機関誌「観光文化」

「平準化」を考える (観光文化 227号)

「平準化」を考える (観光文化 227号) 全文無料公開中

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 わが国の観光を考える上で重要なキーワードである「平準化」。 従来、旅行・観光産業は需要の変動が大きいことによる生産性の低さが指摘されてきました。 その解決はもはや業界を超え、社会全体に課せられた課題でもありますが、一方で「平準化」は、 旅行者からすれば「快適な旅」、そして「豊かな旅」を実現させる重要なファクターの一つです。 本号では「平準化」にスポットを当て、わが国の社会が取り組むべき課題やこれからの観光地が進むべき 方向性について考えてみたいと思います。

発行年月
2015年10月発行
判型・ページ数
A4判 70ページ
価格
定価1,100円(本体1,000円 + 税)

※本書は当サイトでの販売は行っておりません。

掲載内容

目次

風致探訪其の七十二 四国・内子宿 樋口 健二
巻頭言青い鳥を探す「観光」の旅 神野 直彦

特集 「平準化」を考える―成熟化社会の旅と観光地に向けて

特集1「平準化」をめぐるいくつかの論点―平準化の意味と本特集の構成 梅川 智也
特集2データから見る観光需要の偏在 塩谷 英生、五木田 玲子
特集3わが国の休暇・休日制度と需要の平準化 矢ケ崎 紀子
特集4わが国のスキーリゾート産業における平準化  
スノーリゾートにおける需要の平準化へ向けて 坂倉 海彦
スキーリゾートにおける需要の平準化の実態 和田 寛
特集5わが国の宿泊産業における平準化
需要の平準化と旅館・ホテルの生産性向上に関する考察 大野 正人
温泉地における長期滞在化への取り組み 首藤 勝次氏に聞く 首藤 勝次
特集6細切れの休暇より長期休暇を 廻 洋子
インタビュー首都大学東京都市環境学部教授 本保芳明氏に聞く
平準化―社会全体で環境づくりを!
本保 芳明
インタビュー星野リゾート代表 星野佳路氏に聞く
平準化―鍵は学校休暇の地方別分散
星野 佳路
特集テーマからの視座
「平準化」―社会への期待、観光地への提案、そしてその先にあるもの
梅川 智也、堀木 美告
観光研究最前線
実践的な「観光地経営」の取り組み―“伊勢志摩サミット”を目前にした三重県鳥羽市を例にして
西川 亮、梅川 智也
観光研究レビュー
Euro-Asia Tourism Studies Association(EATSA)発足会議参加報告
外山 昌樹
活動報告

連載

連載Ⅰ私の研究と観光 第2回
「旅行の楽しさ」の研究
村上 和夫
連載Ⅱわたしの1冊 第2回
『Hosts and Guests The AnthrosPology of Tourism』Second Edition Valene L. Smith Editor
西山 徳明
図書館リニューアルオープンに向けて
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