ポストコロナの旅行市場を牽引することが期待される若年層世代の価値観に対応する観光地のあり方を検討するため、我が国の経済動向や教育制度等の社会的な変化を加味した年齢区分に関する基礎情報の収集・整理を行った。また、若年層世代の旅行・観光に対する意識や意向に対する価値観やライフスタイル、経済要因や過去の旅行経験といった項目の影響を評価するための手法について検討を行った。
概要
「Z世代」あるいは「ミレニアル世代」(以下、「Z・ミレニアル世代」)はポストコロナの旅行市場を牽引することが期待される世代でもあるが、それら若年層世代に特有の価値観やライフスタイル(2021年度研究からは、車離れ、アクティビティの経験が十分でないこと、環境問題や多様性への関心といったものが想定される)、あるいは彼ら彼女らが求める経験価値に対応して、観光地のあり方を適宜変容させていくことは、選好される観光地としての競争力を獲得する観光地マネジメントの視点からも重要である。
上記を踏まえ、ポストコロナの旅行市場を牽引すると期待される「Z・ミレニアル世代」の価値観やライフスタイル、求める経験価値に対応する観光地のあり方を検討するため、下記を実施した。
①「Z世代」「ミレニアル世代」という世代区分の我が国の観光分野における適用の妥当性の検証
②若年層世代の意識や動向に対応した観光地のあり方の明確化(要件化)