新型コロナウイルス感染症流行下の日本人旅行者の動向(その8)

概要

新型コロナウイルス感染症流行下の日本人旅行者の動向(その8)

公益財団法人日本交通公社 観光地域研究部 市場調査チームでは、 新型コロナウイルス感染症の流行が旅行市場におよぼした影響把握を目的に、定期的に実施している「JTBF旅行実態調査(第1四半期調査期間:2020年5月1~11日、第2四半期調査期間:2020年7月9~15日、第3四半期調査期間:2020年10月1~7日)」の調査内容を拡充し、分析を進めています。

今般「新型コロナウイルス感染症流行下の日本人旅行者の動向(その8)」として、2020年1~9月期の旅行実施の状況および今後の旅行予定・意向、コロナ禍における日常生活への影響をとりまとめました。
既に公表しているレポート(その1、その3、その6)で分析対象とした1~3月期のデータ(5月調査)および4~6月期のデータ(7月調査)に、7~9月期のデータ(10月調査)を加えて、ここ9か月間の動向を整理していますので、ぜひご覧ください。

報告

【今回の調査結果のポイント】

  • 新型コロナウイルスの影響によって「当月の実施をとりやめた旅行があった」と答えた割合は、国内旅行、海外旅行ともに4月が8~9割とピークになっています。 国内旅行ではピークとなった4月の8割強から徐々に減少し、9月は4割程度になりました。
  • 旅行中止の理由は、1~6月に引き続き7~9月においても「自分自身の感染リスク回避」や「同行者の感染リスク回避」といった感染リスク回避が最多となっています。また「自粛要請」を国内旅行とりやめの理由とした割合は、1~5月にかけて徐々に増加し、緊急事態宣言解除下にあった5月にピークとなり、6~9月にかけて2.5割まで減少しています。
  • 収束後に「旅行に行きたい」と答えた割合は、7月調査では5月調査より減少しましたが、 10月調査では増加に転じ、旅行意向の回復がみられました。各調査時の状況( 感染拡大やGo Toトラベルに東京追加、等 )と旅行意向は連動しており、今後もコロナ禍の状況に応じた変動が想定されます。

成果物

※これまでのレポート(その1~その8)は、こちらからご覧ください。

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発注者 公益財団法人日本交通公社
実施年度 2020年度