エコツーリズムの有効性と課題-普及と定着の歩みを通して-2022

概要

エコツーリズムの有効性と課題-普及と定着の歩みを通して-2022

政府主導のエコツーリズム推進が始まってから約20年を迎え、いまだにエコツーリズムに取り組もうとする地域が後を絶たないが、エコツーリズムには持続可能な観光振興に不可欠な何らかの本質的な要素が内在するからだと推察される。持続可能な観光が世界的な興味事項となる中で、日本におけるエコツーリズム実践を包括的に振り返り、ガイドツアーの事業・実践面での現状と課題の分析を深めることは、今後の観光振興の在り方を考察し、提示していく上での大きな示唆につながると考えられる。
本研究は、こうした背景をもとにして、1)ガイドツアーのマーケティング試論の提示、2)エコツアーガイド制度の実態分析と方向性の提示、3)日本におけるエコツーリズムへの取組の包括的整理を行った。研究の推進にあたっては、研究成果を共有できるプラットホームとして 4)自然公園研究会を設置した。

報告

エコツーリズムの有効性と課題を明らかにすることを目的とし、一般消費者を対象とした「ガイドツアーの参加経験・参加意向に関するアンケート調査」をとりまとめた結果を、学会で発表した。また、ガイド業の実態把握調査を行った結果を、『観光文化 253 号』に掲載した。さらに、エコツーリズム推進法による全体構想認定地域等におけるエコツーリズム推進の実情について、認定地域を対象とした聞き取り調査を行った 。自然公園研究会では、「自然公園のガバナンスを考える」「自然公園の保護と利用におけるガイドの役割を考える」をテーマとした研究会を開催した。

成果物

当財団発行書籍

他年度の研究・事業

エコツーリズムの有効性と課題-普及と定着の歩みを通して-2021

エコツーリズムの有効性と課題-普及と定着の歩みを通して-2021

政府主導のエコツーリズム推進が始まってから約20年を迎え、いまだにエコツーリズムに取り組もうとする地域が後を絶たないが、エコツーリズムには持続可能な観光振興に不可欠な何らかの本質的な要素が内在するからだと推察される。持続・・・

この研究・事業の分類

分野 観光資源 観光資源の保全と活用
エリア 全国
観光地タイプ 自然観光地
自主/受託 自主
自主事業区分 自主研究
発注者 公益財団法人日本交通公社
プロジェクトメンバー 五木田 玲子 / 安原 有紗 / 仲 七重 / 寺崎 竜雄
実施年度 2022年度