機関誌「観光文化」

観光客の動態をどのように捉えるか(観光文化266号)

観光客の動態をどのように捉えるか(観光文化266号) 全文無料公開中

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コロナ禍収束以降、世界の観光市場は急激に回復し、成長を続けている。それに伴い、観光客のニーズや行動様式は多様化しており、マーケティングにおいては、より細分化された精緻なアプローチが求められている。
本号では、このような状況において、地域が観光客の動向データをどのように活用しているのか、また、事業者が提供するサービスにおいてどのような課題が生じているのか、さらに、世界の観光の潮流がどのように変化しているのか、といった疑問を明らかにしていく。
観光客の動態を正確に捉えることで、観光地の将来進むべき方向性を探り、観光地としての理想的なモデルを構築するための指針を見出す一助になれば幸いである。

発行年月
2025年08月発行
判型・ページ数
A4判 71ページ
価格
定価1,540円(本体1,400円+税)

※本書は当サイトでの販売は行っておりません。

掲載内容

表紙・巻頭言

  • 表紙
  • 巻頭言
  •   学が主導する観光データプラットフォームの「クリアリングハウス」の実現を
  • 清水 哲夫

特集 観光客の動態をどのように捉えるか

  • 特集1  観光客の動態を捉える視点と課題 カスタマージャーニーに基づくデータ種別の整理
  • 蛯澤 俊典
  • 特集2  データで進化する観光地経営 〜下呂・倶知安の挑戦〜
  •      事例1 下呂温泉 データとともに歩む観光地経営
  • 蛯澤 俊典
  •      事例2 ニセコ データで動かす、観光客の満足度・事業者の生産性・住民QOLの好循環
  • 川村 竜之介
  • 特集3  宿泊・回遊データの最前線、観光客の足跡を語る
  •      座談会1 観光における位置情報利用の課題と未来
  • 鈴木 俊博、甲斐沼 大輔、蛯澤 俊典川村 竜之介
  •      座談会2 戦略的観光地マネジメントにおけるデータ活用と地域連携の可能性
  • 風見 幸太朗、畑中 貴之、蛯澤 俊典川村 竜之介
  • 特集4  観光客の動態をどのように捉えるか 〜欧州の事例にみる今後の日本の 観光地経営への示唆について〜
  • 小林 裕和
  • 特集5  欧州における「ゲストカード」の展開とデータ取得
  • 江﨑 貴昭

コラム

  • オーストラリア観光統計に関する最新の取り組み ~観光客の動態を捉える新たな挑戦~
  • 川村 竜之介

視座

  • 戦略的なデータ利活用と観光地域づくり
  • 山田 雄一

活動報告

  • 〝見える化〞から〝動かす〞へ 〜JTBFが挑む、地域モデル実装と地域経営の転換点〜
  • 蛯澤 俊典

[連載] 観光を学ぶということ ゼミを通して見る大学の今

  • 第25回  
  • 琉球大学 国際地域創造学部・環境教育学研究室 大島ゼミ
    環境教育という分野からのアプローチ
  • 大島 順子

[連載] わたしの一冊

  • 第36回 
  • 『五分後の世界』
  • 井上 正幸