研究体制・研究員一覧

福永 香織

福永 香織(FUKUNAGA Kaori)

公益社団法人 京都市観光協会 企画官(出向中)

専門領域
観光計画/観光地経営/まちづくり/民俗学/博物館学

学生時代から主に中山間地域のまちづくりに関わり、1年の半分を地域で過ごす生活を送ってきました。こうした取り組みの中で、地域の人々や現場から多くのことを教わると同時に、地域が抱えている様々な問題を目の当たりにしてきました。

こうした課題を共に考え、地域全体が幸せになる観光まちづくりのお手伝いをすることで、地域に恩返しがしたい。そう思ったのが現在の仕事についたきっかけです。

地域の皆さんの想いや地域特性を大切にしながら、実践もふまえた適切な解決策を提案できる研究員でありたいと思っています。

主な実績

自主研究

自主事業

  • 観光地経営講座(2019-21年度)
  • アジアの研究者・研究機関との研究交流とネットワーク構築(2017-18年度)
  • アジアの観光研究に関する情報プラットフォームの構築(2016年度)
  • 韓国文化観光研究院(KCTI)との研究交流会議(2015-18年度)
  • 旅行動向シンポジウム(2015-18年度)
  • たびとしょcafe(2015-18年度)

受託調査研究

科研費等研究

  • 日本の観光政策の変遷に関する学際的・実証的研究 ー戦前期の観光関連組織に着目して(2020年度~、基礎研究(C)、研究代表者)

著書

論文・執筆等

  • 『ツーリスト』復刻版 別巻「ジャパンツーリストビューロとツーリスト」「旅の図書館と雑誌『ツーリスト』」(2019年10月:ゆまに書房)
  • 機関誌「専門図書館」第293号「観光の研究・情報のプラットフォームをめざして~旅の図書館における外部連携の取り組み~」(2019年1月:専門図書館協議会)
  • 週刊トラベルジャーナル「この本すごいぜ!~いま観光業界人に届けたい1冊」(2018年10月:(株)トラベルジャーナル)
  • 「温泉地における安定的なまちづくり財源に関する研究―入湯税を中心として―」2015年9月、『観光研究Vol.27 No.1』、日本観光研究学会(共著)
  • 「広域連携による一体的なサイン整備を可能とする仕組みに関する考察-長野県木曽地域を事例として-」2013年、日本観光研究学会第28回全国大会論文集
  • 「観光に対する住民意識に関する基礎的研究」2012年、日本観光研究学会第27回全国大会論文集(共著)
  • 「観光地における観光案内サインの計画的整備に関する考察 ―三重県鳥羽市を事例として―」2010年、日本観光研究学会第25回全国大会論文集(共著)
  • 「集落の維持管理作業における外部支援の実態分析-長野県白馬村青鬼集落を事例として-」2008年、農業農村工学会関東支部大会講演会講演要旨
  • 「重要伝統的建造物群保存地区における過疎・高齢化の実態と観光地化との関係性 -長野県白馬村青鬼集落を事例として-」(2006年、日本観光研究学会第21回全国大会論文集

公職・委員等

  • 「海の京都」観光地域づくり戦略改定委員会 委員(2023年度:(一社)京都府北部地域連携都市圏振興社)
  • アドバイザー(2021年度:(一社)湯沢町観光まちづくり機構)
  • 鳥羽市ワークスペース整備事業補助金の効果検証及び情報発信に係る選定委員会(2021年2月:鳥羽市)
  • 翡翠と神話の地で結ばれる願い『糸魚川』プロジェクト 委員会 アドバイザー(2019年度:糸魚川商工会議所)

講演・寄稿

  • 佐世保市ファミリートレーニング事業講師「観光地経営とDMOの役割」(2023年7月:佐世保市)
  • シェアリングシティ推進協議会第5回観光ワーキンググループ「多様な変化の中で求められる地域のレジリエンスとは」(2022年3月:シェアリングシティ推進協議会)
  • 第60回温泉保護・管理研修会講演「コロナ禍での温泉地の動向とポストコロナを見据えた温泉地の取り組み」(2021年10月:公益財団法人中央温泉研究所)
  • 有楽町阪急メンズ東京10周年イベント対談「読書と観光 日常を面白がるヒント」(2021年9月:日本出版販売株式会社)
  • 帝京大学観光学実習Ⅱ「東京都・京都市・神戸市の都市観光振興政策と財源」(2021年10月:帝京大学経済学部観光経営学科)
  • 温泉地とリモートワーク、官・民の地域づくりの立場での課題と提言(2021年5月:温泉と健康フォーラム)
  • 神奈川県資料室研究会例会「企業の価値を高めるうえで図書館をどう位置付けるか」(2020年1月:神奈川県資料室研究会)
  • 亜細亜大学経営学部「観光政策論」(2019年6月:亜細亜大学)
  • 第104回全国図書館大会第5分科会「 “観光”で広がる多様な連携のかたち-旅の図書館の取り組みと他館の事例から」(2018年10月:日本図書館協会)

略歴

職歴

2006年4月 財団法人日本交通公社 研究員
2016年6月 観光文化情報センター 主任研究員
2016年7月 観光文化情報センター 企画室長 主任研究員
2017年4月 観光文化情報センター 旅の図書館長 企画室長 主任研究員
2019年4月 観光政策研究部 主任研究員
2021年4月 観光政策研究部 活性化推進室 主任研究員
2022年4月 (公社)京都市観光協会 主任(出向)
2024年4月 (公社)京都市観光協会 企画官(出向)

 

2012-14年度 立教大学観光学部兼任講師
2020-21年度 琉球大学非常勤講師

学歴

2006年3月 筑波大学大学院環境科学研究科環境科学専攻博士前期課程修了

学会

日本観光研究学会
農村計画学会
観光学術学会

資格

学芸員

最終更新日: 2024.4.8

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