機関誌「観光文化」

MICE再考~非観光需要の戦略的価値~(観光文化262号)

MICE再考~非観光需要の戦略的価値~(観光文化262号) 全文無料公開中

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観光産業の低生産性の一因として、稼働率の変動(繁閑差)が大きいことがあげられる。宿泊業をはじめ、観光産業の多くは装置産業であり、その装置(例:宿泊施設の設備・建物)を継続して高稼働させることが生産性向上(全要素生産性)には有効であるし、また、雇用の面でも、稼働率が安定することで、細切れ雇用を抑制し継続雇用が可能となる。これは、雇用の安定化にもつながり、教育コストの低減、現場ノウハウの蓄積などの向上につながることになる。
こうした稼働率の安定化にむけて、海外で注目されているのがMICEである。海外DMOでは、観光需要ではなく、このMICEの取り込みを重視しているところもすくなくない。しかしながら、我が国においては、MICEという言葉は移入されているものの、地域振興の手段として体系的、戦略的な運用とはなっていない傾向にある。そこで、改めてMICEという非観光需要の戦略的価値について検討を行う。

発行年月
2024年08月発行
判型・ページ数
A4判 54ページ
価格
定価1,100円(本体1,000円+税)

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掲載内容

表紙

  • 表紙

特集 MICE再考~非観光需要の戦略的価値~

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