概要
政府主導のエコツーリズム推進が始まってから約20年を迎え、いまだにエコツーリズムに取り組もうとする地域が後を絶たないのは、エコツーリズムには持続可能な観光振興に不可欠な何らかの本質的な要素が内在するからだと考えている。持続可能な観光が世界的な興味事項となる中で、日本におけるエコツーリズム実践を包括的に振り返り、取り組み地域の現状と課題の分析を深めることは、この後の観光振興の在り方を考察し、提示していく上での大きな示唆につながると考えられる。
本研究は、こうした背景をもとにして、1)ガイドツアーのマーケティング試論の提示、2)日本におけるエコツーリズムへの取組の包括的整理、を試みようとするものである。研究の推進にあたっては、研究成果を共有できるプラットホームとして 3)自然公園研究会を設置する。