セミナー・シンポジウム

第14回 旅行動向シンポジウム 2004年度

2004年12月22日(水)

いま人を惹きつけている集客スタイルとは

バブル崩壊に端を発する不況の影響を受け、人々は近場でのレジャー活動を模索するようになりました。その結果、人を惹きつける魅力的な施設が都市部に続々と登場するようになりました。これらの施設に共通して言えることは、娯楽要素の中に『機能性』『効率性』『多様性』『快適性』を効果的に取り入れていることです。いわゆる『コンビニ』的な現代の利用者ニーズに合ったこれらの施設の集客力には目を見張るものがあり、集客に悩む他の観光地とは対照的となっています。なぜ、そのような違いが表れるのでしょうか。

今回のシンポジウムでは、集客力の高いこれらの施設にスポットを当て、発想や着眼点などを学び、それをもとにした観光地の今後の集客策やそのための対応策等を模索します。

また、観光産業を代表する方々へのアンケート結果などの分析から、2005年の旅行見通しを探るとともに、毎年実施している当財団独自の消費者アンケート調査に基づいて、現在の旅行市場の特徴や旅行者の志向についても分析します。

当シンポジウムを今後の観光地活性化やビジネスにお役立て頂けますよう、多数の方々のご参加をお待ちしております。

概要

テーマ ~賑わうからには理由がある!? 新たなビジネス展開に学ぶ集客戦略~
~2005年の旅行動向見通し~
開催日時 2004年12月22日(水) 13:30~17:20
会場 東京・大手町/経団連会館 11階 国際会議場
東京都千代田区大手町1-9-4
(地下鉄大手町駅下車1分)
TEL:03-3279-1411(代表)
アクセス
主催 公益財団法人日本交通公社
お問い合わせ 財団法人日本交通公社 観光文化振興基金事務局 宮崎・岩崎

スケジュール

第1部 財団報告
「2005年の旅行動向見通し」 (財)日本交通公社 研究調査部 市場分析グループ
2004年の旅行市場は良かったのか悪かったのか、そして2005年はどのような局面を迎えるのかについて、当財団がこれまで17年間継続実施してきた「観光業界を代表する方に聞く旅行の見通しアンケート」や、四半期ごとに発表している「JTBF観光経済レポート」、また財団独自調査により旅行者の意識と行動を分析した「旅行者動向2004」などに基づいて解説します。

第2部 パネルディスカッション
「人を呼び込む新たなビジネスモデルを徹底解明!」
“近場で手軽・気軽に楽しむ”“多彩な選択肢の中から自由に、自分なりの好みや興味にあったサービスや商品を選択する”という現在のニーズを的確に捉えた話題の施設は、新たなビジネスモデルを構築したと言えるでしょう。高稼働・高集客のこれらの施設はどのような策を講じ、魅力向上に努めているのでしょうか。また、結果的に競合関係となってしまう従来の観光地はどのように対処すべきなのでしょうか。

◎パネリスト
◆高橋 弘 氏 
(日本ジャンボー会長、万葉倶楽部社長)
1935年静岡県熱海市生まれ。高校卒業後、家業の高橋酒店の仕事に従事。1957年アルプス写真を創業、1960年には日本ジャンボーを設立し、代表取締役社長に就任。写真のDPE事業で独立系最大手に育て上げ、1991年にはジャスダック上場を果たす。1997年温泉施設『万葉の湯』を手がける万葉倶楽部の代表取締役となり、東京都町田市に『万葉の湯』一号店をオープン。その後、神奈川県小田原市、福岡県福岡市、神奈川県秦野市、静岡県沼津市などに施設展開する。1999年日本ジャンボー会長に就任。2005年6月には横浜・みなとみらい21地区に『万葉の湯』がオープンする予定。主な著書に、『勝者と敗者の分かれ道』((株)経済界)、『チャレンジ精神よ永遠に-常識を超える合理的経営のすすめ』(ダイヤモンド社)など。

◆池澤 守 氏 ((株)ナムコ ETカンパニー ET企画ディビジョンディビジョンリーダー)
1955年千葉県千葉市生まれ。1979年に株式会社ナムコ入社後、アミューズメント施設運営業務を経た後、イベント事業、玩具事業など、新規分野の企画業務・事業開発業務を担当。1992年オープンの都市型テーマパーク『ナムコ・ワンダーエッグ』(東京・二子玉川)、1996年オープンの『ナムコ・ナンジャタウン』(東京・池袋)の企画・運営にたずさわり、2001年からは『横濱カレーミュージアム』(横浜市)、『ラーメンスタジアム』(福岡市)、『池袋餃子スタジアム』(ナンジャタウン内)、『アイスクリームシティ』(ナンジャタウン内)、『自由が丘スイーツフォレスト』(東京自由が丘)などのフードテーマパークをプロデュース、その全てが成功となっている。

◆清丸 恵三郎 氏 (ジャーナリスト、(株)歴思書院主宰、(有)ケー・エス オフィス主宰)
1950年石川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、1973年に日本短波放送入社。ディレクターなどを経て、1977年にプレジデント社入社。『ビッグサクセス』創刊編集長、『プレジデント』編集長を歴任し、現在は(株)歴思書院、(有)ケー・エス オフィスを主宰する。
主な著書に、『ブランド力-何が企業の盛衰を決めるのか』(PHP研究所)、『出版動乱』(東洋経済新報社)、『ビア・ウォーズ スーパードライvs発泡酒』(東洋経済新報社)など。

◎コーディネーター
◆小林 英俊 
((財)日本交通公社 理事・観光マーケティング部長)
東京大学農学部卒業後、(株)日本交通公社入社。1985年には(財)地域活性化センターに情報サービス課長として出向。1991年JTB経営企画室調査役(業界活動担当)、1993年海外旅行虎ノ門支店長を経て、1999年2月(財)日本交通公社観光マーケティング部長、2003年6月より現職。
「エコツーリズム推進会議」委員(環境省)、「半島振興対策研究会」委員(国土交通省)、「国際観光に資する地域資源活性化方策調査」委員(文化庁)、「ツーリズム委員会」委員((財)地球産業文化研究所)、「エコツーリズム研究会」座長(飯田市)、「NPO日本エコツーリズム協会」理事、「NPO健康と温泉フォーラム」理事。
著書に、『エコツーリズム教本』(訳書、平凡社)。