これからの観光政策に関する研究(2020年度)

概要

これからの観光政策に関する研究(2020年度)

近年、観光立国の実現に向け国の施策が強く推進され、地方自治体においても「観光」政策がますます重要な位置づけになってきていた所、2020 年早々からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下、新型コロナ)の拡大により、各地域の観光の先行きは見通せない状況となった。

そこで、COVID-19の影響を受けての各種検討を共通テーマとし、中長期的、および短期的の両面を視野に入れながら、複数の観光政策関連の自主研究を「これからの観光政策に関する研究」として一体的に展開した。2020年度については以下の4つを主テーマとしそれぞれから得られた知見を連携させることで相乗効果を図りながら実施した。

(1)「レジリエントな観光地(※)のあり方に関する研究」
(2)観光政策の実態・変遷に関する研究
(3)「観光地のスマート化に関する研究」
(4)「ビジネス需要と地域観光振興に関する研究」

※レジリエントな観光地=新型コロナだけでなく、他の感染症や自然災害、経済恐慌等、大きな環境変化が生じた後でも対応力、競争力のある観光地、と仮に定義

報告

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、諸外国・地域のコロナ対策を整理し、ウェブサイト及び『観光文化(246号、247号)』に掲載した。国内各地のコロナ対策は、毎年実施している都道府県・政令指定都市及び主要な観光地を有する市町村を対象としたアンケート調査において把握し、『旅行年報』や「旅行動向シンポジウム」等で公表した。この他、レジリエントな観光地のあり方を検討するにあたっては、国内外の様々な分野における先行研究を整理した。また、戦前の我が国の観光政策に関する研究会、観光地のスマート化に関する研究会を開催した。加えて、コロナ禍で注目されているワーケーションの取組状況の把握し、『観光文化(248号)』等で発表した。

成果物

当財団発行書籍

発表

  • 戦前の我が国の観光政策に関する研究会
  • 観光地のスマート化に関する研究会

他年度の研究・事業

これからの観光政策に関する研究(2024年度)

これからの観光政策に関する研究(2024年度)

都道府県及び政令指定都市及び主要な市町村を対象とする観光政策に関するアンケート調査結果を実施して10年が経過した(2014年開始)。 調査開始時と観光政策の重要性等が大きく変化していることから、現状の調査を継続実施しつつ・・・

これからの観光政策に関する研究(2023年度)

これからの観光政策に関する研究(2023年度)

観光需要が回復基調にある現在、我が国の地域観光政策は、オーバーツ―リズム、コロナ禍から何を教訓として得て、今後の観光政策において何を継続実施し、また何を新規に講じようとしているか等を把握するために、2つの調査研究を行う。・・・

これからの観光政策に関する研究(2022年度)

これからの観光政策に関する研究(2022年度)

2014年度より実施している「都道府県」を対象としたアンケート調査、また2018年度から実施している「政令指定都市及び主要な観光地を有する市町村」を対象としたアンケート調査を実施した。加えて、国内外の観光分野におけるウィ・・・

これからの観光政策に関する研究(2021年度)

これからの観光政策に関する研究(2021年度)

本研究では「環境変化の状況下にある観光政策・観光地マネジメントのあり方」を共通テーマとし、複数の研究を一体的に展開する。具体的には、諸外国における新型コロナへの対応状況の整理と分析、我が国の社会動向と観光関連の新型コロナ・・・

都道府県・政令指定都市及び市町村に対する観光政策アンケート調査(2021年度)

都道府県・政令指定都市及び市町村に対する観光政策アンケート調査(2021年度)

2014年度より実施している「都道府県」を対象としたアンケート調査、また2018年度から実施している「政令指定都市及び主要な観光地を有する市町村」を対象としたアンケート調査の実施、取りまとめ、公表を行った。

この研究・事業の分類

分野 観光政策・観光地経営 観光政策 危機管理
観光と社会の潮流 ライフスタイル
エリア 全国
自主/受託 自主
自主事業区分 自主研究
発注者 公益財団法人日本交通公社
プロジェクトメンバー 山田 雄一 / 工藤 亜稀 / 小坂 典子 / 守屋 邦彦 / 池知 貴大 / パク ウンビョル / 相澤 美穂子
実施年度 2020年度