No.154 マウンテンリゾート研究会シンポジウム2025を開催しました(6月23日~24日)

当財団の自主事業の一環である「マウンテンリゾート研究会」の活動の一環として、マウンテンリゾートに関わる諸課題について、各専門家・実践者を交えた情報共有や議論を行い、課題解決を目指す「マウンテンリゾート研究会シンポジウム2025」を6月23日~24日に当財団にて開催しました。開催概要は添付の通りで、2日間で12名の登壇者と、総勢72名の参加者(マウンテンリゾート関連事業者、行政、DMO、旅行業、索道事業者等)を迎え、盛況のうちに閉会いたしました。
プログラム1日目(6/23(月))
1日目は、当財団理事の山田より、カナダのウィスラー・サンピークス視察を通じたマスタープラン型のマウンテンリゾートの設計や定住者確保、リゾート自治体のガバナンス等の観点から講演しました。続いて、国のスノーリゾート事業を所管する観光庁観光地域振興課の安部課長、国内有数のマウンテンリゾートを有する自治体の首長として長野県山ノ内町の平澤町長、長野県白馬村の丸山村長、長野県野沢温泉村の上野村長にそれぞれ講演いただき、「山岳リゾートの潜在力を開花させるための法的な制約と可能性」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
![]() 基調講演
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![]() パネルディスカッション
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プログラム2日目(6/24(火))
2日目は、会場(セッション)を2つに分け、以下の計8つの観点から、先進的な取組を実践している地域や事業者、専門家を講師として講演を行いました。
- コンドミニアムがもたらしたもの~ニセコ等における波及効果とその功罪
司法書士法人ミナカムイ/(元)(一社)倶知安観光協会会長 吉田 聡氏 - 国内におけるファミリースキー市場の課題とスノーリゾート広報の方向性
株式会社雪ラボ代表取締役社長/ハピスノ編集長 竹川 紀人氏 - 観光DXを用いた観光の住民還元策について(ニセコエリア)
(一社)倶知安観光協会 事務局長 鈴木 紀彦氏 - 生成AIの基礎知識と観光業における活用の可能性
日鉄ソリューションズ株式会社 流通・サービスソリューション事業本部 鈴木 智喜氏 - 事前収録:北米 におけるシーズンパスの取組
事前収録:スキーアメリカ株式会社 大森 良子氏 - オンライン:台湾マーケットの動向及び日本旅でのスキー場への要望(ユーザーと AGT の両視点から)
雪沢株式会社/櫻雪旅行社股份有限公司 代表取締役社長 賈 永謙(ジャ ヨンチェン)氏 - 白馬MaaSプロジェクト
白馬村観光課観光商工係 主事 内藤 優太氏 - 山岳地での自然体験価値をオントップするトレーラーハウス/サウナ
運営効率と顧客体験を両取りするDX戦略
株式会社アースボート 春日井 省吾氏
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2日目の講演風景 |
マウンテンリゾート研究会は、マウンテンリゾートに関連する事業者や地域、個人等を会員とする、当財団が事務局を務める研究会です。今後も当研究会活動を通じ、マウンテンリゾートの諸課題の解決に向け、議論や実践を行っていきます。