セミナー・シンポジウム

2020年度「観光地経営講座」

2020年7月14日(火)・7月21日(火)
2020年度「観光地経営講座」
事務局の配信作業風景

2020年7月14日(火)・21日(火)、観光地経営講座を開催しました。

今年度は、「観光地マネジメントとしての危機管理 ~新型コロナウイルスへの対応とポストコロナにおける観光地のあり方を考える~」をテーマにオンラインでの開催とし、約80名の方にご参加いただきました。

いまだ完全な収束時期が見えない新型コロナウイルスへの対応については、どの地域も手探りで取り組みを進めています。そうした中、1日目は事例編として、ハワイファンのロイヤルティを高め、住民に対するフォローも政策の中でしっかりと行っているハワイ(ハワイ州観光局)、観光危機管理計画を策定し、戦略的に観光振興を行ってきた沖縄県(沖縄観光コンベンションビューロ-)、自然災害や外部資本の参入等といった度重なる変化とリスクに対応しながらアイデンティティを確立してきた由布院(由布市まちづくり観光局)から講師をお迎えしました。

新型コロナウイルスという未経験のリスクに直面しながらも多様な主体と連携し、前向きに取り組んでおられる現在進行形の取り組みから、多くの視点と学びを得ることができました。

2日目の理論編では、新型コロナウイルスの影響で変化する市場や、それに伴って変えなければならない考え方などについて共有するとともに、リスクをチャンスとして変革する一つの方策として、観光地を取り巻くデジタルトランスフォーメーションについて話題提供を行いました。その後、少人数かつ短い時間ではありましたが、参加者の皆さんが抱えていらっしゃる課題を共有しながら、講義を受けてさらに理解を深めるグループディスカッションを実施し、地域や業種を超えた参加者同士の交流も深めました。
 
講義やグループディスカッションの内容については2020年度観光地経営講座講義録をご覧ください。

(2020.7.28 福永 香織)

概要

テーマ 観光地マネジメントとしての危機管理
 ~新型コロナウイルスへの対応とポストコロナにおける観光地のあり方を考える~
開催日時 7月14日(火)10:30~15:40
7月21日(火)10:30~15:30
※例年のように2日連続ではありませんので、ご注意ください。
※両日のご参加を基本とします。
会場 Zoomによるオンライン講義
※受講者の皆様には後日ZoomのURLをお伝えいたします
主な対象者 観光による地域振興に携わる地方自治体やDMOのご担当者、観光関連事業者、商工会議所等の関係者など
主催 公益財団法人日本交通公社
お問い合わせ 公益財団法人日本交通公社 観光政策研究部 相道・福永
〒107-0062 東京都港区南青山二丁目7番29号 日本交通公社ビル
E-mail:jtbfseminar@jtb.or.jp

スケジュール

■7月14日(火):事例編

10:30 開講・オリエンテーション
◆講義1.ハワイにおける新型コロナウイルスへの対応
     講師:木村 恭子氏(Hawaii Tourism Authority理事)
     昼食+旅の図書館バーチャルツアー(参加自由)
◆講義2.沖縄県の危機管理対策と新型コロナウイルス対応
     講師:下地 芳郎 氏((一財) 沖縄観光コンベンションビューロー会長)
◆講義3.リスクを乗り越えて強くなる観光地とは ~自然災害を乗り越えてきた由布市の経験とチャレンジ~

     講師:生野 敬嗣 氏((一社) 由布市まちづくり観光局事務局次長)
15:40 1日目総括・終了

 

■7月21日(水):理論編

10:30 開講
◆講義4.新型コロナウイルスで変わる観光地と観光地マネジメント
     講師:山田 雄一((公財)日本交通公社 観光政策研究部長)
     昼食

◆講義5.ポストコロナを見据えた観光地イノベーションの方向性~デジタルトランスフォーメーションの観点から~

     講師:相澤 美穂子((公財)日本交通公社 上席主任研究員)

14:00  休憩
◆グループワーク:安全・安心な観光地づくりを実現するリスクマネジメントとポストコロナの観光地のあり方を考える
     講師・ファシリテーター:
     山田 雄一((公財)日本交通公社 観光政策研究部長)
     福永 香織((公財)日本交通公社 観光政策研究部 主任研究員)
15:30 閉講

【全体進行】 (公財)日本交通公社 観光政策研究部 主任研究員 福永 香織
※講師、講義内容、登壇日(順序)は、やむを得ず変更となる場合がございます。


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