研究員紹介・コラム

観光政策・観光地経営

観光プランナーに必要な「地域へのまなざし」 [コラムvol.243]
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観光プランナーに必要な「地域へのまなざし」 [コラムvol.243]

はじめに  多くの旅行者にとって、日常に似た旅先の風景からは何も感じませんが、自分の日常とかけ離れた風景や異文化との出会いは大きな感動につながります。イギリスの社会学者ジョン・アーリはこの理由を観光者の「まなざし」の違い・・・

都市におけるMICE推進戦略の現状とは [コラムvol.240]
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都市におけるMICE推進戦略の現状とは [コラムvol.240]

MICE推進の活発な動き  「MICE」、この言葉が国の観光政策の中で使われ始めたときには、「マイス」と読める人は少なかったと思います。むしろ「マウス?ねずみと観光に何の関係があるの?」と言う人もいたとかいないとか・・・・・・

観光地経営の先進地、道後温泉のまちづくりに学ぶ [コラムvol.239]
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観光地経営の先進地、道後温泉のまちづくりに学ぶ [コラムvol.239]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 2014年10月、温泉まちづくり研究会(以下、研究会)を、愛媛県松山市「道後温泉」にて開催した。2014年は、道後温泉の象徴「道後温泉本館」が改築120年の大還暦を迎えた年。記念事業「道後オンセナート2014」(201・・・

ことし一年を締めくくるにあたり [コラムvol.236]
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ことし一年を締めくくるにあたり [コラムvol.236]

  ことし最後の仕事は、1月発行予定の当財団機関誌『観光文化224号』の特集記事の執筆でした。特集のテーマは“地域発観光プログラムの流通・販売”。“地域が主体となって地域固有の観光資源(自然、歴史、産業、街並み、生活文化・・・

指標研究最前線 ~ヨーロッパの動向~ [コラムvol.232]
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指標研究最前線 ~ヨーロッパの動向~ [コラムvol.232]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

 私たちJTBFでは、国内観光地への持続可能性指標の導入に向けた研究を進めています。その中から前回のコラムでは、カナダのリゾート地・ウィスラーでの取り組み事例を紹介しましたが、今回は単体の観光地ではなく複数の観光地で一斉・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁② [コラムvol.227]
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まちづくりと観光事業の間にある壁② [コラムvol.227]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 さて、今回のテーマは「“住民が担い手となる観光”の地域における位置づけと事業面での配慮」です。住民が観光の担い手としてガイド役をつとめ、直接観光客に接し交流する。そうした観光がここ10年の間で大きく全国に広がりました。・・・

利用者モニタリングの重要性 [コラムvol.226]
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利用者モニタリングの重要性 [コラムvol.226]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

■健康診断の重要性  先日、健康診断を受けました。その際、医師から「例えば、健康診断の結果、ある問題のありそうな症状があったとします。しかし、それはここ数ヶ月で急に発生した現象なのか、それとも昨年から同じ状況なのかで解釈・・・

観光産業が持つ「裾野」とは [コラムvol.224]
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観光産業が持つ「裾野」とは [コラムvol.224]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

○観光産業の範囲  観光は関連する分野が多岐にわたることから、「裾野の広い産業」であると言われます。確かに実感としてはその通りなのですが、その「裾野」はどこまでとしてとらえられているのか、あるいはとらえるべきなのでしょう・・・

変わらない地域の魅力、変わるその光の当て方 [コラムvol.221]
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変わらない地域の魅力、変わるその光の当て方 [コラムvol.221]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

◆はじめに  8月が終わろうとしている今、夏の旅行に出かけられた方も多いのではないでしょうか。なかには、以前訪れた土地を何年かぶりに訪れ、「前に来た時とはずいぶん雰囲気が変わったな」と感想を持たれた方も多いのではないかと・・・

訪日外国人旅行者を地方に呼び込む [コラムvol.219]
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訪日外国人旅行者を地方に呼び込む [コラムvol.219]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 最近、ホテル価格の上昇を肌で実感する機会が相次ぎました。  6月末に出身地である札幌に帰る用事があり、飛行機と宿の手配をしようとした時のことです。出発日が迫ってから予約したこともあったのですが、飛行機は希望の時間帯は満・・・

オンパクに学ぶ、観光まちづくりの理論と実践 ~平成25年度観光実践講座より [コラムvol.217]
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オンパクに学ぶ、観光まちづくりの理論と実践 ~平成25年度観光実践講座より [コラムvol.217]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 当財団では、主に自治体の観光や地域振興担当の方々を対象として、これまで毎年「観光基礎講座」「観光実践講座」を開催してきました。「観光基礎講座」では、観光に関する基礎的な知識や観光を取り巻く状況を分かりやすく解説し、「観・・・

観光振興と定住人口との関係 [コラムvol.215]
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観光振興と定住人口との関係 [コラムvol.215]

理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一

現実性を増す人口減少社会  ご存じの方も多いと思います(ネタとしては古い)が、国土交通省は2014年3月28日、「2050年を視野に入れた国土づくりに向けて ~新たな「国土のグランドデザイン」(骨子) 」というレポートを・・・

「聖地」における観光のあり方について [コラムvol.214]
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「聖地」における観光のあり方について [コラムvol.214]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

●注目度が高まりつつある聖地観光  近年、「聖地」を訪れる観光に注目が集まっています。昨年は、20年に一度の「伊勢神宮式年遷宮」、60年に一度の「出雲大社 平成の大遷宮」、熱田神宮の創祠1900年、富士山の世界文化遺産登・・・

「遊び心」が高める地域の魅力 [コラムvol.212]
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「遊び心」が高める地域の魅力 [コラムvol.212]

公益社団法人 京都市観光協会 企画官(出向中) 福永 香織

 私は学生の頃から地域の博物館や資料館の手伝い(資料整理)をする機会に恵まれてきました。博物館には様々な資料が展示されていますが、私が特に好きなのは、日本人が日常の暮らしの中で使ってきた民具です。しかし、当初は博物館でも・・・

環境と共生するリゾート~カナダ・ウィスラーを訪れて [コラムvol.210]
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環境と共生するリゾート~カナダ・ウィスラーを訪れて [コラムvol.210]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰

北米最大級のスノーリゾートであり、2010冬季オリンピック・パラリンピックの競技会場としても名高いカナダ・ウィスラーには、年間200万人を超える観光客が訪れています。そんな一大観光地であるウィスラーが環境共生型リゾートの・・・

自然の利用は無料か? [コラムvol.206]
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自然の利用は無料か? [コラムvol.206]

観光研究部(市場調査領域) 上席主任研究員 五木田 玲子

■富士山で入山料徴収開始 昨年6月に世界文化遺産に登録された富士山において、入山料(正式名称は「富士山保全協力金」)を徴収することが正式決定となりました。徴収期間は夏の登山シーズン、対象者は五合目から山頂を目指す登山者、・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁① [コラムvol.205]
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まちづくりと観光事業の間にある壁① [コラムvol.205]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

■はじめに-観光への期待と観光まちづくり-  地域活性化の手段として観光に対する期待は飛躍的に高まっています。特に、この10年「観光まちづくり」という言葉を目にする機会は格段に増えました。従来の「観光は観光事業者のもの」・・・

安心・安全・快適な宿泊のための情報提供とは? [コラムvol.201]
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安心・安全・快適な宿泊のための情報提供とは? [コラムvol.201]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 みなさんは宿泊先を選ぶ際にどのような手段で情報収集をしていますか?私自身は業務での出張も多く、年に数回は個人的な旅行にも行くため、いろいろなところに宿泊していますが、その都度、目的も異なるため、毎回宿泊したい場所は異な・・・

自然ガイドと歩く尾瀬 [コラムvol.199]
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自然ガイドと歩く尾瀬 [コラムvol.199]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

●9月上旬の尾瀬  9月上旬に尾瀬(尾瀬国立公園)を訪れる機会があった。尾瀬というと高山植物の宝庫、本州最大の湿原として有名であるが、訪れたのは高山植物のシーズンが終わって、紅葉が訪れるまでの端境の時期であった。そのこと・・・

観光地域づくりを担う人材に求められるもの [コラムvol.197]
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観光地域づくりを担う人材に求められるもの [コラムvol.197]

観光研究部(地域マネジメント領域) 上席主任研究員 菅野 正洋

■観光地域づくりを担う人材の重要性  地域で観光地域づくりを進めていく上では、地域としての戦略・計画づくりや各種取り組みの企画立案、関係する様々な主体の間の調整業務といった役割を担う人材(ここでは仮に「観光地域づくり人材・・・