おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰
「飛行機は持続可能」は誤解? 2024年4月、欧州消費者機構(BEUC)の警告を受け、欧州委員会(EC)およびEU消費者当局(CPCネットワーク)は、航空会社20社に対して、誤解を招く可能性のある環境表示の内容を特定した・・・
サステナブルツーリズムが、改めて大きな注目を集めている。しかし、その概念は幅広く、さまざまな立場・視点から語られ、その全体像が見えづらくなっていないだろうか。本稿では、サステナブルツーリズムをめぐる視点を整理し、全体像を・・・
今年8月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、産業革命前と比べた世界の気温上昇がこれまでより10年早く、2021~2040年に1.5度以上に達するとの新たな予測を発表しました。また、国内外では豪雨や干ばつ、熱波の・・・
東京で今年も桜が満開を迎えている。 千鳥ヶ淵、隅田川、そして目黒川など東京中の水辺に、大小さまざまな舟が行き交う光景。コロナ禍によって例年通りとはいかないけれど、会話を控えめに、そして水面を抜ける風に吹かれながら桜を・・・
新型コロナウイルスの流行に伴い全国に発令されていた緊急事態宣言が、5月25日に全面解除となった。今後は各業界において段階的に経済活動の再開が進んでいくことが想定され、旅行・観光分野においては、まず国内旅行から回復し、その・・・
7月7日、七夕の日曜日。織姫と彦星が年に一度だけ出会う夜。全国的にあいにくの空模様となったが、水辺は大いに盛り上がっていたらしい。もちろん、ここでいう水辺は天の川のことではない、日本全国の川・海・湖・運河などのリアルな水・・・
2017年 持続可能な観光国際年 2017年は、国連が定める「持続可能な観光国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development: IY2017)」・・・
2017年の静岡・山梨県の4登山道を合わせた富士山の登山者数(注1)は、約28.5万人で、前年同期間から約3.9万人の増加となりました。また、1日あたりの登山者数がもっとも多かったのは8月13日(日)で、8,201人も・・・
持続可能な観光国際年 今年2017年は、国連の定める「持続可能な観光国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development)」となっています。国連によ・・・
出発から24時間と少し、今回の国際学会の開催地、サルディーニャにようやく到着しました。天候は晴れ、気温は26度。地中海の乾いた風に乗って、カモメが空高く飛んで行きました。さて、今日(2016/10/2)から4日間に渡り・・・
ニュージーランドの森にはサンドフライがいる。18世紀の探検家、ジェームズ・クックが「もっとも迷惑な生物」とその存在を日記に残した、その正体は小型のハエだ。蚊にも似ているが、異なるのは刺された後の痒さと持続性が蚊の比では・・・
官能都市 自らの著作でも何でもないのだが、興味深い報告書に出会ったので紹介したい。「Sensuous City[官能都市]-身体で経験する都市;センシュアス・シティ・ランキング」※1。2015年9月、不動産・住宅情報サ・・・
富士山が好きだ 思えば子供の頃から、富士山が好きでした。それは今も変わらず、毎朝、通勤電車の車窓から眺める先には富士山。その雄姿の見え方によって面白いほどその日のやる気に影響が出ています。 といった、ごく個人的な話か・・・
私たちJTBFでは、国内観光地への持続可能性指標の導入に向けた研究を進めています。その中から前回のコラムでは、カナダのリゾート地・ウィスラーでの取り組み事例を紹介しましたが、今回は単体の観光地ではなく複数の観光地で一斉・・・
北米最大級のスノーリゾートであり、2010冬季オリンピック・パラリンピックの競技会場としても名高いカナダ・ウィスラーには、年間200万人を超える観光客が訪れています。そんな一大観光地であるウィスラーが環境共生型リゾートの・・・
ひとりが立ち上がれば、みんなも立ち上がる。 あの森も、この山も、「木」一本から始まっていて、何事もひとつのことから始まる。 沖縄の島に伝わる古い言葉、「ひとり(ぴとぅる)引(ぴ)き、群引(むるぴ)き」の意味です。 ・・・
未来の私たちはどのような暮らしをしているでしょうか。100年後の未来は、いや50年後の未来でも、きっと想像もつかないような世の中になっていることでしょう。(私は生きていないでしょうけど)それは、楽しみなような、そして少・・・