概要
観光需要の拡大や観光をめぐる投資の活発化は、地域に経済的な活力をもたらす一方で、その成功の裏返しともいえる課題を顕在化させている。住民の生活環境への影響、自然環境への負荷、土地利用をめぐる摩擦などがその例であり、これらは「オーバーツーリズム」や「観光ジェントリフィケーション」といった言葉で語られることが多い。もっとも、いずれも個別の対応では解きほぐしにくい、相互に絡み合った課題である。本研究は、これらの課題を個別にではなく、財源や担い手、権限といった論点も視野に入れながら横断的にとらえ、自治体が実際に活用できる制度設計のモデルを示すことを目的とする。


