第8回 海外旅行動向シンポジウム
財団法人 日本交通公社では、「日本人の海外旅行の実態と志向」に関する調査・分析結果をまとめた『JTB REPORT』を基に、海外旅行の今後の動向と現状の問題解決に向けての情報提供・情報交換の場として、毎年シンポジウムを開催しております。
ここ数年のシンポジウムでは、海外旅行市場が1997年を境に構造変化を起こしていること、50歳以上のストック消費者層における男女別や年代別の意識の違い、ストック層の恩恵を受ける30代の女性の有望性等を検証してきました。
旅行・観光分野に限らず、マーケティングは世代別分析が主流となっていますが、個々人の人生経験や生き方・考え方がますます多様化し、情報を世代間で共有する現代では、「10代から80代までがひとつの‘マス’」((株)ガウス生活心理研究所・油谷氏)と呼ばれるような現象が現れています。単なる「世代別分析」だけでは限界であり、個人的な関心事や趣味に的を絞ったピンポイント・マーケティングと同時に世代を越えた「ユニジェネレーション」マーケティングの視点も必要です。今年で8回目となる本シンポジウムでは、この新たな角度からのマーケティングを模索することにより、今後の旅行市場の的確なとらえ方を探求する予定です。
また、今回は恒例の基調報告に加え、特別報告として「SARSなど一連の危機がもたらした海外旅行マーケットへの影響」を行う予定です。
多数の方々のご参加をお待ちいたしております。
概要
テーマ | 世代別マーケティングの呪縛をとく!? |
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開催日時 | 2003年7月28日(月)13:30~17:20 |
会場 | 東京・大手町/経団連会館 11階 国際会議場 東京都千代田区大手町1-9-4 TEL:03-3279-1411(代表) (JR東京駅下車徒歩7分、地下鉄大手町駅下車1分) アクセス |
主催 | 公益財団法人日本交通公社 |
後援 | ジェイアイ傷害火災保険株式会社 株式会社JTBワールド |
協力 | 株式会社ツーリズム・マーケティング研究所 |
お問い合わせ | 公益財団法人日本交通公社 観光文化振興基金事務局 (古川・渡邉) TEL:03-5770-8360(10:00~17:00) E-mail:jtbfseminar@jtb.or.jp |
スケジュール
13:30~13:40 | 主催者挨拶 |
13:40~14:20 | 基調報告 「2002年の日本人海外旅行の実態と志向~『JTB REPORT 2003』」 2002年の日本人の海外旅行は、2001年9月の米同時多発テロ事件からの回復過程と、不振が続く経済環境の下で推移しました。 基調報告では、JTB REPORT の調査・分析データをもとに、量的変化の陰で、マーケットにどのような変化が起こりつつあるのか、調査・分析を担当した(株)ツーリズム・マーケティング研究所の磯貝がご説明いたします。 磯貝 政弘 (株)ツーリズム・マーケティング研究所 主任研究員 |
14:20~14:50 | 特別報告 「SARSなど一連の危機がもたらした海外旅行マーケットへの影響」 ツーリズム産業は、21世紀の幕開け以降、米同時多発テロ、イラク戦争、SARS(重症急性呼吸器症候群)と、うち続く大きな外的要因の下で、厳しい時を経験しています。SARSの影響は米同時多発テロ発生直後に匹敵する規模となっており、テロの後遺症から完全に回復する前のマーケットに再び大きな打撃を与えました。 特別報告では、このように特異ともいえる状況が、マーケットにどのような影響を与えているか多面的に分析し報告いたします。 黒須 宏志 (財)日本交通公社 観光マーケティング部 主任研究員 |
14:50~15:10 | 休憩 |
15:10~17:20 | パネルディスカッション 「真のターゲットは思わぬ所に潜む!他業種に学ぶ“発想転換術”」 “世代を越えたマーケティング”とはどのようなものか?そして、それを実践するうえで押さえるべきポイントとは? パネルディスカッションでは、各分野で主にマーケティング分析を担当されている方々、マーケティングを前提に企業活動をされている方々をパネリストとしてお招きし、マーケットの捉え方に対する知見、方策等について議論を行ってまいります。 パネリストには、雑誌「アクロス」編集長などの経験を通じ、各世代のライフスタイル分析に詳しい三浦氏、若い女性を中心に人気の高い旅行雑誌「CREA TRAVELLER」編集長河野氏、ゴーン社長のもと「リバイバル・プラン」を完遂した日産自動車で長期的視野から先行商品のコンセプト作りをすすめる春山氏、資生堂でマーケティングと商品開発担当の高津氏をお招きする予定です。 ◎パネリスト 河野 一郎 氏 春山 美樹 氏 高津 晶 氏 ◎コーディネーター |