コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム 2011年

2011年を振り返って -観光を元の姿に戻すのではなく新しい姿に転換を- [コラムvol.156]

2011年を振り返って -観光を元の姿に戻すのではなく新しい姿に転換を- [コラムvol.156]

◆要旨  東日本大震災による観光への影響は今までにない深刻なものでしたが、これを100年に一度のリスクとして捉えるのではなく、観光地域と観光産業の在り方を見直すきっかけとして、新しい観光の姿と地域との係わりを作り上げる出・・・

レトロの魅力、魔力 ~門司港レトロを訪れて考えたこと [コラムvol.155]

レトロの魅力、魔力 ~門司港レトロを訪れて考えたこと [コラムvol.155]

門司港駅プラットフォーム  私が中学、高校時代の約5年間を過ごした北九州・門司に10月末に久し振りに訪れました。小倉駅から関門海峡、巌流島を眺めながらJR九州鹿児島本線で終着駅、門司港駅に到着しました。電車から降り立った・・・

地域への共感を生む、みなかみの新たな方向性 [コラムvol.154]

地域への共感を生む、みなかみの新たな方向性 [コラムvol.154]

 祖父の代から写真館を経営していた群馬県みなかみには、幼少から年2回は訪れ、温泉に川遊び、スキーにと過ごしていました。当時は夜通し下駄の音が響き、その音だけでもワクワクして寝つけませんでしたが、いつからか大型バスで訪れる・・・

三陸の新たな暮らし風景と出会える日を願って [コラムvol.153]
  • 観光と社会の潮流
  • 観光資源
  • 観光政策・観光地経営

三陸の新たな暮らし風景と出会える日を願って [コラムvol.153]

観光文化振興部 旅の図書館副館長/主任研究員 大隅 一志

 私が長年、観光振興に関わってきた岩手県陸中海岸の小村・田野畑村が、東日本大震災で被災してから8ヶ月近くが経過しました。観光復興に向けて歩み出した田野畑から、これからの三陸の観光復興を考えてみたいと思います。 ■ 『三陸・・・

式年遷宮を間近にした伊勢神宮 ~20年に一度の再生 [コラムvol.152]

式年遷宮を間近にした伊勢神宮 ~20年に一度の再生 [コラムvol.152]

<はじめに-「再生」と「循環」の思想>  三重県へはたびたびお邪魔させていただいているが、以前から気になっていたのが、神聖な場所である伊勢神宮と、あまりに世俗的な周辺観光地とのギャップである。お伊勢参りが盛んだった江戸時・・・

ネットへの発信を後押しするリアルな交流 [コラムvol.151]

ネットへの発信を後押しするリアルな交流 [コラムvol.151]

 今年の夏、フェイスブックのパソコンからの利用者数が1,000万人を突破し、ネットユーザーの17%が利用するようになったとのこと、SNS(Social Network Service)が急速に広がっています(ニールセン・・・・

都道府県行政における観光振興の位置づけの変化 [コラムvol.150]

都道府県行政における観光振興の位置づけの変化 [コラムvol.150]

観光振興条例を制定する都道府県の増加  地域活性化に、観光振興が有効な手段と言われて久しく、過疎化と高齢化が進む地方において、観光・交流人口を増やそうと観光振興に取り組んできた地方自治体は少なくありません。  2002年・・・

「あるべき姿」の重要性 [コラムvol.149]

「あるべき姿」の重要性 [コラムvol.149]

■あなたなら、どうしますか?  私ごとで大変恐縮ですが、平成22年に中小企業診断士※1に登録することができました。その2次試験の勉強中に出会った印象的な問題がありましたので、ご紹介します。  その問題というのは、平成19・・・

観光地・リゾートにおける「時間」周知の必要性 [コラムvol.148]

観光地・リゾートにおける「時間」周知の必要性 [コラムvol.148]

 私の勤務する「旅の図書館」では、7~8月の2ヶ月間、「今年の夏は避暑地でロングバケーション」という特別展示を行いました。この夏は、節電手法の一つとして涼しいところへ旅行に行くことが提唱されたことから、軽井沢や日光、東北・・・

「五感」で楽しむ [コラムvol.147]
  • 観光と社会の潮流
  • 観光経済

「五感」で楽しむ [コラムvol.147]

観光政策研究部 社会・マネジメント室 上席主任研究員 相澤 美穂子

 先日、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに参加してきました。“まっくらやみのエンターテイメント”というコンセプトのもと行われているこのイベントは、暗闇の中に6~8人くらいでグループを組んで入り、中で様々なこ・・・

被災地を訪れるということ [コラムvol.146]

被災地を訪れるということ [コラムvol.146]

■東日本大震災からの復旧・復興に向けて観光に寄せられる期待と、その本質的な課題  観光は、交流人口の受け入れを通じて、地域の経済活性化と雇用の確保に寄与するという一面を持っており、今回の東日本大震災による被災地の復旧・復・・・

“リムデイランチ”生みの親、本田先生に学ぶ [コラムvol.145]
  • その他
  • 観光と社会の潮流

“リムデイランチ”生みの親、本田先生に学ぶ [コラムvol.145]

観光文化振興部長・旅の図書館長/主席研究員 吉澤 清良

■ 観光文化事業部で始まった“楽しく、有益な試み”  ここはJTBF新小会議室、時は昼過ぎ。三々五々、職員がおにぎりにお茶、調理パンにジュースといった“軽め”のランチを持って集まってきます。そう、今日は“中年メタボ対策ダ・・・

全体は部分の総和に勝る(by アリストテレス) [コラムvol.144]
  • 観光政策・観光地経営

全体は部分の総和に勝る(by アリストテレス) [コラムvol.144]

観光政策研究部長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一

突然ですが、質問です。 東京ディズニーリゾートの魅力は何でしょう? シンボリックなシンデレラ城? いやぁ、あんなパースを効かせただけの張りぼて。実物の城郭には敵いませんね。 刺激的なアトラクション? いやぁ、もっとスリル・・・

村がリゾートになった!?~中国・杭州を訪れて [コラムvol.143]
  • その他
  • 観光資源
  • 観光政策・観光地経営

村がリゾートになった!?~中国・杭州を訪れて [コラムvol.143]

観光地域研究部 地域戦略室長/上席主任研究員 守屋 邦彦

 景勝地として知られる中国・杭州に、「村がリゾートになった場所」があると聞きました。村がリゾートになるとは一体どんな状況なのか?どんな人が訪れているのか?興味が尽きないその地に行ってみると、そこには「古くて新しいリゾート・・・

“ムダ”は本当に“無駄”なのか!? [コラムvol.142]
  • 観光と社会の潮流

“ムダ”は本当に“無駄”なのか!? [コラムvol.142]

JTB総合研究所 コンサルティング事業部交流戦略部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 長期に渡る景気及び経済の低迷の影響もあり、“ムダ”に対する意識がますます高まっているように感じられます。例えば、国の政策においては「無駄の排除」がキャッチフレーズのごとく連呼されており、民間企業であれば「カンバン方式」・・・

「里山」「ツーリズム」「持続性」 ~これからの研究の視点~ [コラムvol.141]

「里山」「ツーリズム」「持続性」 ~これからの研究の視点~ [コラムvol.141]

 つい先日の出張で中央本線の特急「あずさ」を利用しました。車窓には木々の新緑と田植えを待つ水田が次々に現れては消えていきます。今回は「里山」「ツーリズム」そして「持続性」をキーワードとしてこれから取り組もうとしている研究・・・

『銀座でミツバチ』が都市と地域をつなぐ [コラムvol.140]
  • 観光と社会の潮流
  • 観光資源

『銀座でミツバチ』が都市と地域をつなぐ [コラムvol.140]

観光政策研究部 活性化推進室長/上席主任研究員 中野 文彦

●銀座でミツバチ!?  NPO法人銀座ミツバチプロジェクトは2006年から銀座3丁目、紙パルプ会館を中心に活動している。メインとなる取り組みは、都会の真ん中、銀座の45メートルのビルの屋上での養蜂である。なぜ、都会の真ん・・・

今年のお花見事情 [コラムvol.139]

今年のお花見事情 [コラムvol.139]

 今年の花見は、震災の影響で「自粛」の動きが首都圏で広がっています。我が家から一番近い桜の名所、井の頭公園(東京都武蔵野市)でも、宴会の自粛を求めています。計画停電の実施による混乱などを考えると仕方のないことかもしれませ・・・

旅行市場は震災からいつ立ち直るか [コラムvol.138]
  • 観光と社会の潮流
  • 旅行者動向

旅行市場は震災からいつ立ち直るか [コラムvol.138]

理事(観光政策研究担当)/博士(観光科学) 塩谷 英生

 はじめに、この度の東北地方太平洋沖地震で被災された皆様方に対して、心よりお見舞いを申し上げる次第です。  今回は食をテーマに原稿を準備していたのですが、3月11日に発生した震災の旅行市場への影響について書かせていただく・・・

「笑い」こそ観光の本願!? [コラムvol.137]

「笑い」こそ観光の本願!? [コラムvol.137]

 最近、観光の現場でユーモアや笑いをうまく利用した例が増えてきているようだ。それらは、一見、ただのウケ狙いやエンターテイメントだが、実はそこに「観光とはこういうもの」という型に嵌った価値観へのオブジェクションという、秘め・・・