研究体制・研究員一覧

江﨑 貴昭

江﨑 貴昭(EZAKI Takaaki)

観光研究部 副主任研究員

専門領域
観光地経営/観光財源(宿泊税等)/観光情報/観光政策・観光計画

旅先で出会ったちょっとした仕掛けや情報によって、その土地をより深く楽しめた経験があります。見知らぬ土地でも、適切な「仕組み」のおかげで、私たちはその魅力を存分に味わうことができるのだと実感してきました。一方で、地域が効果的に観光を進めていくには、推進体制や財源、戦略策定など、観光地側の「仕組み」も欠かせません。これらの「仕組み」を地域とともに考え、形にしていくことにこれからも真摯に取り組んでいきたいと思います。そして、現場の実践者への敬意を忘れずに、研究と実践のあいだを往復する存在でありたいと思っています。

主な実績

自主研究

受託調査研究

著書

論文・発表等

  • 宿泊時の税等負担の意識に関する検証、2025年、日本国際観光学会論文集第32号、江﨑 貴昭・山田 雄一・五木田 玲子 査読付き論文
  • OTAの価格データを用いた宿泊価格の時系列変化および地域間格差の可視化、2025年、観光情報学会学会誌「観光と情報第21巻」、鈴木 祥平・江﨑 貴昭 査読付き論文
  • 大手ホテルチェーンにおける宿泊価格の変動把握の試み ―OTA価格データを用いた分析―、2025年、観光情報学会第21回全国大会講演予稿集、江﨑 貴昭・鈴木 祥平
  • 宿泊価格の時系列変化と地域格差 ―宿泊予約サイトデータを用いた分析―、2024年、観光情報学会第20回全国大会講演予稿集、鈴木 祥平・江﨑 貴昭(第20回全国大会 大会優秀賞)
  • スキー・スノーボード低頻度ユーザのスキー場来訪の維持・拡大に向けた考察、2023年、観光情報学会全国大会第19回全国大会予稿集、江﨑 貴昭・工藤 亜稀
  • 山形県沖地震の発生に対応した観光振興キャンペーンについて、2020年、第35回日本観光研究学会全国大会 学術論文集 江﨑 貴昭
  • マーケティングデータに基づく地域観光プランニング ~東京都青梅市における観光戦略の策定を通じて~、2018年、平成29年度 建設コンサルタント業務研究発表会(第17回論文集)、江﨑 貴昭
  • 観光資源に関するオープンデータと利活用に関する研究、2016年、DEIM Forum 2016、江﨑 貴昭・倉田 陽平・相 尚寿

公職・委員等

  • 白馬村観光振興のための財源確保検討委員会 事業者負担金検討部会 委員(2024年度-:白馬村)
  • 山ノ内町宿泊税検討委員会 委員(代理)(2024年度-:山ノ内町)
  • 福島市観光コンベンション協会 DMO運営・戦略策定アドバイザー(2024年度-:(一社)福島市観光コンベンション協会)

講演・寄稿

  • 宮津天橋立観光旅館協同組合勉強会「宿泊税の導入と活用のプロセス」(2025年 宮津天橋立観光旅館協同組合)
  • 宮津市宿泊税勉強会「宿泊税の導入と活用のプロセス」(2025年天橋立観光協会)
  • 福島市観光振興会議 番外編セミナー「~(宿泊事業者向け)全国の観光振興財源事例を学ぶ~」(2025年福島市観光コンベンション協会)
  • 令和6年度日高管内観光連盟人材育成事業 宿泊税を考えるセミナー 「宿泊税の考え方について」(2025年 日高管内観光連盟)
  • 観光経済論「観光財源」(2025年高崎経済大学地域政策学部講義)
  • やまなしMIRAI観光検討会「DMOによる観光地経営のあり方」(2024年 山梨県)
  • やまなしMIRAI観光検討会「持続可能な観光地域づくりについて」(2024年 山梨県旅館ホテル生活衛生同業組合)
  • 日本の観光人材の課題と政策動向(2023年 日韓国際観光カンファレンス)

執筆等

メディア等

  • プロ野球キャンプも世界自然遺産も、宿泊税が頼り? 問われる使い道(2025年2月 朝日新聞地域版(九州紙面)、インタビュー記事)
  • 別府市「宿泊税」検討 全国11の自治体がすでに導入 専門家は「どう活用しているか事業者への説明重要」(2025年2月 テレビ大分 ゆ~わくワイド、インタビュー出演)
  • “ディズニーの街”で「宿泊税」導入へ 1泊100~150円か 京都は“値上げ”…最高1万円に なぜ?【Nスタ解説】(2025年1月 TBS Nスタ、インタビュー出演)
  • 【特集】仙台市長が語る「宿泊税」 現場からは不安の声…年間10億円の使い道は?【2024年振り返り】(2024年12月 ミヤギテレビ ミヤギnews every.特集、インタビュー出演)
  • 千葉県「宿泊税」導入へ 金額・時期・課税対象・免除特例は? 観光客のコストどう負担 一部で懸念の声も(2024年12月 NHK首都圏ネットワーク、インタビュー出演)
  • 『宿泊税』ってなあに?<特定の目的「観光振興」のために自治体が独自に定める>(2024年9月 ミヤギテレビ ミヤギnews every.:そもそも、インタビュー出演)

略歴

職歴

2016年4月 株式会社オリエンタルコンサルタンツ入社
2019年4月-2021年3月 観光庁観光地域振興課 主査(出向)
2022年4月 公益財団法人日本交通公社 研究員
2023年6月 同 副主任研究員

 

2023年度 立教大学観光学部兼任講師
2025年度 東京都立大学都市環境学部 非常勤講師

学歴

2016年3月 首都大学東京大学院都市環境科学研究科観光科学域修了(観光科学)

学会

日本観光研究学会

観光情報学会

日本国際観光学会

出身地

千葉県

最終更新日: 2024.5.24

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