研究員紹介・コラム

観光政策・観光地経営

スイスにおけるDMOの構造改革の取り組み [コラムvol.503]
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  • 観光経済

スイスにおけるDMOの構造改革の取り組み [コラムvol.503]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.はじめに 我が国の観光地域づくりの舵取り役として期待される観光地域づくり法人(DMO)は、その活動対象とする区域の大きさに応じて「広域連携DMO」、「地域連携DMO」、「地域DMO」の3つに区分されている点が特徴です・・・

宿泊税の使途を考える第一歩 -何に使わないべきか?- [コラムvol.499]
  • 観光政策・観光地経営

宿泊税の使途を考える第一歩 -何に使わないべきか?- [コラムvol.499]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

昨年度頃から、全国各地で、「宿泊税や訪問税の導入による観光財源確保を検討」といったニュースが相次ぐようになりました。もとより宿泊税等の導入を検討していた地域がCOVID-19を経て検討を再開した地域もあれば、新たに導入の・・・

地域ならではのサステナビリティの見せ方 [コラムvol.497]
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  • 観光と社会の潮流
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地域ならではのサステナビリティの見せ方 [コラムvol.497]

観光研究部 研究員 山本 奏音

コロナ禍が明けた今、サステナブルであることは旅行先として選んでもらう上で大切な条件となりつつあります。では、地域がサステナブルな取組をしているということを、どのように観光客に伝えればよいのでしょうか。 例えば太陽光発電を・・・

観光の量と質への意識-まちづくりと観光事業⑮ [コラムvol.495]
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  • 観光資源

観光の量と質への意識-まちづくりと観光事業⑮ [コラムvol.495]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

今回のコラムでは「観光の量と質」について、まちづくりの視点からコロナ前も含めて回視しつつ、今後の観光のあり方に関する幾つかの視点を提示しておきたい。 「観光の量と質」に関しては、一般的に、観光客の数を量として、観光客の満・・・

観光の「エコ認証」の実効性を高めるには [コラムvol.492]
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  • 観光経済

観光の「エコ認証」の実効性を高めるには [コラムvol.492]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.旅行者の「サステナブル」さに対する意識変化 本稿は2023年5月8日に執筆していますが、ちょうど本日は新型コロナウイルス感染症(COVID19)の感染症法上の位置づけが、それまでの2類から季節性インフルエンザ等と同等・・・

アメニティ持参は「あたりまえ」となるか? [コラムvol.489]
  • 観光と社会の潮流
  • 観光政策・観光地経営

アメニティ持参は「あたりまえ」となるか? [コラムvol.489]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

2022年4月にはプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が施行され、国内の大手ホテルチェーン等において、「無料アメニティ廃止」について実践されるようになりました。 筆者は長野県白馬村において、小規模宿泊事業者が主導し、地・・・

ドイツ・デンマークのサステナブルな交通 [コラムvol.487]
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ドイツ・デンマークのサステナブルな交通 [コラムvol.487]

観光研究部 研究員 山本 奏音

2022年9月末から10月上旬にかけて、Sustainable Tourismの視察のためドイツとデンマークを訪問しました。DMOやホテルがどのように持続可能な観光・地域づくりに向き合っているのか様々なお話をうかがいまし・・・

サステナブルの国のDMO [コラムvol.481]
  • 観光政策・観光地経営
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サステナブルの国のDMO [コラムvol.481]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

2022年9月下旬から10月上旬にかけて、視察でデンマークを訪れる機会がありました。サステナブル面で世界トップクラスの評価を得ているデンマークですが、人魚姫の像、チボリ公園といった有名観光スポット以外は、あまり知られてい・・・

サステナブルツーリズムフレームワーク [コラムvol.480]
  • 観光と社会の潮流
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サステナブルツーリズムフレームワーク [コラムvol.480]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

サステナブルツーリズムが、改めて大きな注目を集めている。しかし、その概念は幅広く、さまざまな立場・視点から語られ、その全体像が見えづらくなっていないだろうか。本稿では、サステナブルツーリズムをめぐる視点を整理し、全体像を・・・

「観光都市ではない」(1961)の真意-まちづくりと観光事業⑭ [コラムvol.477]
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  • 観光資源

「観光都市ではない」(1961)の真意-まちづくりと観光事業⑭ [コラムvol.477]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

インバウンドも視野に入れた観光需要の回復に期待が寄せられる中、オーバーツーリズム再燃を懸念する声が時折り聞かれる。新型コロナウイルス感染症の影響により問題現象は収まりを見せたものの、オーバーツーリズムのすべてが自助努力に・・・

地域に稼いでもらうためにDMOができることは? [コラムvol.475]
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地域に稼いでもらうためにDMOができることは? [コラムvol.475]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

コロナ禍は体験商品の造成に強力な支援がある時代 2020年1月以降から今日までの約2年半は、新型コロナウイルスの流行により、全国の観光地は誘客に大きな影響が出た期間となりました。一方で、この期間においては、政府の経済対策・・・

国際的な往来の開放に影響する要因とは? [コラムvol.473]
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  • 観光と社会の潮流

国際的な往来の開放に影響する要因とは? [コラムvol.473]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

1.はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的にまん延したことで、観光が前提としている人の移動・接触、交流は大きな制限を受け、我が国のインバウンドを含む観光全般の活動も停滞を余儀なくされました。 その・・・

かながわPayで横浜旅行 [コラムvol.472]
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  • 観光と社会の潮流

かながわPayで横浜旅行 [コラムvol.472]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

2年半ぶりの1泊2日旅行 2019年12月の台湾旅行以来、コロナ禍にあってしばらく旅行から遠ざかっていましたが、先日、およそ2年半ぶりに地元・横浜へ1泊2日の近場旅行に出かけました。 宿泊先は横浜を代表する老舗ホテル・ホ・・・

スキー・スノーボードライト層がスキー場に求めるもの-マウンテンリゾート研究会 アンケート調査結果より- [コラムvol.469]
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スキー・スノーボードライト層がスキー場に求めるもの-マウンテンリゾート研究会 アンケート調査結果より- [コラムvol.469]

観光研究部 研究員 工藤 亜稀

当財団では、2019年度よりスキーリゾート研究会(現・マウンテンリゾート研究会)を設立し、主にスキー場事業者やスキー場が立地する自治体等を会員とし、セミナーの開催や市場調査等の研究会活動を行っています。 2021年度は、・・・

大分県津久見市保戸島における島おこしの挑戦 ~「よそ者」プロジェクトチームの関わり方に焦点を当てて~ [コラムvol.466]
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大分県津久見市保戸島における島おこしの挑戦 ~「よそ者」プロジェクトチームの関わり方に焦点を当てて~ [コラムvol.466]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

東洋のアマルフィか軍艦島か 保戸島(ほとじま)は、大分県津久見市から航路で25分の位置にある、周囲わずか4kmの小さな島である。古くは景行天皇が訪れたといわれ(腰掛石がある)、柳田国男も「海南小記」に保戸島のことを記して・・・

ブレジャー旅行者の特性と地域における取組み [コラムvol.465]
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ブレジャー旅行者の特性と地域における取組み [コラムvol.465]

はじめに 新型コロナウイルスの感染拡大により、仕事と休暇を組み合わせた滞在型旅行が「新たな旅のスタイル」として位置付けられ、その推進のため様々な取り組みが展開されているが、この新たな旅のスタイルの一つに、出張等の機会を活・・・

続・観光地のレジリエンスを考える ~「個」と「集合体」のレジリエンスの要素とは~ [コラムvol.464]
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続・観光地のレジリエンスを考える ~「個」と「集合体」のレジリエンスの要素とは~ [コラムvol.464]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

はじめに 昨年度より、観光地におけるレジリエンスに関する研究を進めている。具体的には、各分野におけるレジリエンスの概念や、レジリエンス研究のアプローチ、レジリエンスの要素等を整理するとともに、特に海外で進んでいるデスティ・・・

変化に対応する地域と観光協会の役割 [コラムvol.463]
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変化に対応する地域と観光協会の役割 [コラムvol.463]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

2020年1月に新型コロナウイルスの流行がはじまり、早くも2年が経過しました。観光振興に取り組む地域にとっても、長引くコロナ禍によって様々な変革が求められた2年だったのではないかと思います。 私たちは、この2年間、各地の・・・

真摯な観光地域づくりによるブランディングへ [コラムvol.461]
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真摯な観光地域づくりによるブランディングへ [コラムvol.461]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

振り回された2021年 ローラーコースターのような1年だった。2021年について、多くの観光関係者が持った感想なのではないだろうか。 2022年が観光にとって、どういう年となるかを見通すことは難しい。 コロナ禍について言・・・

脱炭素と観光の現在地 -グラスゴー宣言を受けて [コラムvol.460]
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脱炭素と観光の現在地 -グラスゴー宣言を受けて [コラムvol.460]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

今年8月、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、産業革命前と比べた世界の気温上昇がこれまでより10年早く、2021~2040年に1.5度以上に達するとの新たな予測を発表しました。また、国内外では豪雨や干ばつ、熱波の・・・