コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム 2020年

Go Toトラベルキャンペーンの効果と実施期間延長への期待 [コラムvol.436]
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Go Toトラベルキャンペーンの効果と実施期間延長への期待 [コラムvol.436]

 長いようにも感じ、また短かくも感じたこの2020年が暮れようとしている。  武漢発の新型コロナウイルスがもたらした我が国旅行市場への影響は、甚大かつ長期にわたっている。新規感染者数は拡大と収束を繰り返して、今は第3波の・・・

「ステイケーション」を通して考えたこと[Vol.435]
  • 旅行者動向
  • 観光経済
  • 観光と社会の潮流

「ステイケーション」を通して考えたこと[Vol.435]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

例年と違った夏休みの家族旅行  個人的な話題で恐縮ですが、筆者はここ数年ほど、夏休みは家族で国内外の観光地に旅行してきており、家族の中では毎年の一種のルーティンとなっています。  ただ、今年は新型コロナウィルス感染症(C・・・

クロアチアの「eVisitor」システム ―宿泊者名簿のデジタル化とその活用―[Vol.434]

クロアチアの「eVisitor」システム ―宿泊者名簿のデジタル化とその活用―[Vol.434]

 デジタル庁の創設が話題となっていますが、コロナ禍を経て今後はあらゆる領域でのデジタル化と、それに伴うデータの活用がますます進むものと予想されます。今回は観光領域におけるデジタル化の先進事例として、クロアチアの「eVis・・・

「Go To トラベル事業」効果の推定方法を考える ~統計的因果推論への誘い[Vol.433]

「Go To トラベル事業」効果の推定方法を考える ~統計的因果推論への誘い[Vol.433]

新型コロナの影響で2020年4-6月期の旅行市場は国内、海外、訪日ともに劇的に縮小しました。先行する国内旅行市場の回復を加速させるため、政府は「Go Toトラベル事業」を展開しています。今回のコラムでは、この事業の政策効・・・

旅に関する情報発信の持つ意義 ~美しき日本 全国観光資源台帳の公開を迎えて~[Vol.432]
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  • 観光と社会の潮流

旅に関する情報発信の持つ意義 ~美しき日本 全国観光資源台帳の公開を迎えて~[Vol.432]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

みなさま、新しいWEBサイト「美しき日本 全国観光資源台帳(https://www.tabi.jtb.or.jp)」はもうご覧いただけたでしょうか。私の2つ前のコラム「全国観光資源台帳『美しき日本プロジェクト』[vol.・・・

訪日インバウンド市場の再開に向けて ―コロナ禍でも高い訪日意向を維持するために今発地でできることとは―[Vol.431]
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訪日インバウンド市場の再開に向けて ―コロナ禍でも高い訪日意向を維持するために今発地でできることとは―[Vol.431]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 2020年に入り、私たちの生活は新型コロナウイルスの世界的流行により一変しました。半年以上の時間をかけ、私たちは新型コロナウイルス以前には戻れないこと、新型コロナウイルスとともに別の道を歩んでいく必要があることを理解し・・・

コロナ禍における博物館・美術館の動向[Vol.430]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

コロナ禍における博物館・美術館の動向[Vol.430]

観光研究部 研究員 磯貝 友希

新型コロナウイルスの感染拡大は、「三密」になりやすく感染リスクが高い屋内集客施設の運営に大きな影響を与えている。博物館・美術館も例外ではなく、東京・京都・奈良・九州の国立博物館4館等公立ミュージアムを始めとして、本年2月・・・

Withコロナ期におけるマーケティング:「低リスク旅行者」を特定する[Vol.429]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

Withコロナ期におけるマーケティング:「低リスク旅行者」を特定する[Vol.429]

 観光地におけるリスク管理は長年のテーマであり、特に自然災害の多い日本においては、そうした脅威とどのように向き合っていくかは、多くの観光地で課題でした。学術研究においても、旅行者が「外部の脅威」をどのように捉えて行動する・・・

新型コロナウイルスで進む観光のデジタル化[Vol.428]
  • 観光と社会の潮流

新型コロナウイルスで進む観光のデジタル化[Vol.428]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

はじめに  新型コロナウイルスの感染が拡大している中、直接ボタンを触れなくても操作が可能なエレベーター、人の手を介さずに食事をテーブルまで運ぶ運搬ロボット、顔認証で開くゲートなど非接触技術に注目が集まっています。また、店・・・

コロナ禍での図書館~“知の拠点”としての充実を[Vol.427]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

コロナ禍での図書館~“知の拠点”としての充実を[Vol.427]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 当財団では、公益事業の一環で1978年より観光・旅行分野の資料等を取りそろえた専門図書館である「旅の図書館」を運営している。しかし、今回のコロナ禍では、早い時期から不特定多数の人が集まることやその場所自体の危険性が指摘・・・

MICEの今後[Vol.426]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

MICEの今後[Vol.426]

観光地域研究部 地域戦略室長/観光地づくり講座プログラム長/上席主任研究員 守屋 邦彦

はじめに  新型コロナウイルスの感染拡大の状況やその対応は、数日~1週間というレベルで次々に変化しており、まだまだ先が見通せない状況であるが、その影響を大きく受けている分野の1つとして各種のミーティングやイベント、いわゆ・・・

ワーケーションの定着に必要な地域の取り組みとは[Vol.425]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

ワーケーションの定着に必要な地域の取り組みとは[Vol.425]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

 昨年7月、当財団では、主に業務を目的とした旅行に休暇を組み合わせる〝ブリージャー(Bleisure)〞や、休暇を目的とした旅行に業務を組み合わせる〝ワーケーション(Workation)〞を中心としたビジネストラベルの現・・・

ゲストのためのガイドライン 「できる人 / できない人」の二元論を超えて[Vol.424]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

ゲストのためのガイドライン 「できる人 / できない人」の二元論を超えて[Vol.424]

観光研究部 副主任研究員 那須 將

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、当財団においても年度当初から順次、在宅勤務への移行がなされた。日々の余剰カロリー消費を自転車通勤によって自動引き落とし的に達成してきた筆者は、新たな環境の下で「自主的かつ日常的な運・・・

「インバウンド富裕層は高級ホテルに泊まる」は本当か?[Vol.423]
  • 旅行者動向
  • 観光経済

「インバウンド富裕層は高級ホテルに泊まる」は本当か?[Vol.423]

 前回のコラムでは、熊野古道が外国人旅行者から評価を得ている要因について、インバウンドのホスト側である宿泊施設に着目して考察しました(なぜ熊野古道は欧米豪の旅行者に評価されるのか?[コラムvol.398])。今回のコラム・・・

withコロナ時代の観光 ~トラベルバブルについて[Vol.422]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

withコロナ時代の観光 ~トラベルバブルについて[Vol.422]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

新型コロナウイルスの流行に伴い全国に発令されていた緊急事態宣言が、5月25日に全面解除となった。今後は各業界において段階的に経済活動の再開が進んでいくことが想定され、旅行・観光分野においては、まず国内旅行から回復し、その・・・

新型コロナウイルスに負けない観光地の取り組みを考える[Vol.421]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

新型コロナウイルスに負けない観光地の取り組みを考える[Vol.421]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

観光地ができることは?  「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」が出されて約1か月が経ちます。現在でも様々な業種への休業要請や外出自粛の中で、観光地においても営業を制限せざるを得ない状況が続いています。こうした状況にお・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑪-‟本命の観光客”は誰か-[Vol.420]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁⑪-‟本命の観光客”は誰か-[Vol.420]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 新型コロナウイルス感染症による世界的規模での急激な変化を誰が予想できただろうか。昨年度は、国際観光旅行市場の予測を超える成長とオーバーツーリズム(過剰観光)が世界的な話題になっていたが、その対応方策を国内外で共有し、検・・・

“Guest Experience”と“Customer Experience”―官民のパートナーシップの事例― [コラムvol.419]

“Guest Experience”と“Customer Experience”―官民のパートナーシップの事例― [コラムvol.419]

 今シーズン、スキーリゾートの経営や地域との連携について学ぶため米国コロラド州のベイルタウン(Town of Vail)に行ってきました。そのなかで、本コラムのタイトルにもある”カスタマーエクスペリエンス”と”ゲストエク・・・

海外旅行は国内旅行のライバル? [コラムvol.418]
  • 旅行者動向

海外旅行は国内旅行のライバル? [コラムvol.418]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

2019年日本人海外旅行者、初の2,000万人超え  2019年の日本人の海外旅行者数は、1964年に海外渡航が自由化されてから初めて2,000万人を超えました。2015年には、近年急増する訪日外国人旅行者数と日本人海外・・・

宿泊税の支払い意思を高める一つの視点 [コラムvol.417]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

宿泊税の支払い意思を高める一つの視点 [コラムvol.417]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

ザンクト・ガレン(スイス)の公共交通機関乗り放題カード  2019年の9月末から10月初旬にかけて、スイスとイタリアに1週間ほど出張した際、スイス東部にある地方都市ザンクト・ガレン(St.Gallen)に宿泊する機会があ・・・