No.18 グローバル観光統計フォーラム(奈良)に参加しました
去る11月17日~18日、OECDとEurostat(※)主催の第13回グローバル観光統計フォーラムに参加しました。グローバル観光統計フォーラムは、2年に1度開催される国際会議で、各国から観光統計に関する専門家が参加し、研究発表や意見交換などが行われます。奈良市が会場となった今回は、アジアで初めての開催となりました。
会場は奈良県新公会堂の能楽ホールで、能舞台上の鏡板に描かれた松の木を背景に、格調ある雰囲気の中で発表が行われました。そのような場で、当財団職員(相澤美穂子 観光政策研究部・主任研究員、塩谷英生 観光政策研究部次長・主席研究員)からは2本の発表を行いました。
- Mihoko Aizawa, Ryogo Henzan, Toru Odawara: Analysis of trends in tourist behavior and a case study of tourism flows using mobile positioning data in Okinawa(沖縄の観光の実態と新しい手法へのチャレンジ)
では、沖縄県における観光統計の概要、旅行者の動向や今後の課題、携帯電話の位置情報の活用などに関する発表を行いました。
- Valeriya Shapoval , Morgan C. Wang , Tadayuki Hara , Hideo Shioya: Data Mining in Tourism Data Analysis: Inbound Visitors to Japan(訪日外国人データを用いたデータマイニング分析)
では、インバウンドデータを、観光政策や観光計画に生かすためのデータマイニング手法などに関する発表を行いました。
会場では他にも、観光統計に関する最新の話題について様々な発表、議論が行われました。今後の調査・研究活動に生かしていきたいと思います。
※EU統計局 Statistical Office of the European Communities
(2014/12/2 川村竜之介)