コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム 2026年

「高付加価値旅行者」をどう捉えるか? ―観光政策の国際比較から考える日本の「100万円基準」― [コラムvol.547]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

「高付加価値旅行者」をどう捉えるか? ―観光政策の国際比較から考える日本の「100万円基準」― [コラムvol.547]

観光研究部 上席主任研究員/旅の図書館長/修士(観光学) 柿島 あかね

高消費層への期待 日本のインバウンド政策では、旅行者数の拡大だけでなく、消費額の増加、地方への誘客、持続可能な観光地域づくりが重視されている。その中心的な対象の一つが「高付加価値旅行者」である。観光庁は、着地消費100万・・・

二重価格は信頼を築けるか [コラムvol.546]
  • 観光政策・観光地経営

二重価格は信頼を築けるか [コラムvol.546]

観光研究部 主任研究員/修士(工学)、経営学修士(専門職)/ MBA 蛯澤 俊典

入城者2割減、収入2倍という結果 世界遺産・姫路城は2026年3月、18歳以上の入城料を市外からの来訪者は2,500円へ引き上げ、市民は1,000円に据え置いた。18歳未満は居住地を問わず無料である。導入から1か月、入城・・・

「楽観主義」を適用する観光戦略 ―ウィーンの「オプティマム・ツーリズム」 [コラムvol.545]
  • 観光政策・観光地経営

「楽観主義」を適用する観光戦略 ―ウィーンの「オプティマム・ツーリズム」 [コラムvol.545]

観光研究部 副主任研究員/修士(観光科学) 江﨑 貴昭

楽観主義の本来の意味 「楽観主義(オプティミズム)」という言葉は、今日では「何とかなると構える能天気な態度」とほぼ同義に使われることが多い。しかし語源に遡ると、様相はかなり異なる。この語は「達成可能な最善・最適」を意味す・・・

「観光客が多すぎる」の正体 [コラムvol.544]
  • 観光と社会の潮流

「観光客が多すぎる」の正体 [コラムvol.544]

観光研究部 研究員/修士(国際協力学) 岩野 温子

近年、多くの観光地で混雑やマナー問題、地域住民の生活環境への影響といった議論を耳にする機会が増えました。メディアや行政では、こうした現象を広く「オーバーツーリズム」と呼び、観光客数の増加が問題の根本原因として語られること・・・

オランダの2都市から考えるクルーズ船の乗客に対する課税 [コラムvol.543]
  • 観光政策・観光地経営

オランダの2都市から考えるクルーズ船の乗客に対する課税 [コラムvol.543]

観光研究部 主任研究員/Master of Tourism, Hotel and Event Management 池知 貴大

なぜクルーズ船の乗客に対する課税の議論があるのか 近年、ヨーロッパをはじめとする世界中の都市で、クルーズ船の受け入れをめぐる議論が活発化している。クルーズ船は一度に多数の観光客を地域に運び、大きな負荷をもたらすため、その・・・

親子滞在型リゾートとして台湾リゾート・墾丁 [コラムvol.542]
  • 観光と社会の潮流

親子滞在型リゾートとして台湾リゾート・墾丁 [コラムvol.542]

観光研究部 主任研究員/修士(工学) 吉谷地 裕

「沖縄の方が安い」という議論の背景 台湾では数年前から、「墾丁に行くなら沖縄へ行った方が安い」といった議論が話題となっていました。かつて台湾を代表する南部リゾート・墾丁(Kenting)ですが、近年は、観光客減少や「割高・・・

地方観光地の人材不足にどう向き合うか ―地域単位で取り組む3温泉地の事例から― [コラムvol.541]
  • 観光と社会の潮流
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  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

地方観光地の人材不足にどう向き合うか ―地域単位で取り組む3温泉地の事例から― [コラムvol.541]

観光研究部 研究員/修士(工学) 山本 奏音

はじめに 人口減少が進む中、日本各地の観光地で人材不足が深刻化している。観光地で働く人材が確保できないことには、来訪する観光客に対し質の高いサービスを提供できないどころか、施設や地域の存続そのものが危ぶまれる事態となる。・・・

京都、レジリエントな都市の系譜 ―150年の知恵を次代の観光へ― [コラムvol.540]
  • 観光政策・観光地経営

京都、レジリエントな都市の系譜 ―150年の知恵を次代の観光へ― [コラムvol.540]

京都事務所長/観光研究部 主任研究員/修士(環境科学) 福永 香織

はじめに 今年は、当財団の前身であるジャパン・ツーリスト・ビューロー(以下、ビューロー)が設立されて115年目にあたります。また、沖縄に続き、当財団2箇所目の地方事務所として「京都事務所(JTBF京都観光レジリエンス研究・・・

文化を『消費』しない観光へ —日本遺産10年からの問い [コラムvol.539]
  • 観光政策・観光地経営

文化を『消費』しない観光へ —日本遺産10年からの問い [コラムvol.539]

沖縄事務所副所長 観光研究部 主任研究員/修士(国際観光学) 後藤 伸一

文化行政の「大きな転換点」に立ち会って 2015年、私は東京国立博物館で第1回認定証交付式の式典運営のお手伝いをさせて頂きました。日本遺産誕生の瞬間に立ち会えたことはとても素晴らしい経験であったと思います。誕生したばかり・・・

賢明な未来を選び取る、「観光地のグロースマネジメント」 —まちづくりと観光事業⑱ [コラムvol.538]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

賢明な未来を選び取る、「観光地のグロースマネジメント」 —まちづくりと観光事業⑱ [コラムvol.538]

観光研究部 主任研究員/修士(工学) 後藤 健太郎

はじめに―観光地の「成長」とは何か、代謝する各主体・要素の今 地域の発展を如何に捉え、如何なる方向へと向かうべきか。この問いは、いつの時代も都市・地域論の中心的な命題であり続けてきた。人々が暮らす「まち」は、常に変化とい・・・

「成功した観光地」のジレンマをどう乗り越えるか? ―「観光自治体」という発想から考える― [コラムvol.537]
  • 観光政策・観光地経営

「成功した観光地」のジレンマをどう乗り越えるか? ―「観光自治体」という発想から考える― [コラムvol.537]

観光研究部 主任研究員/Master of Tourism, Hotel and Event Management 池知 貴大

「成功した観光地」のジレンマ 観光客が増え、宿泊施設は満室が続き、飲食店や小売はにぎわう。観光政策では、こうした状態がまさに「成功」とされてきた。外から人を呼び込み、消費を生み、地域経済を回すことは、多くの地域が追求して・・・