特集関連の蔵書紹介
【選】大隅一志(「旅の図書館」副館長)

地域連携活動の実践
大学から発信する地方創生

山田浩久 編著/海青社/2019年3月/A5判221頁
授業やゼミでPBL(課題解決型学習)を実践している大学教員が、大学の“第三の使命”とされてきた社会貢献について考え,地域や大学にとって真に必要な地域連携活動のあり方を提案。観光まちづくりや中心商店街の再生、地域活性化への取り組みなど、東北各地における大学と地域との連携事例が具体的でわかりやすい。

地域再生と大学
濱田康行 編著/中央公論新社/2007年10月/B6判237頁
地域経済の再生には、大学・高専の知をいかに利用するかがカギを握る。受難の時代の地方と大学が手を組んで“解”を求めることをメッセージに込め、その現状を分析・報告する。地域経済の低迷の中で活路を模索する行政、第三の貢献を考える大学、大学との連携を考える企業それぞれの立場で一読しておきたい。

地域と大学
地方創生・地域再生の時代を迎えて

萩原誠 著/南方新社/2016年12月/A5判253頁
大学は地域の知の拠点となれ。地方・地域から日本を変えていくための重要な手段の一つが地域と大学の連携だと著者は説く。全国各地の実例を取り上げ、その関係者への取材を中心に、学ぶべきそのノウハウを詳細に提示する。全国50の大学と自治体の事例を取り上げた『月刊広報』での掲載を書籍化。

地域創生デザイン論
“まち育て”に大学力をどう活かすか

札幌市立大学地域創生デザイン研究チーム 編/文眞堂/2020年8月/四六判372頁
大学が有するデザイン力を地域社会に有効活用し、新たな発展モデルを創生していきたいとの想いから生まれた書。全編15章は大学授業形式になっており、札幌市立大学の教員14人が、地域に潜在する資産を活かし、地域が自律的に動き出すミライを描く地域創生デザイン論を分かりやすく解説。

地方創生と大学
大学の知と人材を活用した持続可能な地方の創生

内閣府経済社会総合研究所 編著/公人の友社/2016年5月/A5判99頁
平成27年度、地方創生と大学のあり方を考えるため内閣府経済社会総合研究所に設置された「大学等の知と人材を活用した持続可能な地方の創生に関する研究会」報告書を書籍化。地方創生への大学等の貢献に関わる方々の参考となるよう、研究会の提言及び参考事例をとりまとめている。

地域と大学の共創まちづくり
小林英嗣 地域・大学連携まちづくり研究会 編著/学芸出版社/2008年11月/B5判191頁
中心市街地再生や地域資源活用から、環境のマネジメント、地域経済の創出、その担い手育成・仕組みづくりまで、国内外の進化するまちづくりの31事例を詳解。研究室から全学的取り組みまで、都市から地方まで対象・エリアも幅広く、多様なアプローチと視点を盛り込んでいる。

大学・大学生と農山村再生(JC総研ブックレットNo.4)
中塚雅也 内平隆之 著
小田切徳美 監修/筑波書房/2014年3月/A5判62頁
農山村地域の再生の現場で、大学・大学生が活躍している。大学・大学生がいまなぜ、農山村再生とつながるかについて整理し、日本の大学の地域連携活動の広がりを概観。神戸大学と兵庫県篠山市との連携などを紹介する。

地域活性化ガイドブック
高等教育機関とそのマンパワーを活用した地域の活性化(地域づくり 別冊)
一般財団法人地域活性化センター編/一般財団法人地域活性化センター/2015年2月/A4判93頁
地域活性化対策として、大学生や大学教員が地域の現場に入り、主体的に地域と関わり地域課題に取り組んでいる事例などを紹介。小樽市の活性化に取り組む小樽商科大学や横浜国立大学における域学連携事業など11の事例を掲載。

大学と連携した地域づくり
平成19年度 報告書
財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)編/財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)/2008年3月/A4判184頁
地域総合整備財団(ふるさと財団)の助成事業として平成18年度に実施した、地方自治体と大学(短大・高専を含む)が連携して行う「大学と連携した地域づくり事業」23事業を紹介。大学の役割タイプ別の成功要因を類型化。

大学生、限界集落へ行く
「情報システム」による南魚沼市辻又活性化プロジェクト

専修大学経営学部森本ゼミナール 編/専修大学出版局/2016年7月/A5判189頁
都会の学生が住民43人の限界集落に滞在、訪問を重ね、そこで見たもの、聞いたもの、感じたものを学生ならではの視点で綴る。特産のコメを使ったレシピ作りや商品開発に取り組むなど、辻又の「情報」を様々な形で発信する取り組みも紹介。

大学と連携した地域づくり
平成18年度 報告書
財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)編/財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)/2007年3月/A4判165頁
地域総合整備財団(ふるさと財団)の助成事業として平成18年度に実施した、地方自治体と大学(短大・高専を含む)が連携して行う「大学と連携した地域づくり事業」を紹介。

大学とまちづくり・ものづくり
産学官民連携による地域共創

芝浦工業大学地域共創センター 編・著/三樹書房/2019年3月/A5判231頁
文部科学省の大学COC事業に採択された芝浦工業大学が、理工系大学ならではの知財を生かして行ってきた、5年間23例の地域共創プロジェクトを通して、大学と地域の人々が共に課題解決に取り組んでいく過程と成果、地域共創の意義をこの一冊に集約。

機関誌
観光文化
バックナンバーの紹介

この一年間に発行した『観光文化』を紹介します。