機関誌「観光文化」では、時代を鑑みた特集テーマを設定。公益財団法人日本交通公社の自主研究成果のほか、外部研究者や地域の実践者などにもご協力いただきながら論考・提言として発信しています。
発行年順一覧
不確実な時代に求められる観光研究の役割(観光文化263号)
新型コロナは社会へ今までにないインパクトを与え、加えて温暖化による気候変動・大規模自然災害の増加や世界各国の政情不安、 IT技術の急速な発展等により、未来が予測しづらい状況がますます高まっている。 今号の観光文化における・・・
MICE再考~非観光需要の戦略的価値~(観光文化262号)
観光産業の低生産性の一因として、稼働率の変動(繁閑差)が大きいことがあげられる。宿泊業をはじめ、観光産業の多くは装置産業であり、その装置(例:宿泊施設の設備・建物)を継続して高稼働させることが生産性向上(全要素生産性)・・・
我が国の観光振興財源の現在と そのガバナンスの展望 ~「どう導入するか」から「どう活用するか」へのパラダイムシフト~(観光文化261号)
現在、観光振興財源として「宿泊税」が着目され、各地で検討と導入が進んでおり、今後はより一般的な(つまり、存在することが前提となる)財源確保手段となることが想定される。このような状況は、導入した財源の実効性のある使途を、・・・
世界の観光ダイナミズム2023~ハワイ、スイス・オーストリア、ニュージーランドの視察を通して~(観光文化260号)
コロナ禍での足踏みはあったがエンデミック社会の中で観光は再び、世界中で力強く動き出している。 観光需要の回復とともにオーバーツーリズムなどの問題も再燃してきており、それらの課題を解決するための取り組みが世界中の観光地で検・・・
ポスト・コロナの観光地マネジメント~京都市~(観光文化259号)
3年に及ぶコロナ禍によって日本の観光業界は停止状態に陥った。パンデミックを経て需要は急速に戻りつつあるが、一度、リセットされた現場は従前とは異なる世界となっている。日本中の観光地でこうした「新しい環境」への対応が迫られて・・・
エコツーリズムの本質(観光文化258号)
2003年秋、環境省が第1回エコツーリズム推進会議を開催し、エコツーリズムの普及と定着に本腰を入れた。その後、2007年にはエコツーリズム推進法が成立した。 このように政府がエコツーリズム推進に本格的に取り組んでからちょ・・・
ポスト・コロナで再起動する海外旅行(観光文化257号)
全世界を3年余り覆ったコロナ禍であったが、ようやく収束しつつある。日本でも、5月8日から感染法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられた。国内旅行市場は全国旅行支援もあり、また、入国制限の緩和、解・・・
不動産再生から観光地づくりを考える(観光文化256号)
観光による地域経済活性化に注目が集まるなかで、地元企業が中心になり、持続的な地域の活性化という「公的な視点」をもちつつ、空き家や空き空間といった地域の不動産を再生し、地域の魅力を際立たせ、あたらしい事業(観光サービス)を・・・
フリーズ状態からの再起動を目指して~コロナ禍での現状と課題Part4~(観光文化255号)
2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延により、観光全般の活動が一種の「フリーズ」状態に陥った。 本誌では、観光地や観光産業の現状や対応について、過去3号(246〜248号)にわたって特・・・
サステナブルツーリズム・リコンストラクション(観光文化 254号)
サステナブルツーリズムが、大きな注目を集めている。 しかし、その概念は幅広く、それぞれの立場・視点から語られ、語られる側、主に観光地や事業者側に混乱を生んでいないだろうか。 サステナブルツーリズムの概念・現象の整理を行い・・・
ガイドという仕事(観光文化 253号)
「地域と旅行者をつなぐ仕事」であるガイド業が、 地域経済の中で大きな役割を果たす観光地もでてきた。 だが、その活動が定着したのは比較的最近のことでもあり、 ガイドやガイド業の活動ぶりがあまりに知られていない。 まずは、そ・・・
今後の観光文化創造に貢献する研究領域(観光文化 252号)
コロナ禍によって、旅行市場や観光地づくりにおける変化がより加速度的に進む、と想定しています。 今号の「観光文化」では、公益財団法人日本交通公社の研究員が、 ①どのような課題意識を持ち、 ②どのようなフレームで研究活動に取・・・