研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。
観光研究部 研究員 岩野 温子
はじめに 日本が直面する人口減少と高齢化は、特に離島において急速に進み、その持続可能性は喫緊の課題となっています。集落機能の低下、担い手不足、医療・福祉サービスの脆弱化など、地域社会の維持は困難さを増し、交通手段の制約や・・・
観光研究部 研究員 山本 奏音
はじめに 2024年7月、道後温泉本館は保存修理工事を経て約5年半ぶりに全館営業を再開した。保存修理工事中の宿泊者数を見ると、コロナの影響はあったものの工事自体の影響は最小限に抑えることができたと言える。そして工事が終了・・・
観光研究部 上席主任研究員 牧野 博明
歴史文化・文化芸術への注目 観光といえば、かつては自然および社寺仏閣などの名所・旧跡などを見て回り、宿泊施設や温泉、地域の食を楽しむという周遊観光、スノースポーツやマリンスポーツ、登山などを楽しむアクティビティが中心でし・・・
京都事務所長 兼 観光研究部 主任研究員 福永 香織
2025年3月まで京都市内に住んでいたが、市外の方からは挨拶がわりに「京都は混んでいて大変だね」と言われる機会が多かった。繁忙期に混雑している一部エリアの様子ばかりがメディアに映し出されるため、そのような印象を持たれるよ・・・
北米スキーリゾートから学ぶ「将来市場」を育てる設計 2025年2月下旬から3月上旬にかけて、北米・コロラド州のスキーリゾートを訪れました。2回目の訪問となった今回は、前回とは異なる視点で多くの気づきを得ることができました・・・
沖縄事務所長 兼 観光研究部(環境計画領域) 上席主任研究員 中島 泰
タロイモ畑のほとりで 2025年1月、自身にとって7度目のハワイ訪問の機会を得た。 今回、ハワイで進められている「マラマ・ハワイ(Mālama Hawai’i)」の取り組みをテーマに、ハワイ州観光局(HTA)・・・
観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎
住民の暮らしや環境と観光利用との調和が問われ、誘導と規制を効果的に組み合わせて対策を検討することが求められる場面が多くなっている。そのような現代だからこそ、市場や顧客に正面から向き合い、ニーズに応える具体的なアクションが・・・
観光研究部 主任研究員 後藤 伸一
私は、いつ筆を使ったのか? 最近、ペンを使わなくなってきました。普段使いで筆をまったく使いません。多くの方が私と同様に、パソコンやスマホを使うようになり、文字を書くことが減ったのではないでしょうか。文字を書き残すために発・・・
理事/観光研究部長/旅の図書館長/博士(社会工学) 山田 雄一
宿泊税議論 再び 私が年末年始の本コラムを担当するようになったのは2019年の年始コラムからである。 振り返れば、2019年という年は、新型コロナのパンデミック前の1年間であり、観光に関わる様々な事象が「過去最高」と言わ・・・