国際スポーツイベントと地域振興(観光文化 251号)
日本でスポーツを中心に地域づくりをしようという考え方が広まる契機となったのは、1993年の地域密着を掲げたJリーグの発足と、「2002 FIFAワールドカップ」の誘致活動であると言われる。近年では2019年に開催された「ラグビーワールドカップ2019日本大会」での盛り上がりが思い出される。
2021年に入っても、コロナ禍は依然として収束の兆しを見せなかったが、夏季には一年延期となった「東京オリンピック・パラリンピック」が開催され、各地で熱戦が繰り広げられた。
今回の「観光文化」では、長い年月をかけて地域のスポーツ振興や国際交流事業に取り組んできた5つの地域に、取り組みの歴史、現状と課題、今後の展開を、コロナ禍で開催された東京オリンピック・パラリンピックにどのように向き合ってきたのかなども含めてご寄稿いただいた。「スポーツイベントと地域振興」の要諦を考えるきっかけになれば幸いである。
- 発行年月
- 2021年11月発行
- 判型・ページ数
- A4判 52ページ
- 価格
- 定価1,100円(本体1,000円 + 税)
※本書は当サイトでの販売は行っておりません。
掲載内容
表紙・巻頭言
表紙 | |
巻頭言国際スポーツイベントと観光振興〜「無観客」のレガシーを考える | 梅川 智也 |
特集 国際スポーツイベントと地域振興
特集1スポーツによる地方創生・まちづくりに向けた取組 | 原口 大志 |
特集2深めてきた交流が地域の自信と誇りに 〜2002年サッカーW杯事前合宿の誘致、深まる交流、その歴史〜 |
大分県日田市 |
特集3夢の続き〜表には現れない、「ラグビーのまち釜石」のレガシー〜 | 釜石市文化スポーツ部スポーツ推進課 |
特集4大分国際車いすマラソンの40年 | 大分国際車いすマラソン事務局 |
特集5金沢プールの整備について 〜「スポーツで人とまちを元気にする」金沢市が実践してきたこと〜 |
金沢市文化スポーツ局 スポーツ振興課 オリンピック関連事業推進室 |
特集6村民主導の地域づくり、スノーリゾートの実現 | 森 晃 |
特別寄稿東京2020大会から、その先へ | 増田 明美 |
視座スポーツイベントと地域振興の要諦を考える | 吉澤 清良 |
[連載] 観光を学ぶということ ゼミを通して見る大学の今
第11回 立教大学観光学部 羽生ゼミ | 羽生 冬佳 |
[連載] わたしの一冊
第23回『観光先進国をめざして』田川博己著 | 小田 禎彦 |
お知らせ
「旅の図書館」 特集関連の蔵書紹介 | 大隅 一志 |
奥付 |