第14回海外旅行動向シンポジウム 2009年度
「旅行は無条件に楽しいもの」という思いこみを捨てましょう!「人間は何を楽しいと感じるのか」という原点から考え直す時が来ています。今回は、それを脳から、小学校の授業から、大人の生涯学習といった視点から考えます。
今、小学校の観光の授業がすごく面白いのです。子供の興味・関心を見事に引き出し、自分で考えて調べて行動させる。そんな観光の授業を取り入れることで、子供たちが生き生きと地域の人間の暮らしに強い興味を持つようになりました。まずは、谷和樹先生の授業を受けてみて下さい。
一方、好奇心旺盛なエルダー層を楽しませているのがNPO法人グローバルキャンパスです。理事長の大社充氏によれば、提供しているのは旅行ではなく、生涯学習のエンパワーメント!? 企画の根底には、人間に対する深い理解とそれに基づく仕掛け、計算された演出があります。ここでは学習とエンターテイメントが結合した魅力的なプログラム、エデュテイメントが展開されているのです。
エンターテイメントとは、発見の喜び、達成感、深い感動など、人間の本質的な欲求を楽しく満たすもの。”学び”がまさしくエンターテイメントになっています。 閉塞感ある観光市場の現状を打破するヒントはここにあるのではないでしょうか。各分野の専門家と一緒にこの点について語り合います。
第1部では恒例の海外旅行市場動向の最新のデータと分析を発表します。皆様のご参加をお待ちしております。
概要
テーマ | "脳"から考える"楽しい"の本質がカギだ! 特別講義:茂木健一郎先生が語る「旅のクオリア」 |
---|---|
開催日時 | 2009年7月21日(火) 13:00~17:20 |
会場 | 東京・大手町/経団連会館 2階 国際会議場 東京都千代田区大手町1-3-2 TEL:03-6741-0222(代表) (JR東京駅下車徒歩7分、メトロ大手町駅下C2b直結) アクセス |
主催 | 公益財団法人日本交通公社 |
協力 | ジェイアイ傷害火災保険株式会社 |
お問い合わせ | 財団法人日本交通公社 観光文化事業部 岡田・久保田 |
スケジュール
12:30 | 開場 |
13:00 | 開会・主催者ご挨拶 |
第1部 世界経済危機は日本の海旅市場をどう変える? これまでにない困難な状況に直面しつつある海旅市場。9.11、SARSなどの過去のクライシスはマーケットにとって大きなターニングポイントとなりました。この嵐が過ぎ去った時、市場は一体どんな姿で戻ってくるのでしょうか。過去10年以上にわたる長期的トレンドの分析と最新の市場調査結果をもとにお話しします。 プレゼンター:黒須 宏志 (財団法人日本交通公社 主任研究員) |
|
14:20 | 休憩 |
14:35 |
第2部 茂木健一郎先生 特別講義 旅の中で脳は何を感じているのか。脳が喜ぶ旅とは。これまで茂木先生が提唱されてきたクオリア(質感)論からあらためて人間と旅行について語っていただきます。 ◎特別講師:茂木 健一郎 氏 (脳科学者) |
15:20 | 休憩 |
15:30 |
第3部 学びがエンターテイメントに! 旅行を取り巻く環境がたいへん厳しい今こそ、原点にもどり、思いこみや常識から自由になるチャンスです。そのヒントは”エンターテイメント”に。 子供の心をぐっとつかんで、観光を通じて地域や人の営みを教える、観光立国教育が始まりました。比較的短期間につくりあげられたその授業内容は、観光業界の常識を揺さぶるもの。学びをエンターテイメントに高める工夫が随所に見られます。ワクワク、ドキドキの知る喜び、エッ?アッ!の驚きと学ぶ楽しみがそこにはあるのです。 グローバルキャンパスの大人の学びは、参加者たちとコーディネーターが相互に創り上げていくもの。そこには、それぞれの生き様に応じた達成感や自己肯定感、深い感動を共有する喜びがあり、エンターテイメントとは深さに裏打ちされたものであることを教えられます。 子供と大人の楽しい学びを促すエンターテイメントのプロであるお二方から、人間の様々な欲求と、それらを楽しく満たしてきた実例を交えて観光・旅行へのヒントをうかがい、議論を展開していきます。 ◎ゲスト講師: ◆谷 和樹 氏 (玉川大学 教職大学院 教育学研究科 准教授) ◆大社(おおこそ) 充 氏 ◎コーディネーター |
17:20 | 閉会 |