第26回 旅行動向シンポジウム
11月1日(火)・2日(水)に26回目となる旅行動向シンポジウムを開催しました。
今年は初めて2日間に渡る開催としましたが、定員を大幅に超える約200人(両日延べ)の方にご参加いただき、昨年同様、観光に対する注目度の高さと拡がりがうかがえました。
1日目の旅行市場編は、「日本人の旅行市場」「観光産業の動き」、訪日外国人の旅行市場の「2015年総括と2016年最新動向」「外国人の訪日旅行に対する意識」「台湾・香港・中国発の団体旅行商品」についてJTBF旅行実態調査、JTBF旅行需要調査、DBJ・JTBFアジア欧米豪訪日旅行者の意向調査などの独自データを中心に報告を行いました。
インバウンドについては、データを用いて3つの通説「団体から個人へ」「都市から地方へ」「モノ消費からコト消費へ」の検証を行った他、国によって異なる旅行商品の特徴や、人気の立ち寄り先・体験プログラムなどを紹介しました。総括ディスカッションでは、データを参照しながら、今後注目すべき市場、活動、地域について議論を深めました。
2日目の観光地・観光政策編では、「全国的な観光地の動き」、注目すべき地域の動きとして「ニセコにみる海外資本の動向」「熊本地震からの観光復興状況及び課題」、観光政策の動向として「国及び都道府県の観光政策」「「日本版DMO」の現況と方向性」について報告しました。総括ディスカッションでは、前半の発表の補足に加え、私どもの調査研究活動の中で関わりのある釧路市や白馬村、草津町、鳥羽市などの近年の取り組み、熊本地震発生後の黒川温泉や由布院温泉の対応についてご紹介しました。
『旅行年報2016』も全文公開しておりますので、ぜひご活用ください。
(2016/11/11 福永 香織)
概要
テーマ | 『旅行年報』の内容をもとに、「日本人の旅行市場」「観光産業・観光地の動き」「観光政策」「訪日外国人(インバウンド)の旅行市場」の動向について、当財団の独自調査結果も複数まじえ、執筆した研究員よりご報告いたします。 なお、本年はインバウンドや観光政策に関する独自調査に加え、ニセコや熊本の事例を通して、現在の観光地が抱える諸課題について考えていきます。 |
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開催日時 | 2016年11月1日(火) 14:00~17:00 2016年11月2日(水) 13:00~16:00 |
会場 | 日本交通公社ビル ライブラリーホール 東京都港区南青山2-7-29 (東京メトロ・都営大江戸線青山一丁目駅5番出口より徒歩3分) アクセス |
主催 | 公益財団法人日本交通公社 |
お問い合わせ | 公益財団法人日本交通公社 観光文化情報センター (平島・福永・久保田) TEL:03-5770-8360(10:00~17:00) E-mail:jtbfseminar@jtb.or.jp 〒107-0062 東京都港区南青山2-7-29 |
スケジュール
■11/1 旅行市場編
開会・主催者挨拶
1.日本人の旅行市場 中島 泰 (観光地域研究部 主任研究員)
2.観光産業の動き 菅野 正洋 (観光地域研究部 主任研究員)
質疑応答・休憩
3.訪日外国人の旅行市場
①2015年総括と2016年最新動向 川口 明子(観光経済研究部 主任研究員)
②外国人の訪日旅行に対する意識 外山 昌樹(観光経済研究部 研究員)
③台湾・香港・中国発の団体旅行商品 柿島 あかね(観光経済研究部 主任研究員)
休憩
4.総括ディスカッション
ファシリテーター 塩谷 英生(観光経済研究部長・主席研究員)
川口 明子(観光経済研究部 主任研究員)
外山 昌樹(観光経済研究部 研究員)
柿島 あかね(観光経済研究部 主任研究員)
菅野 正洋(観光地域研究部 主任研究員)
中島 泰(観光地域研究部 主任研究員)
■11/2 観光地・観光政策編
開会・主催者挨拶
1.全国的な観光地の動き 守屋 邦彦(観光政策研究部 主任研究員)
2.注目すべき地域の動き
①ニセコにみる海外資本の動向 西川 亮(観光政策研究部 研究員)
②熊本地震からの観光復興状況及び課題 牧野 博明(観光政策研究部 主任研究員)
休憩
3.観光政策の動向
①国及び都道府県の観光政策 牧野 博明(観光政策研究部 主任研究員)
②「日本版DMO」の現況と方向性 山田 雄一(観光政策研究部次長 主席研究員)
休憩
4.総括ディスカッション
コメンテーター 山田 雄一(観光政策研究部次長 主席研究員)
ファシリテーター 梅川 智也(理事・観光政策研究部長)
守屋 邦彦(観光政策研究部 主任研究員)
西川 亮(観光政策研究部 研究員)
牧野 博明(観光政策研究部 主任研究員)
岩崎 比奈子(観光政策研究部 主任研究員)
後藤 健太郎(観光政策研究部 主任研究員)
清水 雄一(観光政策研究部 研究員)