活動紹介

No.42 旅の図書館の移転・リニューアルに向けた準備が大詰めです ~“観光の研究と実務に役立つ図書館”を目指して~

No.42 旅の図書館の移転・リニューアルに向けた準備が大詰めです  ~“観光の研究と実務に役立つ図書館”を目指して~
図書館は休館中につき、オフィスのキャビネを利用して再分類と並び替えを実施

「旅の図書館」は、財団本部とともに南青山に移転し、10月3日(月)より一般公開いたします。一般公開に先立ち、まずは移転に向けた引越し作業がいよいよ大詰めを迎えているところです。

移転・リニューアルにあたっては、大きなチャレンジがありました。一つ目は、複数の学問領域にまたがる観光研究図書をわかりやすく分類すること。二つ目は、当財団の調査研究部門の「資料室」が有する資料と「旅の図書館」の所蔵図書を統合することです。

観光研究図書の分類については、観光文化228号や「観光研究図書の独自分類からみえてきたこと(コラムvol.308)」でも詳しくご紹介していますが、「財団コレクション資料(F分類)」、「観光研究資料(T分類)」、及び「基礎文献(NDC資料)」に分類しています。それぞれの体系化までの作業はもちろんのこと、特に「観光研究資料(T分類)」の分類作業については、本の内容と分類の定義を何度も確認しながら行う難しいものでした。

また、「旅の図書館」とは異なる分類基準を採用していた「資料室」の資料については、研究員が日々使用している状況の中で、上記の独自分類に振り分ける作業を行いました。

新しい「旅の図書館」では、独自分類に基づき図書を配置しています。“観光の研究と実務に役立つ図書館”を目指し、引き続き準備を行って参ります。

(2016/8/9 福永香織)