗が持つ存在感や、内外の多くの人々を惹き付けるソフトパワーについて、「企業」「伝統産業」「大学」「宗教」「ソフトパワー」の5つの側面と有識者へのインタビューから読み解く。

 

フランスのウォーカブルシティ 歩きたくなる都市のデザイン

(ヴァンソン藤井由実 著 学芸出版社 2023年5月 270頁)

フランスの街は今、歩く人や自転車で賑わい、劇的にウォーカブルに変わっている。歩行者空間の創出、自動車交通の抑制、自転車道・公共交通の整備、移動のDX等の方法論、制度・組織・実装の仕組を事例で紹介する。

 

SmartCity5.0 持続可能な共助型都市経営の姿

(海老原城一 中村彰二朗 著 インプレス 2023年7月 559頁)

会津若松市のプロジェクトは東日本大震災の復興支援策としてスタートしたが、単なる“復興”ではない。データとデジタルテクノロジーの活用で地方創生を図る「SmartCity5.0」へ進化を遂げた要諦を紐解く。

 

なぜ豊岡は世界に注目されるのか

(中貝宗治 著 集英社 2023年6月 270頁)

「深さ」と「広がり」を基軸とする小さな世界都市豊岡には、多くのインバウンド客が訪れ世界と繋がる。元市長がグローカルな視点から、人口減少や産業の衰退に直面する全国の自治体にも応用可能なその取組みを綴る。

 

シン・JAPAN 外国人が次に絶対訪れたいニッポンの新地図帳

(Amazing Japan Researchers 著 宝島社 2023年8月 111頁)

コロナ禍も落ち着きはじめ、インバウンド客は急速に回復しつつある。インバウンド第二幕の今、訪日旅行客からなぜ日本が選ばれるのかを新たな視点から探る。外国人観光客の獲得・誘致に取り組む関係者にその戦略を提起する一冊。

 

観光が世界をつくる メディア・身体・レアリティの観光社会学

(須藤廣 遠藤英樹 山口誠 ほか 編著 明石書店 2023年7月 291頁)

『たかが観光、されど観光』。観光が作り上げるリアリティに関する論文集。二元論や予定調和の線形的論理では語りつくせない現代観光の複雑性、両義性を観光社会学の観点から、観光とは何かという核心に向かって15の事例に基づき掘り下げる。

 

有人宇宙学 宇宙移住のための3つのコアコンセプト

(山敷庸亮 編 京都大学学術出版会 2023年7月 348頁)

地球に生まれた生命がついに宇宙に進出するときが来た!閉鎖空間で人類を支える自然資本コアバイオームなど3つのコア概念に基づき、研究の最先端を紹介するともに、宇宙観光の動向や日本独自の「宙ツーリズム」にも言及する。