研究員紹介・コラム

菅野 正洋

スイスにおけるDMOの構造改革の取り組み [コラムvol.503]
  • 観光経済
  • 観光政策・観光地経営

スイスにおけるDMOの構造改革の取り組み [コラムvol.503]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.はじめに 我が国の観光地域づくりの舵取り役として期待される観光地域づくり法人(DMO)は、その活動対象とする区域の大きさに応じて「広域連携DMO」、「地域連携DMO」、「地域DMO」の3つに区分されている点が特徴です・・・

観光の「エコ認証」の実効性を高めるには [コラムvol.492]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

観光の「エコ認証」の実効性を高めるには [コラムvol.492]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.旅行者の「サステナブル」さに対する意識変化 本稿は2023年5月8日に執筆していますが、ちょうど本日は新型コロナウイルス感染症(COVID19)の感染症法上の位置づけが、それまでの2類から季節性インフルエンザ等と同等・・・

国際的な往来の開放に影響する要因とは? [コラムvol.473]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

国際的な往来の開放に影響する要因とは? [コラムvol.473]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的にまん延したことで、観光が前提としている人の移動・接触、交流は大きな制限を受け、我が国のインバウンドを含む観光全般の活動も停滞を余儀なくされました。 その・・・

「ラケット理論」の検証(インバウンド編) [コラムvol.454]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

「ラケット理論」の検証(インバウンド編) [コラムvol.454]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

背景 観光研究の分野では、観光地(デスティネーション)の範囲や大きさが、旅行者にどのように認知され、規定されるのかを表現する概念として、「ラケット理論」がよく知られています。これは、「出発地となる居住地(自宅)から観光対・・・

「ステイケーション」を通して考えたこと[Vol.435]
  • 旅行者動向
  • 観光経済
  • 観光と社会の潮流

「ステイケーション」を通して考えたこと[Vol.435]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

例年と違った夏休みの家族旅行  個人的な話題で恐縮ですが、筆者はここ数年ほど、夏休みは家族で国内外の観光地に旅行してきており、家族の中では毎年の一種のルーティンとなっています。  ただ、今年は新型コロナウィルス感染症(C・・・

宿泊税の支払い意思を高める一つの視点 [コラムvol.417]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

宿泊税の支払い意思を高める一つの視点 [コラムvol.417]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

ザンクト・ガレン(スイス)の公共交通機関乗り放題カード  2019年の9月末から10月初旬にかけて、スイスとイタリアに1週間ほど出張した際、スイス東部にある地方都市ザンクト・ガレン(St.Gallen)に宿泊する機会があ・・・

観光ビジョン推進の現状~観光庁への派遣を終えて~ [コラムvol.394]
  • 観光政策・観光地経営

観光ビジョン推進の現状~観光庁への派遣を終えて~ [コラムvol.394]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

はじめに  2018年4月から観光庁に出向していましたが、このたび1年間の任期を終えて(公財)日本交通公社に帰任しました。改めてよろしくお願いいたします。  出向中は、観光戦略課に配属され、主として「明日の日本を支える観・・・

「内なるインバウンド」の可能性 [コラムvol.356]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

「内なるインバウンド」の可能性 [コラムvol.356]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

藤里町の魅力を楽しむツアー  10月中旬、秋田県藤里町を、国際教養大学(秋田市)に学ぶ日本人と外国人留学生の学生グループ10名が訪れました。留学生の出身はイギリス、オーストラリア、アメリカ、エストニアなど様々で、いずれも・・・

フィリピンの観光政策と観光研究 [コラムvol.336]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

フィリピンの観光政策と観光研究 [コラムvol.336]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

 1月27日(金)に当財団で実施しているアジアの観光研究に関する自主事業の一環として、「フィリピンの観光政策と観光研究に関する勉強会」を開催しました。  当日はフィリピン大学のDr. Edieser De La Sant・・・

観光分野における我が国の国際貢献(その2) [コラムvol.313]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

観光分野における我が国の国際貢献(その2) [コラムvol.313]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

 さる6月1日から4日にかけて中国・北京で開催されたAsia Pacific Tourism Association(APTA)の第22回年次大会に参加し、研究活動を通して得られた知見を発表してきました。  (APTAの・・・

観光分野における我が国の国際貢献 [コラムvol.293]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

観光分野における我が国の国際貢献 [コラムvol.293]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

「遺産観光に関する国際会議」開催  さる2月24日(水)~26日(金)に国連世界観光機関(以下「UNWTO」)と観光庁の共催により奈良県で開催された「遺産観光に関する国際会議」に参加してきました。  会議では、我が国の重・・・

「地域愛」が雇用を守る?[コラムvol.269]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

「地域愛」が雇用を守る?[コラムvol.269]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

観光地経営の面からも雇用の維持は重要な問題  観光産業の中でも、人がサービスを提供することで成り立っている、いわゆる「ホスピタリティ産業」は、雇用の受け皿としても地域経済の中で重要な役割を担っています。  また、全国的な・・・

地域の姿を「鳥の目」で発信する[コラムvol.248]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

地域の姿を「鳥の目」で発信する[コラムvol.248]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

地域のプロモーションビデオ  ここ3~4年ほど、宮城県気仙沼市の唐桑地区に月1~2回の頻度でお邪魔しています。 唐桑地区は三陸復興国立公園内に位置し、リアス海岸と海岸段丘が一体となってつながる景観が特徴のゆるやかな起伏に・・・

観光産業が持つ「裾野」とは [コラムvol.224]
  • 観光政策・観光地経営

観光産業が持つ「裾野」とは [コラムvol.224]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

○観光産業の範囲  観光は関連する分野が多岐にわたることから、「裾野の広い産業」であると言われます。確かに実感としてはその通りなのですが、その「裾野」はどこまでとしてとらえられているのか、あるいはとらえるべきなのでしょう・・・

観光地域づくりを担う人材に求められるもの [コラムvol.197]
  • 観光政策・観光地経営

観光地域づくりを担う人材に求められるもの [コラムvol.197]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■観光地域づくりを担う人材の重要性  地域で観光地域づくりを進めていく上では、地域としての戦略・計画づくりや各種取り組みの企画立案、関係する様々な主体の間の調整業務といった役割を担う人材(ここでは仮に「観光地域づくり人材・・・

続・観光地の「断る力」~オーストラリア・ロード・ハウ島の事例から~ [コラムvol.181]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

続・観光地の「断る力」~オーストラリア・ロード・ハウ島の事例から~ [コラムvol.181]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■観光地の「断る力」とは  以前、私はこのコラムで「観光地の断る力」(vol.85)と題する文章を書きました。 そのとき私がお伝えしたかったことは概ね以下のような主張でした。    観光地域づくりにおいて、地域の実情に応・・・

マレーシアでの民泊体験を通じて考えたこと [コラムvol.160]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

マレーシアでの民泊体験を通じて考えたこと [コラムvol.160]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

 昨年の9月、国際会議へ出席するためにマレーシアを訪れた際に、エクスカーションとして、地域住民が主体となって実施されているコミュニティ・ツーリズムの事例を視察・体験する機会がありました。  ここでは概要を紹介し、その成功・・・

去らない老兵 [コラムvol.135]
  • 観光政策・観光地経営

去らない老兵 [コラムvol.135]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■「新人」監督に対する宮崎監督の姿勢  少し前の話題になりますが、アニメーション映画「借りぐらしのアリエッティ」を制作したスタジオジブリの現場を約400日にわたって取材したドキュメンタリー番組がNHKで放送されていました・・・

観光地における個人情報保護 [コラムvol.111]

観光地における個人情報保護 [コラムvol.111]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■観光地で割と見かけるこんな場面  突然ですが、皆さんは以下のような場面について、何をお感じになりますでしょうか。 ・・・とある有名観光地への出張の際の出来事。現地についてから、観光案内所で観光案内のパンフレットを物色し・・・

観光地の「断る力」 [コラムvol.85]
  • 観光政策・観光地経営

観光地の「断る力」 [コラムvol.85]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■「断る力」が生み出す好循環とは  以前、「断る力」(勝間和代著、文藝春秋)という本を読みました。  この本は、私たちが「断る力」を身につけることによって、「汎用的な人材」から「市場価値の高い人材」に変化していくことがで・・・