第21回 旅行動向シンポジウム 2011年度
鍵は、訪れるに値する価値の創造=“ビジット・デザイニング”です。
世界的な経済不況、大震災と原発事故・・・観光業界をとりまく環境は決して明るいとはいえませんが、私たちが意識や考え方・行動を変えることで、乗り越えられることがまだまだたくさんあるのです。
ヒントは、国内旅行、海外旅行、インバウンドの各分野で話題を作り続ける企業経営者の考え方。今年のシンポジウムでは、「新提案 ワールド・サマービレッジ アルプスの古都インスブルック長期滞在の旅」という常識破りの滞在型商品(30日間)を成功させたワールド航空サービスの菊間潤吾社長をお招きし、企画に込めた想いやコンセプトをお聞きしながら、価値創造の知恵と発想の源に迫ります。
さらには、魅力的なアウトドアアクティビティで若い女性やアジアの富裕層の心を見事に掴んだみなかみ町キャニオンズのマイク・ハリスさんや、竹富島の地域文化を凝縮して体感させる新コンセプトの宿を来夏開業する星野リゾートの星野佳路社長への独占インタビューから、そのユニークな着眼点や創造性に着目し、そこに込められた「訪れるに値する価値」とは何なのか、どのように創り出してきたのか、を探ります。
全体の解説は、「地球社会を優れたフレンドシップ・アースに変える観光・時代認識が必要」と世界視座と未来構想力を持って熱く語るマーケティング・コンサルタントの谷口正和氏。菊間氏のお話やお二人の事例など手がかりに、谷口氏が提唱するビジット・デザイニングを深掘りします。
第一部では恒例の、今年の振り返りと2012年のマーケット予測について報告します。
皆様と新しい意識や考え方を共有する場をつくりたいと思っています。ご参加お待ちしています。
概要
テーマ | 今、求められる“ビジット・デザイニング” ~訪れるに値する価値づくりを学ぶ~ |
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開催日時 | 2011年12月19日(月) 13:30~17:20 |
会場 | 東京・大手町/経団連会館 2階 国際会議場 東京都千代田区大手町1-3-2 (JR東京駅下車徒歩7分、メトロ大手町駅下C2b直結) TEL:03-6741-0222(代表) アクセス |
主催 | 公益財団法人日本交通公社 |
お問い合わせ | 財団法人日本交通公社 観光文化事業部 岡田・吉澤・久保田 |
スケジュール
13:00 | 開場 |
13:30 | 開会・主催者ご挨拶 |
第1部 旅行マーケット最新動向と2012年の展望 不確定性が急速に高まりつつある世界経済。リーマンショックがマーケットに与えたインパクトを振り返りつつ、今、我々は何を警戒し、どう備えるべきかを考えます。東日本大震災は旅行市場の量的側面より質の面に大きな変化をもたらしました。オンラインシフトや間際化は抗い難い流れです。リーマンショック後に始まった若年層市場における反転上昇の動きは、震災後、一層鮮明になりました。今後、ビジネス環境の変化が加速すると予想される航空、及び空港などの要素も検討しながら、これらが2012年以降の市場をどう変えていくか、中長期的視点を交えて予測します。 ◎プレゼンター ◆黒須 宏志 財団法人日本交通公社 主任研究員 |
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14:50 | 休憩 |
15:10 |
第2部 今、求められる“ビジット・デザイニング” ~訪れるに値する価値づくりを学ぶ~ “ビジット”とは、「繰り返し、そこをわざわざ訪問したいという願望の表現」。それには「限られた人生の中で、そこまでたどり着きたいという強い願いを引き起こすような移動デザイン」が必要だと谷口氏は指摘しています。 菊間氏の「インスブルク滞在30日間」でも、訪問先の町に親しみを覚え、自分の“故郷(My Place)”と感じ、長く滞在したくなるような魅力的な仕掛けや提案が数多くなされています。その中には、ツアー参加客だけでなくインスブルクの人にも一緒に楽しんでもらおうというものまで! (株)キャニオンズの代表、マイク・ハリスさんは、水上の自然の価値を再発見し、日本に初めてキャニオニングを導入したのですが、アクティビティの珍しさや魅力だけでなく、それを通して得られる、現代人が心の奥底で求めている達成感や自分が成長した証、自分自身と向き合うこと等といった精神面のアシストが若い女性の心をとらえ、強いリピート欲求を生んでいます。 ◎ゲスト講師 ◆谷口 正和 氏 ◎コーディネーター |
17:20 | 閉会 |
※登壇者・タイムスケジュールはやむを得ず変更となる場合がございます。