2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延により、観光全般の活動が一種の「フリーズ」状態に陥った。
 本誌では、観光地や観光産業の現状や対応について、過去3号(246〜248号)にわたって特集を組んでいる。
 248号(2021年2月)の発刊から約1年半が経過した現在までに、世界的にはワクチン接種が進展し、直近ではより踏み込んで観光活動を再開させようとする動きがある。
 我が国においても、今後の本格的な観光の「再起動」に向けて、その可能性が模索されている。
 今号では、「海外旅行市場」「入国制限と緩和」「観光地」「観光政策」の各視点から2021年以降の1年半ほどの動向を俯瞰しつつ整理することで、コロナ禍によるフリーズ状態からの再起動について考えた。