セミナー・シンポジウム

第30回 旅行動向シンポジウム

2020年10月27日(火)・28日(水)
第30回 旅行動向シンポジウム

2020年10月27日(火)・28日(水)の2日間にわたり、第30回旅行動向シンポジウムを開催しました。ここ数年のシンポジウムは『旅行年報』の解説を中心に構成していましたが、今回は現在の最大の関心事である「コロナ禍における観光」にテーマを絞って報告しました。

両日とも、まず「コロナ禍の観光の動向を振り返る」と題して、グーグルアラートによる収集データや「観光政策に関するアンケート調査」をもとに、2020年の年明けから秋口までの動向を再確認してから、各テーマを深掘りする形で進行しました。

1日目の「インバウンド市場の再始動に向けて」では、「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(2020年度 新型コロナ影響度 特別調査)」の結果を報告したのち、日本政府観光局 企画総室長の蔵持京治氏より、日本及び世界の現状を踏まえたJNTOの今後の取り組みについて、高山市 東京事務所長の林秀和氏からは、コロナ禍における高山市のインバウンド戦略についてご紹介いただきました。
つづく「コロナ禍に地域を支える観光地の取り組み」では、リモートトリップにいち早く取り組まれた海士町の株式会社島ファクトリー 代表取締役 青山敦士氏と篠原綾子氏にオンラインでご参加いただき、地域の現状をご報告いただきました。

2日目の「コロナ禍における日本人旅行者の動向」では、「JTBF旅行者調査(旅行実態調査・旅行意識調査)」の結果を報告したのち、立教大学観光学部 教授の羽生冬佳氏との対談形式にて、コロナ禍が日本人の旅行市場にもたらす影響について、様々な視点から考えました。
つづく「過去の経験に学ぶ復興への展望」では、大震災や対外関係の悪化などによる観光へのダメージを乗り越えてきた岩手県釜石市と沖縄県那覇市をオンラインでつなぎ、株式会社かまいしDMC サステナビリティ・コーディネーターの久保竜太氏と一般社団法人沖縄観光の未来を考える会 事務局長の中村圭一郎氏とともに、この危機を乗り越えるために必要なことを議論しました。

コロナ禍にあって、本シンポジウムもオンラインでの開催となりました。設備機材が限られるなか、事務局では可能な限りスムーズな配信に努めましたが、至らない部分もあったことと思います。ご了承ください。一方、参加者枠を大幅に拡大できたり、遠方からも参加をいただけるなど、オンライン開催ならではのメリットにも気づくことができました。シンポジウムの詳しい様子については、機関誌「観光文化」248号をご覧ください。

第30回旅行動向シンポジウム
配信スタジオの様子

『旅行年報2020』はこちらをご覧ください。
※当財団がこれまでに実施したコロナ関連調査データはこちらをご覧ください。

(2020.11.12 観光文化情報センター 企画室)

概要

テーマ コロナ禍における観光
開催日時 2020年10月27日(火)・28日(水)
会場 オンライン開催
※会議システムはZoomを利用します。
主催 公益財団法人日本交通公社
お問い合わせ 公益財団法人日本交通公社 観光文化情報センター (門脇・吉澤)
TEL:03-5770-8360(10:00~17:00)
E-mail:jtbfseminar@jtb.or.jp

スケジュール

■10月27日(火)14:00-17:00 ~インバウンドを中心に

1.コロナ禍の観光の動向を振り返る【担当:戦略・マネジメント室長/上席主任研究員 守屋 邦彦】[PDF:発表資料
今年1月以降のコロナ関連の社会的動向、地方自治体や地域の事業者の観光分野における対応状況などを解説します。

2.インバウンド市場の再始動に向けて【担当:主任研究員 柿島 あかね】
JTBF研究員が「DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(2020年度 新型コロナ影響度 特別調査)」の調査結果を解説します。また、「インバウンド市場の再始動に向けて」をテーマに国、地方自治体の取組をご紹介いただき、再始動にあたり注目すべき市場やアプローチ方法等について考えます。
①調査結果の解説 [PDF:発表資料
②ゲスト講演
日本政府観光局 企画総室長 蔵持 京治氏 [PDF:発表資料
高山市 企画部 東京事務所 所長 林 秀和氏 [PDF:発表資料
③ゲストとの対談・質疑

3.コロナ禍に地域を支える観光地の取組【担当:地域活性化室長/上席主任研究員 中野 文彦】
コロナ禍における観光地の事例等をJTBF研究員が概説するとともに、ゲスト(地方の観光事業者等)の取組や現在の状況をご紹介し、これからの観光地、観光産業のあり方について考えます。
①導入/事例の概説 [PDF:発表資料
②ゲスト講演
株式会社島ファクトリー 代表取締役 青山 敦士氏、リモートトリップ担当 篠原 綾子氏 [PDF:発表資料
③ゲストとの対談・質疑

■10月28日(水)14:00-17:00 ~日本人の旅行を中心に

1.コロナ禍の観光の動向を振り返る【担当:戦略・マネジメント室長/上席主任研究員 守屋 邦彦】[PDF:発表資料
今年1月以降のコロナ関連の社会的動向、地方自治体や地域の事業者の観光分野における対応状況などを解説します。

2.コロナ禍における日本人旅行者の動向【担当:市場調査室長/主任研究員 五木田 玲子】
JTBF研究員が「コロナ禍における日本人旅行者の動向(JTBF旅行者調査結果より)」を解説するとともに、「コロナ禍における旅行市場の動向~変わらないこと・変わること 」をテーマに、ゲストとの対談を行います。
①調査結果の解説 [PDF:発表資料
②ゲストとの対談・質疑 [PDF:発表資料
立教大学 観光学部 教授 羽生 冬佳氏

3.過去の経験に学ぶ復興への展望【担当:地域計画室長/上席主任研究員 中島 泰】
観光を取り巻く様々な困難な状況から、地域はどのように復興に向けて動き出していったのか。過去の実例を踏まえて、JTBF研究員とゲスト(地域関係者)が、今後の展望について考えます。
①導入/ゲスト紹介 [PDF:発表資料
②ゲスト講演
株式会社かまいしDMC サステナビリティ・コーディネーター 久保 竜太氏 [PDF:発表資料
一般社団法人沖縄観光の未来を考える会 事務局長 中村 圭一郎氏 [PDF:発表資料
➂ゲストとの対談・質疑

※プログラムはやむを得ず変更となる場合もございますので、ご了承ください。