旅の図書館では観光研究者や観光の実務に関わる方々に自由な交流の場をご提供したいと考え、定期的に「たびとしょCafe」を開催しています。
2021年1月14日(木)、「地域を観光で支える 株式会社DMC天童温泉の挑戦」をテーマに、第21回たびとしょCafeを開催しました。ゲストスピーカーには、株式会社DMC天童温泉 旅行事業課 リーダーの鈴木誠人氏をお招きしました。
株式会社DMC天童温泉の事業目的は、“天童温泉に行く目的をつくる”こと。団体ツアーが減少し個人旅行客が伸び悩む中、ライバル関係にある旅館が手を組み、点ではなく面での集客に発想を切り替えて誕生した会社です。
旅行者の過ごし方が多様化する時代、山形の豊富な観光コンテンツを着地型旅行商品として体験可能なかたちにすることで、「山形に行く(来る)理由を創る」こと、そして、新型コロナウイルスの影響が続く中ではありますが、中長期的に腰を据えて「やる、続ける、結果を出す。」ことが重要だとお話しいただきました。
後半の質疑応答では、“よそ者”としての強み、DMOではなくDMCを選択した理由、人を巻き込んで仲間を増やす秘訣、ライバル同士が連携できた理由など、熱心な質問が多く寄せられました。
参加者の皆様からは、「具体的な事例の掘り下げが参考になった」、「地域資源を活かしたユニークな内容で、方法論の参考にもなった」、「若い方々の挑戦に刺激を受けた」といったご感想が聞かれました。また、参加された学生からは、「実際に観光の運営、地域づくりに取り組んでいる方とお話しできてよかった」、「鈴木さんのように、自分も10年後、地域で活躍したい」といった声が上がり、様々な立場の方にとって学びのある会となりました。
当日の様子は機関誌「観光文化(250号)」で詳しくご紹介します。
テーマ | 地域を観光で支える 株式会社DMC天童温泉の挑戦 |
ゲストスピーカー | 鈴木 誠人 氏(株式会社DMC天童温泉 旅行事業課 リーダー) |
日時 | 2021年1月14日(木)18:00~20:00 |
場所 | オンラインにて開催(Zoomミーティングを利用) |
お問合せ | 公益財団法人日本交通公社 観光文化情報センター (門脇・吉澤) |