活動紹介

No.187 台湾の観光研究者2人が来訪 台湾観光研訓院(TTI)の役割とワーケーション研究を報告しました

No.187 台湾の観光研究者2人が来訪 台湾観光研訓院(TTI)の役割とワーケーション研究を報告しました

台湾観光研訓院(Taiwan Tourism Institute、TTI)の藍宜芳(Yifang Lan)・国際合作及調研処組長と、輔仁大学餐旅管理学系の蘇哲仁(Che-Jen Su)・学術特聘教授が10月20日、当財団を訪れ、研究員と意見交換を行いました。藍氏はTTIの設立目的と役割を、蘇氏は東アジアのワーケーション研究を報告しました。

藍氏は「台湾における観光研究機関の発展と実践」と題して講演しました。TTIは2026年7月に設立され、調査研究、産業連携、人材育成を柱とし、台湾の観光行政を担う交通部観光署から研究を受託し、その成果を政策に反映させる役割を担っている組織です。藍氏は、観光署が旅行者数の回復に加え、高付加価値の旅行体験を重視する方向へ政策を進めていると説明し、コンサートなどの大型イベントやクルーズ客の来訪を、地域の消費につなげる事例を紹介しました。

蘇氏は「東アジアにおけるワーケーション調査―リモートワーク主体の観光」と題し、台湾、日本、韓国を対象に進めてきたワーケーションとデジタルノマドの研究を報告しました。

意見交換では、当財団の研究員が、高付加価値旅行者を旅行代金などの定量指標だけでなく、地域への関わり方といった定性面からも捉える必要性や、ワーケーションの目的地として選ばれる地域の特徴、外部から人が訪れることによる地域への負の影響について質問しました。TTI側は、日本人旅行者が台湾のどの地域や体験を好むのか、韓国など他の旅行先を選ぶのはなぜかといった、日本市場の詳しいデータに関心を示しました。

今回の意見交換会は、台湾の観光研究と観光政策の現状を知り、日台に共通する課題について考える機会となりました。今後もTTIをはじめとする台湾の研究機関との交流を深め、日台の観光研究の発展に貢献してまいります。

  • tti訪問
    台湾観光研訓院(TTI)の役割について説明する藍宜芳(Yifang Lan)博士
  • tti訪問
    ワーケーション研究を報告する蘇哲仁(Che-Jen Su)博士